ライントレース部門は、オレンジ・グリーン・ブルー・マゼンタの4色のラインで引かれたコースを、カラーセンサーを搭載したロボットで読み取りながら自律走行させるスピード競技です。
従来は黒いラインで行う競技ですが、4色のカラーラインを使うことによって、より高度なコースになっています。
カーブやクランクなど変化の多いラインに対応できるようにセンサー位置や角度を調整するロボット製作テクニックと、ラインの色によって速度や移動方向を調整するプログラミング力が試されるスピード競技です。
特徴
・四色のカラーごとにロボットにどのような動作をさせるかがカギとなる難コースです。
・特にゴール手前の直角クランクの2カ所が最大の難所で、緑のラインを読み取る場面でどのような動作をさせるのかが勝敗をわけました。
コースは当日公開
・参加選手の調整力を試すため、今年度はコースの全容を当日公開としました。
・そのため、完走するだけでも大変難しいミッションとなりましたが、多くの選手が完走を果たしハイレベルな戦いとなりました。
優勝
優勝
東京都 東陽町教室 中 良介君(中2)
中君のコメント
ライントレース部門のロボットを製作するにあたり、2つの工夫をしました。
1つ目はセンサーの位置です。センサーを前方へ置くことでモーターの反応が遅れないようにすることができました。
2つ目はタイヤの間隔です。モーターの位置を少しでも広げて、ロボットがカーブを曲がりやすくなるようにしました。
奥村先生のコメント
今回、緑色を読み取りクランクを抜けられるかどうかが勝負の分かれ目になったと思いますが、決勝戦の両者ともセンサーの配置が良かったと思います。1mm、0.5mmでかなり差が生じてしまうので、ネジで微調整できるように組み立て、コースの凹凸もうまく乗り越えて色を読み取れるように「セッティングをした」のがうまくいった要因だと思います。
西村先生 ライントレース総評
どれも接戦で、見ていて熱くなりました。
対戦形式だと相手に合わせてスピードを上げたり下げたりという駆け引きがあるので、見ている側もドキドキしますし、それ以上に本人たちもいろいろ考えてドキドキしながら挑んだんじゃないかなと思います。そんな中で、目立ったミスもなく、落ち着いて自分達の作った成果を披露できたと思います。
途中でパーツが折れたりしましたが、そういったトラブルに対応するということも、こういったコンテストに出ないと体験できないことなので、この経験を生かして、是非今後もいろいろなことにチャレンジしてほしいと思いました。
コースアウトするロボットが多く見られる中で、決勝戦は両者とも完走しました。
ほぼ同着という接戦でしたが、わずかに速かった中君が優勝となりました!おめでとうございます!
2位
東京都 東陽町教室 中島 智畝君(中2)
作品のポイント
この作品のテーマは、「小回りのきく賢いロボット」です。オムニホイールを用いることによって小回りがきくロボットを作ることができました。
更にカラーセンサーをなるべくロボットの進行方向に設置し、いち早く色を識別できるようにしました。
他にも1番重い電池をロボットの中心に近づけて設置したり、タイヤと接触しないように配線を考えたりと、細かい部分までこだわりました。
3位
愛知県 国府教室 藤原 光琉君(小6)
作品のポイント
僕が作ったロボットの名前はマッハバディーです。
特長、工夫した点は、1つ目は、カラーセンサーを下げることにより、色を読み込みやすくしました。2つ目は、基板、マトリクスLEDを後ろの方に付け、見た目をカッコよくしました。3つ目は、電池ボックスを中心になるように置き、安定をはかりました。この大会を目指し、一生懸命考え、作り上げた最高の相棒です。そんな思いを込めてマッハバディーとつけました。