創作ロボット部門は、マイコンボードを使用してオリジナルの自律ロボットを製作し、パフォーマンスを審査する競技です。
アイデアの独創性、デザイン性、技術力に加え、開発プロセスのプレゼンテーションが審査のポイントになります。使用するパーツも規定の範囲内であれば自由に選定することができるため、オリジナル性を高めた本格的なロボットを発表することが可能な競技です。
※創作ロボット部門は、3年目コース受講生、修了生のみがチャレンジできるコンテストです。
最優秀賞/MVP賞
最優秀賞
MVP賞
大阪府 狭山池前教室 鳥山 樹君(17歳)
作品名「ジャンプするカエルロボット」
今回は機構を重視して「ジャンプするカエルロボット」を作りました。
工夫したところは、一つに関節に2つのモーターを使用しサーボモータのパワーを二倍にしているところです。この機構によりうまくジャンプすることが出来ます。
造形にもこだわり、プラスチックの板から削り出し、足の湾曲している部分はヒートガンを使って曲げています。
ジャンプする際、顔の重みで後ろに倒れてしまうので、前方に重量を乗せきってから足を伸ばしてジャンプするよう調整しました。
着地も難しく反動で倒れてしまうので、モーターのパワーを入るか入らないか程度で作動させ、着地の衝撃を吸収するよう制御しています。
鳥山君の受賞コメント
最優秀賞に選ばれて、普通にうれしいです。まさかMVP賞があるとは思っていなかったので、びっくりしています。
これは8台目のカエルロボットなのですが、まだまだ満足いくものが作れていないので歴代の作品から良い部分だけを組み合わせて、近々最高のカエルロボットを製作したいと思っています。
古田先生からのコメント
全てが圧倒的でした。びっくりしました。ロボットのコンテストでここまで驚かされることは、そうそうないです。
ロボット技術は色々ありますが、根本は(見る)人の心を動かすことができることだと思います。これはお料理やスポーツと同じです。久しぶりに心を揺さぶられました。
ジャンプやバク宙(後方宙返り)するロボットが発表されていますが、それらのロボットは油圧で作動しています。モーターでジャンプするロボットを作るのはほぼ不可能と言われている中、鳥山君はこの作品を作り上げた。これはとても高度なことです。学会に発表しても良いレベルと言えますね。まだまだと言って上を目指すところがすごいです!
鳥山君は創作ロボット部門に出場し、古田先生も驚く完成度の高い作品を発表。見事、最優秀賞とMVP賞の受賞となりました!おめでとうございます!
大阪府 寝屋川駅前教室 新家 知也君(14歳)
作品名「ガムテープ巻き取り30」
今回、『モーターを走らせる以外の用途で使いたい。又、頑張っている人を手助けしたい。』と考え「ガムテープ巻き取り30」を製作しました。
これはガムテープを片手で切れない、切ったあとベタベタするという問題点を解決するロボットです。
特長は一切手を触れずに片手で操作できることです。センサーに手をかざすと切る長さ(30・40・50cm)を設定でき、次に超音波センサーに手をかざすと設定した長さで巻き取ります。工夫した点は、出来るだけ正確に巻き取れるようにしたことです。
東京都 南大沢教室 森本 翼君(16歳)
作品名「Robot writer」
将来僕は、障がいで腕が動かせない方でも文字が書けるなどといった、介護ロボットの開発をしたいと思っています。それを最終的な目標とし、今回は自立走行する文字書きロボットを製作しました。
作品のテーマは「人工知能」です。ロボット本体が目の前にあるロボットの模型を腕2本で押しのけた床に「ロボ」という字を書くものです。まるで本体が模型をロボットと認識し、自ら文字で表現しているように見えます。
特長は何枚ものプレートを組み合わせて製作した迫力のあるアームです。工夫した点は、一つの命令で済むようプログラムを単純化したことと、ペンの傾きを斜めにすることで筆圧を抑え、滑らかに文字を書けるようにしたことです。