2018年10月27日(土)千葉工業大学東京スカイツリータウン®キャンパス内にて、「第2回ロボプロ全国大会」を開催しました。 予選を勝ち抜いた、12歳~16歳の総勢14名の選手達が、ライントレース部門・テーマパフォーマンス部門の優勝・最優秀賞・MVP賞を目指して競技とプレゼンに臨みました。
ライントレース部門は、カラーのラインが描かれたコース上をロボットが走行し、ゴールまでのスピードを競う競技です。本大会はコースを当日に公表しました。テーマパフォーマンス部門は、ロボットでテーマに即した内容を表現する競技です。今回のテーマは『スポーツ』です。
それでは、第2回ロボプロ全国大会の結果レポートをご覧ください!
出場選手の皆様、ご家族、ご関係者の皆様、お疲れ様でした!
こんな素晴らしいロボットをたくさん見せていただけて、僕らはとっても幸せです。
去年に引き続き、2回目の全国大会ですが、1年でここまで飛躍的に皆さんの技術とプレゼンテーション能力が伸びるとは思っていませんでした!特にMVP賞の熊谷君は、小学6年生で最優秀賞とMVP賞のダブル受賞と、伝説級ですね。
僕は日頃、世の中が変わればいいなと思ってロボットを開発しているんですが、今日ほど未来を感じられた日は、多分ないと思います。皆さん本当にありがとうございました!
テーマパフォーマンス部門 最優秀賞/MVP賞
岐阜県 西可児教室 熊谷 拓海君(小6)
テーマパフォーマンス部門 最優秀賞
作品名『6624(ムロフシ)』
熊谷君のコメント
最優秀賞を取れてうれしいです!MVP賞も取れると思っていなかったので、すっげーうれしいです!
古田先生からのコメント
昨年は、迷いに迷ってMVP賞を2名にしましたが、今年は満場一致で熊谷くんに決まりました!
素晴らしすぎる。プレゼンテーションの技術も、すべてが素晴らしい。うちにほしい!
これからも楽しんでロボット製作を行って下さい。
ライントレース部門 優勝
東京都 東陽町教室 中 良介君(中2)
奥村先生からのコメント
今回、緑色を読み取りクランクを抜けられるかどうかが勝負の分かれ目になったと思いますが、決勝戦の両者ともセンサーの配置が良かったと思います。1mm、0.5mmでかなり差が生じてしまうので、ネジで微調整できるように組み立て、コースの凹凸もうまく乗り越えて色を読み取れるように「セッティングをした」のがうまくいった要因だと思います。
ロボティクスプロフェッサーコース 修了生 鳥山 樹君(18歳)
作品名『クルロ』
鳥山君のコメント
今回、『クルロ』というとにかく丸いロボットを作りました。
ジャイロセンサーを使わずに起き上がりこぼしの様にバランスをとり動き回る、愛らしい形状に仕上げました。製作にあたって、半球の形状を粘土から作成し、真空成形で型取りしたのですが、真円の形状を手作業で作成することが非常に難しかったです。製作期間は2週間ちょっとです。
このロボットの今後の展開として、形が可愛いので音声センサーを付けたり、ジャイロセンサーを使って安全に人が乗れるようにできたらと思います。
fuRo解説
さらっと発表したので、伝わらない事があるかと思いますが、このロボットをゼロから作っているんですよ!見事な成形です!この形にできただけで「おおーっ」となります!
鳥山くんは睡眠時間や、魂を削り込んできれいに作っているんです。
鳥山君:石粉粘土をきれいな球形にするのに4時間位削っていたりしています(笑)
会場からの質問
いろんな面白いロボットを作っていると思いますが、発想のヒントはどんなところにありますか?
鳥山君回答:睡眠時間が短かったり、人と違うリズムで生活しているので、ひらめきが浮かぶのだと思います。
未来ロボット技術研究センター、fuRo(フューロ)は、日本の工科系大学の中で最も長い歴史を有する千葉工業大学が設立したロボット技術の研究拠点です。
ロボットクリエーター古田貴之博士が率いる総勢20名の研究者で構成され、ロボット技術のすべてを高レベルで研究開発および統合することを専門としています。
福島第一原発の事故では世界で唯一、原発建屋全5階層を走破できるロボットを開発し、事故原発の冷温停止の政府宣言のための探査など、数々のミッションを達成してきました。デモンストレーションでご紹介頂いたロボットは『災害ロボット』です。当日の講演の模様を動画でご覧ください。
【動画の見どころ】
2:25~ ライントレーサーの紹介
4:45~ 原発探査ロボットの紹介
6:30~ 原発探査ロボットの障害物走破動作
10:00~ 参加者による操縦体験&質疑応答
第2回ロボプロ全国大会 約3分30秒のダイジェスト動画です。