苦手な「発表」を克服!子どもの“プレゼン力”を育てる方法|こども教育総合研究所
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苦手な「発表」を克服!子どもの“プレゼン力”を育てる方法

2021/03/05

家族や友達同士など身近な人とは、はきはきと話していても、大勢の前でいざ発表となると緊張してしまうといった経験は、大人も子どもも年齢に関わらずあるかもしれません。人前で自分の考えを話すことは簡単なことではなく、特にお子さまでは、恥ずかしがったり抵抗を感じたり、ということが多いのではないでしょうか。

発表することへの苦手意識を克服するには、何度も練習や経験を積むことが効果的だと言われていますが、具体的にどのように練習していくのかを知ることも大切です。そこで今回は、お子さまの発表力を鍛えたいときの方法の一つとして「プレゼンテーションの活用方法」をご紹介します。


プレゼンテーションで子どもの能力アップ!

社会人や大学生になると使うことが増える「プレゼンテーション」という発表スタイル。これは事前に用意した発表用の資料を使って説明する方法で、語源は「present(プレゼント)」に由来していると言われています。聴き手に自分の提案をプレゼントするという意味が込められているそうです。

こうしたプレゼンテーションはスキルが必要になるため、子どもには早いのでは?と思う方もいるかもしれません。しかし、プレゼンテーションは「自分の考えを相手に伝えるために効果的な説明をすること」。つまり、相手に自分の考えを理解してもらうための説明方法なので、普段の生活にも応用できる技法がたくさん詰まっています。人前で話すのが苦手なお子さまや恥ずかしがり屋なお子さまも、プレゼンテーションスキルを身につける過程で成長が期待できます。

将来プレゼンテーションスキルが役に立つ場面

プレゼンテーションや発表の場は、年齢を重ねるにつれて増えていきます。子どものうちからプレゼンテーションを練習して、相手に伝える工夫ができるようになっておくと、さまざまな場面で役に立ちます。

  • 受験の面接
    中学受験の志願者数は増加傾向にあると言われています。また、受験科目も多様化が進んでおり、試験の点数だけで合否を決める学校だけではなくなってきています。そんな中、志望校に合格するには、面接で好印象を残すことも大事な戦略となります。自分をアピールする力、つまりプレゼンテーション能力が備わっていれば、面接も緊張せず自然体で臨めるかもしれません。
  • 就職活動
    最近の就職活動ではオンラインでの説明会や面接が当たり前になり始めています。これまでのように対面でなく、モニター画面越しの面接では限られたスペースで面接官に印象づける必要があります。また、最近では採用過程に「単独プレゼン」や「グループ発表」を取り入れる企業も多くなってきています。自分の考えを相手に分かりやすく伝える、プレゼンテーション能力は社会でも重要視されていることが分かります。

上手なプレゼンテーションの共通点

「長いプレゼンだったのに、あっという間に感じた」「難しい話をしていたのに、意外とすんなり理解できた」と高評価を受けるプレゼンテーションには、聞き手を惹きつける効果的なテクニックが使われていることが多くあります。上手だと思ったプレゼンテーションの手法は積極的に、お手本にしてみましょう。

  • 結論を先に言う
    一般的に分かりやすいと言われるプレゼンテーションは、テーマの結論を最初に伝えることがよくあります。話始めで自分の立場やプレゼンテーションの目的を示すとで、聞き手がプレゼンテーションを聞く目的が明確になり、内容を理解するのを助けることになります。
  • 具体例がある
    プレゼンテーションの途中に、具体例を示すことで聞き手が話の内容をより明確にイメージしやすくなります。プレゼンテーションの途中で、内容が理解できなくなることはよく起こることですが、上手なプレゼンテーションでは、例示して補強することで聞き手に疑問を持たせない進め方をしています。
  • 目で見て楽しめる
    ジェスチャーや表情を効果的に使っている発表者のプレゼンテーションは、聞き手も注目すべきポイントがわかりやすく、飽きさせない工夫の一つです。また、プレゼンテーションに欠かせないスライド資料も、文字数や色など、聞き手が話を聞きながら読み進められる工夫が凝らされています。

プレゼンテーションで何が鍛えられる?2つのメリット

プレゼンテーションは、主に言葉で表現するバーバルコミュニケーションとジェスチャーや表情で表現するノンバーバルコミュニケーションの両方を使います。そのため、さまざまな能力を身につけるのに効果的と言われています。プレゼンテーションを通して育てることのできる力を紹介します。

  1. 論理的思考力
    相手に伝わる、説得力のあるプレゼンテーションをするには、思ったことや考えたことを並べて言うだけでは不十分です。きちんと企画をし、アイデアや要点を自分で整理し、どの順番で何を伝えるべきか考え、聞き手が納得できるように筋道を組み立てることが求められます。また、プレゼンテーションの中で話の展開方法は多様にあるので、様々な視点や方法を試して考える力を育むことができると言われています。
  2. 表現力
    プレゼンテーションでは発表する内容を効果的に伝えるための表現力も磨かれます。例えば、「どのような言い方をすれば、聞き手を納得させることができるか」、のように発表をより魅力的に、そして説得力のある伝え方をするための工夫を凝らすようになります。プレゼンテーションには、「3つの理由をお伝えします。」というような数字で項目を整理するナンバリングといった表現方法の工夫や、声の抑揚やアクセント、間の取り方のような細かなポイントも重要になります。プレゼンテーションの回数を重ねれば重ねるほどこれらのスキルに磨きがかかり、普段の生活でも表現力が豊かになります。

自宅でプレゼン力を鍛える方法【基本編】

では、どのようにしてプレゼンテーション能力を鍛えていけばよいでしょうか。プレゼンテーションをやったことがないお子さまや低学年のお子さまは、まず毎日の会話を使って、筋道を立てながら話をする練習をしていきましょう。保護者がサポートしてあげることで、深く考える習慣づけをします。

考えを整理することに慣れたら次は、「考え」と「理由(根拠)」をセットで説明できるように練習していきましょう。大人が子どもの考えを掘り下げるために質問をしてあげると、子どもも難しいと感じることなくアイデアを深められます。話題も子どもが好む自由な発想のテーマにしてみると子どもの想像力も発揮され楽しくトレーニングができそうですね。

【会話でのトレーニング例】

親:「もし、海外のどこでも旅行できるなら、どの国に行きたい?」

子:「アメリカ」

親:「どうしてアメリカに行きたいの?」

子:「アメリカで自由の女神を見てみたいから」

親:「他にアメリカに行きたい理由はあるかな?」

 

テーマの例】

・一番好きなもの(歌、キャラクター、お菓子、色など)

・もしも〇〇だったら(無人島に行くなら、)

自宅でプレゼン力を鍛える方法【応用編】

基本がスムーズできるようになったらステップアップして、より積極的なプレゼンテーションの演出を取り入れてみましょう。例えば、説明をよりわかりやすく聞き手に示すために「フリップ」や「スライド」を用意してみるのも一つの方法です。スライドを用意することで、話し手も説明の内容や説得力を高めるための意見のポイントを忘れずに伝えることもできます。

スライドを用意する時は、一枚のスライドで、言いたいことを一つだけにするように気をつけながら作ってみましょう。せっかく図で説明しても一度にたくさんのことを伝えすぎると聞き手は混乱してしまいます。

また、スライドが文字だけや、スケッチだけだと相手に伝わりにくいので、工夫が必要です。矢印や図形を使ってみる、強調したい箇所に色を加えてみる、など「どうすればわかりやすく伝えられそうか」を子どもに考えさせ試行錯誤してみましょう。


最後にプレゼンテーションの練習をしますが、この時に欠かせないのがお手本です。昨今人気の動画配信サイトやニュースのミニコーナー、無料のアイデア共有サイトもあるので、いろいろな人のプレゼンテーションを真似してみましょう。

また、「ヒューマンアカデミーロボット教室全国大会 」の発表では、観覧者や審査員たちに、自分が作った作品をよりわかりやすく、しっかりアピールするための工夫がたくさん詰まった子どもたちのプレゼンテーションを見ることができます。

さらに、ヒューマンアカデミーロボット教室の上級コース「ロボティクスプロフェッサーコース(ロボット博士養成講座)」でも全国大会を開催しており、ロボット制作を通して生徒や修了生が身につけた論理的思考力を、より高度なプレゼンテーションで感じることができます。ぜひこちらも合わせてご覧になってみてください。

「第3回 ロボプロ全国大会」の動画はこちら

 

 

論理的な思考を育てるなら!ヒューマンアカデミー|ロボット教室

ヒューマンアカデミーロボット教室は、全国1500教室以上で開講しています。
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