ヒューマンアカデミー こども教育総合研究所

「これからの時代をどう生きると子どもは幸せになれるのか」を真剣に考えてみた。

2020/10/30

はじめまして、つむぱぱです。4歳娘「つむぎ」のパパだから、つむぱぱです。2児の父であります。

インスタグラムに子供との日常をマンガで投稿したり、本を描いたりしています。たまたまこの文章を必要としているごくわずかな方の人生に、ほんのわずかでもよいので、良い影響を与えることができたらうれしいなあという気持ちで、張りきって書いてみたいと思います。

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これからの時代にとっての「幸せ」とは何か

さて、親としては、娘・息子たちが「これからの時代をどう生きると幸せになれるのか」を必死に考えてしまいます。だって、昔は大学に入っていい企業に就職して、家庭を持って・・みたいなわかりやすい「幸せ」に向かって進めばOKみたいな価値観だったので、そのためにやるべきことは、とても分かりやすかった。

でも、20年前とは様変わりした現代において、はっきりとわかりやすい方程式が見えない今、何をしてあげればよいか。どう道筋を立てればよいのか。そのことがわからなくて、慌てたり、無意味に周りと足並みを揃えたりする親が多いと思います。

おそらく明確な正しい答えはありません。それぞれの立場や環境によって違うからです。ですが、それでも自分なりに、その答えとは一体なんなのかを考えてみました。

「マズローの欲求5段階説」を知っている方は多いと思います。人間が持っている5つに階層化された欲求についての理論です。これは人の「動機付け」に関する理論として発表されましたが、人の「幸せ」と密接に関係があるとも書かれています。
つまり、人が幸せを得るための理論とも言えます。

詳しくは「マズロー」で検索して調べていただければわかりますが、ごく簡単に言うと、人は環境や生きている時代によって、「欲求」が違い、それを満たされた時に「幸せ」を感じる生き物である。そしてその欲求は、満たされると新たな欲求が現れる。というお話です。

まず、①「生理的欲求」=生命を維持したい、②「安全の欲求」=身の安全を守りたいという人間の最も原始的な欲求から現れます。
ひと昔前の時代は、戦争や貧困により、まずは命の危険や、身の安全を考える必要があったため、①や②の欲求を満たすことで必死でした。つまり、今では当たり前のことですが、「安全な場所で、ご飯が食べられて、生きられる」という状態を、人は「幸せ」と感じていたのです。

今、私たち日本人の多くは、上記の欲求はすでに満たされているので、次の③「所属と愛の欲求」=他者と関わりたい・集団に属したい という欲求か、あるいはその次の④「承認の欲求」=自分や他人からの評価を得たい という欲求に多くが属しています。

今は、会社という組織や、インターネット上のコミュニティーに属すことが誰でもできます。また、承認欲求を簡単に満たすことができるSNSなどのツールもあります。
つまり、ここ最近のテクノロジーの発達によって生み出された新しいサービスによって、③や④の欲求も、今は簡単に手に入れられるようになっています。

そして最近、人々の欲求が新たなフェーズに動き出しました。
5段階あるうちの最後の欲求(本当はまだありますが割愛します)ですが、「自己実現の欲求」。つまり、より一層自分らしく生きたい。という欲求です。

最近社会人になる方々は、お金より「やりがい」を求めているという傾向になっているという話をよく聞きませんか?あるいは、「好きなことで生きていく」というキャッチコピーが社会現象のように、世の中に浸透した記憶はまだ新しいかと思います。


これは現代社会を生きる若い人々が、「自己実現の欲求」を求め始めているからです。言い換えれば、「自分の能力を発揮して、創造的な活動をしたい」という欲求です。
これからますます、より多くの人々が「自己実現」を欲求として持ち始める社会になると簡単に予測できます。

少し前までは、多少嫌なことを我慢してでも、給料をもらって、好きなものや好きなことにお金を使う。そのことが、幸せであると感じる価値観を持つ人が大半だったと思います。はっきりと「やりがい」<「お金」でした。でも今は、「自分らしく生きる」「能力を発揮する」「創造的活動をする」ことをしないと人は幸せになれないんです。満たされてしまっている社会だからです。


もうひとつ忘れてはいけないのは、ますますテクノロジーと共存する社会に向かってゆくということです。
全てのデバイスはインターネットに繋がれ、多くの仕事はロボットが代わりに行い、格段に便利になる世の中がもう目の前まで来ています。オックスフォード大学の研究によると、10~20年で、約半分の仕事が機械に置き換わるリスクが高いという研究結果を出しています。そうなれば当然ですが、機械でできる人間の仕事の「無価値化」が進みます。そのことで、人はより「人間らしいこと」に価値を見出してゆきます。人間らしいとは、言い換えれば「個性」のことです。個性が大切になってくる時代がやってきます。

ここで一旦話を元に戻します。自分の子どもが「これからの時代をどう生きると幸せになれるのか」。その答えの一つは、どうやら、「個性」だったり「自分らしく」あることが、これからの時代に最も大切なキーワードになってくると言えそうです。

僕は、美術大学を卒業しています。美大の中では、自分自身の表現を見つけること、つまり「個性を発揮すること」がとても大切で、求められることの一つです。
僕自身、人生で一番悩んだ時期かもしれません。哲学書なども読んでみたりして「自分」とは何か?みたいな深くて暗い世界観に押しつぶされそうになったこともありました。

結局その時は見つけられませんでしたが、社会に出て、好きなことや嫌いなことを体験して、少しずつ自分の「人間としてのクセ」を理解していくうちに、前に悩んでいた「個性」について、理解できてきたように思います。

「個性」は探しても絶対に見つかりません。「個性」はクセの軌跡だからです。

言い換えると、「自分が何が好きか」「どんなことに感情が動くか」ということです。その感情に正直に、頭や手や足を使って行動をした軌跡を、周りの誰かが「個性」と名付けているのだと、僕はそう思います。

結局今までしたお話や自分の経験を元に、結論づけると以下のようになります。

幸せになるためにすべきこと。それは、「好きに素直になる。好きを極めてゆく
そうなることで、自分の欲求を満たしてくれて、社会的に必要とされる人になれる。
結果、幸せな人生になるというお話です。

最後に、そうなってもらうために、親としてできることは2つ。
1つは、「好き」や「興味を持つ」ことに子どもが出会うために、なるべく多くの経験をさせること。インターネットに頼るのではなく、実際に見たり、聞いたり、経験をさせること。
2つめは、それによって見つけた「好き」を、伸ばしてあげる環境をつくること

結論まで長い道のりだったにも関わらず、かなりストレートな答えで拍子抜けさせてしまい、すみません。はい、特にその結論自体は新しい発見があるわけでもありませんよね。でも、「好きを伸ばす」こと。それは、これからの時代にますます有効になってくる方法であることに、間違いないと、僕は思うのです。


 

本記事の筆者:つむぱぱ

4歳の娘「つむぎ」との日常をほっこりとしたイラストで表現し、子育て世代を中心に幅広い人気のインスタグラマー。
Instagramのフォロワーは67万人以上。コミックエッセイ「きみはぱぱがすき?」の発売や、三越での展覧会、ショッピング施設でのワークショップなど多彩な活動を展開している。

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