家庭で実践できる、子どもの感性を育てる方法とは?|こども教育総合研究所
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家庭で実践できる、子どもの感性を育てる方法とは?

2023/01/30

幼児期には、子どもの「感性」を育んであげたいと思う保護者の方も多いのではないでしょうか?感性を育むために、子どもにはさまざまな経験をさせてあげたいと日常生活に取り入れられる工夫を探している方もいるかもしれません。

しかし、「感性を育むには、具体的に何をすればいいの?」「家庭でできることはある?」など、実際に子どもの感性を育てるため何をすればよいか、いまいちイメージしにくいですよね。

今回は、感性とは何か?を振り返りながら、子どもの感性を育てることのメリットや具体的な方法を紹介します。

子どもの感性を育てるってどういうこと?

子どもの感性を育てたいと思っても、調べるほどに疑問が湧いて行き詰まってしまうことはないでしょうか?

  • そもそも感性を育てるって何だろう?
  • 感性が育っているかどうか、どうすれば分かるの?
  • 幼児期は感性が育ちやすいの?大人になっても感性は育つ?

まずは、感性についての理解を深めましょう。感性とは、日常生活でのさまざまな経験を通じて育まれる「感じる心」や「感じる力」のことをいいます。さまざまな経験といっても特別なことではありません。「見る」「聴く」「触れる」「嗅ぐ」「味わう」「話す」など、私たちは日常生活で五感を活用しながら生活し、多くの経験をしています。

子どもの感性は、遊びを「楽しい」と感じたり、花を見て「きれい」と感じたり、「不思議だな」、「いやだな」、「変だな」など、家庭や幼稚園・保育園などでの日常経験を中心に育まれていくのです。

家庭や幼稚園・保育園で過ごすなかで子どもの感性が育っているかを判断するとき、一つの物事をさまざまな角度で感じとれているかどうか、がヒントになります。

感性が育まれている子どもの例
犬を見て「大きいな」だけでなく、表情やしぐさ、吠え方を見て「怒っているのかな」「お腹が空いているのかな」「暑そうだな」など、いろいろな気持ちを感じとることができる

子どもが物事を一つの角度からだけでなく、多角的に感じとれているかを観察することで、感性が育っている状態かどうか判断しやすいでしょう。なお、幼稚園・保育園では、たくさんの先生や友達との関わりや保育活動を通じて感性が育っていきます。

幼稚園や保育園で感性が育まれる例
友達とのおしゃべりや遊びをしながら、同年代の相手に言われると嫌だったことは何か?どうやってその気持ちを伝えたらいいか?など試行錯誤する

感性は生涯を通して育むことができる能力ですが、幼児期は特に豊かな感性が育ちやすい時期といわれています。なぜなら、幼児期は一般的に情報をイメージでとらえる右脳が優位に働くといわれているからです。子どもは考えることよりも見聞きする感覚的な能力に長けているため、物事を素直に感じとることができます。右脳が優位の幼児期に、五感を活用してさまざまな経験をすることが大切です。

また、幼児期に培った感性は、その後の性格形成にも関わり、これから自分で人生を築いていくための大きな力となります。子どもの感性を育てる上で、さまざまな物事に対する「感じる能力」を伸ばしてあげられるよう、家庭でも意識していきたいですね。

感性を育てて身につく能力は、子どもの可能性を広げる

幼児期に感性を育てることで、想像力や表現力、思いやりの心などが培われ、子どもの可能性が広がっていきます。ここからは、「想像力」「表現力」「思いやりの心」の3つに着目し、それぞれの能力を身につけるメリットについてみていきましょう。

想像力

感性を育てることで、自らの想像力をふくらませて考え、物事を創意工夫する力を培えるメリットがあります。

想像力が育っている子どもの例

  • 花を見て「花が咲いているな」だけでなく「笑っているみたい」「お話しているみたい」などと感じ「何て言っているんだろう」などと考える
  • 雲を見て「雲があるな」だけでなく「ヘビみたいな形だな」「わたあめみたいで美味しそうだな」などと感じ「食べたらどんな味かな?」などと考える

「こうしたら(こうだったら)どうなるかな?」と、一つの物事に想像力をふくらませると、さまざまな観点で物事を感じとり、多角的に考えることができます。

その結果、斬新なアイデアやひらめきが生まれ、遊びや学びが広がっていったり、物事を創意工夫して楽しんだりする力が身についていくのです。

表現力

幼児期に感性を育てることは、自身が感じたことを言葉や動き、絵などで表現する力を養うことにもつながっています。

表現力が育っている子どもの例

  • 「嬉しい」「楽しい」「悲しい」などの気持ちを、「何がどう嬉しかったのか」「どんなことが楽しかったのか」「なぜ悲しかったのか」、相手が分かるように表現できる
  • 絵具やクレヨンなどを使って表現する際、「太陽は赤」「木は緑」といった形式にとらわれることなく、子どもが「こうしたい」とイメージしたものを自由に表現して楽しむ

日常生活のさまざまな経験を通して感性が育っていくことで、表現方法のバリエーションが広がっていきます。自分が感じた素直な気持ちや物事を分かりやすく相手に伝える力や、イメージを絵や動き、音楽などで自由に表現する力も養われていくのです。

思いやりの心

幼児期に人との関わりを通してさまざまなことを感じることで、相手を思いやる心も育ちます。

人の小さな表情の変化、声色やトーンから「相手は今こんな気持ちなのかな」と感じとることで、自分も相手の立場になって考え行動することができます。

感性の育ちを通じて相手を思いやる気持ちが養われていくため、困っている人を助けたり、小さな気配りができたりするなど、他者に優しい行動ができるようになります。

感性を育てるためのヒントは、多様な経験をすること

子どもの感性を育てるヒントは、日常生活の中で五感を活用し、多様な体験をする機会をたくさん作ることです。旅行など大規模な体験や、幼稚園・保育園でなくても、家庭や身近な環境、ものを通じて十分に感性を育むことができます。

ここからは、日常生活の中で子どもの感性を育てるためにできる体験活動の例や、親子の関わり方で意識したいポイントについて紹介します。

「家」でできる感性を育てる体験

感性を育てるために、家での遊びや過ごし方を工夫して、新しい体験を取り入れましょう。

  • 本の読み聞かせをする
    (登場人物が今どんな気持ちなのか子どもに尋ねてみると良い)
  • 一緒に塗り絵をする
    (りんごは赤だよ、はみ出ないように塗るんだよ、などと教えず、子どもの自由な塗り絵の仕方を一緒に楽しむ)
  • ごっこ遊びをする
    (登場人物になりきって、子どもに自由なストーリーを展開してもらう)

「屋外」でできる感性を育てる体験

屋外には、新しい発見や体験につながる行動のきっかけがたくさんあります。ぜひ積極的に取り入れてみましょう。

  • いつもと違う道を歩く
    (歩きながら目に留まったものについて、思ったことを自由に話し合う)
  • 海や山など自然の多い場所に行く
    (「空気はどんな匂いがする?」「水は何色に見える?」など、感覚を刺激する情報について問いかけをする)
  • スケッチをする
    (気になったものを自由に描いてもらい「どうしてこの花を一番目立つように描いたのかな?」など、スケッチの意図を尋ねてみる)

 家庭や屋外での体験を通して子どもの感性を育てるときには、一緒に過ごすことが多い親のサポートが重要です。子どもの気持ちを言葉にしたり、気持ちに共感したりすることを心がけてみてください。

気持ちを言葉にしてあげる

幼児期の子どもは、喜怒哀楽の感情を「笑う」「泣く」「怒る」など体で表現することはできても、言葉にするのは難しい場合も多くあります。

そのため、「〇〇ちゃんは今、嬉しい気持ちになったんだね」「もっと遊びたかったのに、おしまいになっちゃって嫌だったんだね」など、子どもの気持ちを親が言葉で表現してあげましょう。分かりやすく言語化してもらうことで、子ども自身も気持ちを言葉で表現しやすくなります。

気持ちに共感してあげる

子どもが感じた気持ちを否定せずに受け止め、共感することが重要です。感じ方には大人も子どもも個人差があるように、いろいろなことを鋭く感じる子もいればそうでない子もいます。また、相手の感じ方が自分と違ったとしても、それは間違いではありません。

例えば、大人はつい「犬はわんわんと鳴く」「泥だらけになったら汚れて気持ちが悪い」などと考えてしまいがちですが、子どもも同じように感じているとは限らないでしょう。

子どもの感じ方を親の考えで否定せず、「そうだね」「楽しいね」と共感することで、子どもは安心し、のびのびとした感性を伸ばすことができます。

たのしい体験いっぱいの科学教室で、子どもの感性を育てよう

子どもの感性を育てるために、習い事を通して多様な体験を得るのも方法の一つです。

習いごとには多くの分野がありますが、中でも感性を育てる習いごととしては、さまざまな事象を扱い、多角的な視点で考える力を伸ばせる科学教室も効果的です。

ヒューマンアカデミーの子ども向け科学教室「サイエンスゲーツ」では、多様な科学現象をテーマに、友達とさまざまな角度から考えを深め、一緒に学びを共有し合うことができます。

テーマの仮説(予想)立てでは、子ども自身の好奇心を引きだしながら想像力を高め、実験を通して感じたことや疑問を考え、相手に伝えようとすることで表現力も養われます。また、友達と協力して一緒に学ぶことで、お互いの考えを理解したり認め合ったりしながら、思いやりの心も培われていくため、豊かな感性が育ちます。

子どもの「なぜ?」「どうして?」にじっくり向き合い、感性や知的好奇心を育てる科学教室で、驚きや感動、発見を楽しむ体験をしてみませんか?

サイエンスゲーツの無料体験はこちらからご覧ください。

理科好きの子どもたちを育てるSTEM教育プログラム|サイエンスゲーツ

サイエンスゲーツは、年長から小学校低学年向けの科学の習い事教室です。
子どもたちが科学を好きになることを目標としており、幼少期のうちに科学のさまざまな体験をすることで子どもたちの知的好奇心を引き出します。

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