学力にも集中力アップにも!子どもの成長に必要な3つの力とは?駒谷先生に聞く「非認知能力」|こども教育総合研究所
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学力にも集中力アップにも!子どもの成長に必要な3つの力とは?駒谷先生に聞く「非認知能力」

2021/05/21

お子さまの成績や集中力アップなどに、実は目に見えない「非認知能力」が関わっていることをご存知でしょうか?
本サイトでも何度か取り上げているテーマのひとつですが、なかなか難しく感じることもあるかもしれません。そこで今回は、実践女子大学教授の駒谷先生に、「非認知能力のなかでも基本となる3つの力」と「非認知能力を伸ばす声かけや考え方」について教えていただきました!


駒谷 真美(こまや・まみ)先生
実践女子大学人間社会学部 人間社会学科教授
専門は幼児教育、メディア教育、メディア心理学。
著書に「わくわくメディア探検 子どものメディアリテラシー」(同文書院)


さっそくですが、子どもの成長に必要と言われる「非認知能力」とはどのような力なのでしょうか?あまり聞きなじみがないのですが…。

「非認知能力」はわりと最近でてきた言葉なので聞きなれなくても当然だと思います。ですが、無意識でも自然と育児や教育のなかには取り入れられていることも多いんです。対人関係や物事に取り組むときに欠かせない「社会を生きぬく力」と言われています。

まず、非認知能力を語る前に、人の能力は大きく「認知能力」と「非認知能力」の二つに分けられます。また、この「“非”認知能力」を分けると大きく「気づく力」、「やりぬく力」、「人と関わる力」の3つが挙げられます。

 

認知能力と非認知能力の違い

なるほど。非認知能力は、IQや学力など数値で示される認知能力などに対して、内面的な力や資質となる「社会を生きぬく力」なのですね。

“非”という言葉が少しネガティブにも捉えられることもあるので、「社会情動的スキル」などと言われることもあります。つまり、エモーショナルな、気持ちに訴えるスキルです。「心」の発達を促す能力とも言えます。
また、非認知能力を伸ばすうえで大前提になるのが、「ありのままのお子さまを受け入れる」ことになります。
じつは非認知能力の土台づくりは、多くが家庭でつくられるので、保護者のかたはお子さまを見守ったり、寄り添ったりしていく姿勢で、寛大な心で受け入れる意識をしてみてくださいね。なかなか難しいことは、とてもよく分かっているのですが(笑)。

 

どのように理解しておくと良いのでしょうか?

こうしてはダメ、こうしなさい、など命令するのではなく、「失敗しても大丈夫だよ~」という安心感を保護者が与えることで、お子さまの自律性や自己肯定感、レジリエンス(回復力)につながります
また、その子の個性だけでなく、保育所や学校での学びや家庭など、周りの環境や関わる人との関係性によっても非認知能力はつくられていくと思います。

それでは上で挙げた「気づく力」、「やりぬく力」、「人と関わる力」の3つの非認知能力から、具体的な力と伸ばし方について、とくに未就学児から小学校低学年を中心にご紹介していきますね。

 

非認知能力の基盤となる「3つの力」

●気づく力

「気づく力」は、子どもも大人も年齢にかかわらず重要ですよね。この力が育つ入口には、
①新しいことに好奇心を持つ、②好奇心から何かに気づく
という段階があり、「これ何?」や「なんで?」という好奇心が大切な一歩になります。

また、ウキウキ・ワクワクなど心がゆさぶられて感じる気持ちが探究心にもつながっていきます。そうして、分からないことについて質問し、「もっと知りたい!」という気持ちが育っていくという段階を繰り返すことで、気づく力が伸びていきます。

●やりぬく力

「やりぬく力」は、他の非認知能力が伸びる源になります。「やるぞ!」という気力は、打たれ強くなるレジリエンス(回復力)を養いますし、まさに文科省が言っている「生き抜く力」に通じてきます。

たとえば「縄跳びを○○回飛ぶぞ! 」など、子どもたちが成長していく過程で出てくる、その時々の目標を少しずつクリアしていくことで、さらなる意欲が養われていきます。
ここでもっとも大切なのは、子どもたち本人の「やりたい!」という気持ちがあること。内的な動機付けがあることで、本人の意欲が生まれてどんどん挑戦できるようになります。
また、何かに取り組んでいると必ず上手くできないことも出てきますが、一度失敗して「だめだ~」と落ち込んでしまっても、「もう一度やるぞ!」と諦めずにやり続けることができるのは、本人のやる気、つまり意欲によるものなのです。

やりぬく力は、それぞれの個性も影響しますが、友だちや保護者の方から「いっしょにやろうよ!」「○○ちゃんならできるよ!」などの励ましや言葉がけにより、 周りの人に刺激を受けて養われていくことも大いにありますまた、ものづくりなど、目に見えて自分の成果が表れることに対しては取り組みやすいですね。

そして「自分には価値がある」と感じられる自己肯定感や自尊心、そして前向きに思える力も、物事に集中して取り組む原動力となっていきます。
これらは年齢によっても変わりますし、それぞれの子どもがやりたいと思う活動の内容によっても変わってくると言えるでしょう。

●人と関わる力

最後にとても大切なのが、「人と関わる力」です。先ほどの「やりぬく力」にも関わってくるのですが、まず人に対して自分が「やりたい!」ということを言えるかどうかが必要です。

コミュニケーション力と言うと、「人の話を聞く」や「調整力」のイメージが先行されがちですが、ファーストステップとしては「自己主張」になるのです。また、自分勝手になるのではなく、周りと協調したりルールを守ったりする「自己抑制」が次の段階には重要になってきます。

また、困ったことがあったら助けを求められるかも重要ですよ!とくに日本の場合は、一人で我慢強くやることが美徳と思われがちですが、それでは本当に困った時に、周りに助けを求めることが苦手になってしまいます。子どものうちは周りに助けを求めることを許容してあげてくださいね。

 

人と関わるには、まず自分のコントロールができるようになることが大切なのですね。

そうですね。そして「人と関わる力」が成長してくると、「協調性」や「他者との協働」が大切になってきます。ケンカの仲裁や調整役になる、さらには問題に対して創造的に解決しようとする、といった「調整力」が身についてきます。
これらの力は最終的には「思いやり」になりますし、人に対しての「好奇心」や「探究心」にもつながってくるのです。

 

非認知能力は、どれかひとつだけではなく、それぞれが密接に関わって高められていくのですね。そして学力などの認知能力も養われていくのですね!

クロスオーバーしていると言えます。そして保護者のかたに特に意識していただきたいのは、非認知能力が育まれる環境を用意することです。
子どもに適したいろいろな「足場づくり(Scaffoldingと言います)」になるようなことをするうちに、「今日はここに惹かれたな」というようにお子さまが興味を持つ傾向が分かるようになってきます。保護者は子どもの興味のありそうな畑(分野)に、子どもと一緒に種を植えて、そのあとは子どもたちが自分で水をあげて、内なる力を育てていけるのです。

最後に、保護者のかたは下図のような声かけを心掛けてみていただけたらよいと思います。もちろん、できないときもあるとは思いますが、意識をして接してみると、お子さまの可能性を考える機会も生まれるかもしれませんよ!


今回は駒谷先生に「非認知能力ってなに?」のギモンにお答えいただきました。
次回は、デジタルネイティブ世代の子育てで知っておきたい「メディア・オンラインへの向き合い方」について教えていただきます!

出典:『令和さいしょの保育者アンケート調査報告』より(駒谷真美)

 

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