自宅で息が詰まったら…親子でできるお手本にとらわれない書道「楽書®」で一息つきませんか|こども教育総合研究所
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自宅で息が詰まったら…親子でできるお手本にとらわれない書道「楽書®」で一息つきませんか

2020/04/30

新型コロナウイルス感染拡大防止のため在宅勤務が増え、家でのデスクワークに加えて、家族の食事の支度、掃除や洗濯などの家事負担が増加し、さらには休校中の子どもの世話や勉強の心配などなど、少なからずストレスが溜まっている保護者の方も多いのでは、と思います。子どもたちも外で運動しにくい日々が続いており、イライラを発散する場がなくて困りますよね。

今回は、そんなイライラした心を落ち着かせるときにおすすめの「楽書®」を紹介します。


お手本にとらわれない書道「楽書®」とは?

書には様々な世界観があり、勉強方法や表現方法も様々です。「楽書®(らくしょ)」とは、心を解き放ちからだを解きほぐし心身ともに癒されながら楽しんで書を書く、書道のことです。文字の成り立ちを知り、文字の持つ本来の意味やパワーを筆を動かしながら感じていきます。子供たちには、文字の面白さ、書くことの楽しさを、大人には美しい字を書く事だけでなく、自分を見つめ直し表現する喜びが感じられると思います。

楽書®:体操や呼吸を整えることなどにより精神的に安定した状態で筆と墨を用いて想いを表現する活動に関する知識の教授、古代文字を用いた書の教授。お手本に捉われず、自分の個性や人格を知ることができるのが「楽書®」の魅力です。

楽書®は、保護者があまり手をかけなくても遊び感覚で学ぶことが出来ます。また、身の回りの材料で簡単に準備ができ、お金をかけることなく、汚れることもありません!なんと、筆がなくても楽しめるんですよ。

「書道はお手本通りに書くのが大変」と思ったことはありませんか?

実は書道には「書写」という綺麗に美しく書く世界と、芸術として自己表現する書の世界があります。学校の授業では、お習字の時間は基礎を学ぶためにお手本通りに書くことが目的になるので、形態模写能力、つまり字を綺麗にまねて書くことだけが優先されるという印象がありますよね。みなさんも、お手本にとらわれない書道と聞くと、「そんなものあるの?」と思われるのではないでしょうか。

楽書®は、あえて大人も子どもも知らない古代文字を参考にしています。そうすることで、みんなが同じ目線で褒め合って、「お手本通りでなくても、その子なりの素敵な表現」を発見しやすくなるのです。

楽に楽しめる「楽書®」なら、筆がなくても楽しめます

まずはもっとも手軽な、クレヨンや色鉛筆を使った「楽書®」のやり方をご紹介します。

~用意するもの~
・クレヨン、色鉛筆
・紙袋、コピー用紙など
・新聞紙、紙袋(広げて一枚の紙として、敷物として使用)

〜手を汚さない工夫〜
スモックやエプロン、なければレジ袋やゴミ袋に頭や腕が入る部分を切り抜いて着たり、おうちの方のお古のTシャツなどを着るのもおすすめです。お手ふきや雑巾を用意しておくと便利です。

①書く筆を選ぼう!
クレヨン、色鉛筆で、好きな色を選びましょう。
もちろん墨と筆でもOKです。

②書く紙を選ぼう!
書けるものなら何でもOK。
広告の裏、印刷し損じたコピー用紙、新聞紙、ティッシュやお菓子の空き箱、包装紙、ダンボールなど。

③書く字を選ぼう!
今回は、イメージしやすい身近にある言葉で「曜日」を参考に掲載します。
・日
・月
・火
・水
・木
・土

普段使っている字と似ていますか?
まだ漢字を習っていないお子さんでも、意味を教えて書いてみてもいいでしょう。

④好きに書こう
まずは見たままに書いてみましょう!似ていても、似ていなくてもOKです。
書いていて楽しかったところや、字の面白いところを家族で話しながら取り組んでもいいでしょう。

⑤いいところ、面白いところを口に出して褒めよう
「大きく書けたね!」や「面白い形ね!」、「沢山書けたね!」、「色の組み合わせが素敵!」など気付いたところを褒め合いっこしてみましょう!

意外と褒めることは難しいかもしれませんが、子どもたちは親の反応をつぶさに観察していますから、ぜひ良いところを言葉にしてみてくださいね。

子どもたちのやる気を引き出すためには「わあ~凄いね」「お母さんはこんな風に書けないよ~」
など、子どもの方が上だというニュアンスの言葉をかけてあげると良いかもしれません。
そして、もう少し細かく見てあげて、どの部分が素晴らしいのかについて、ひと言付け加えてみてください。

例えば、
「色の組み合わせが素敵ね~」、「お母さんはこんな風に書けないよ~」「〇〇ちゃん・くんだから書けたんだね~」、「わあ~この線凄いね。こんなに長く引けるなんて中々できないよ~!負けた~!」などです。

ここでは、褒め方の一例として敢えて挙げていますが、多くの教室やワークショップなどで私が感じ、発した言葉でもあります。子どもたちが自由な発想で書いたものには人を感動させる力があるので、ぜひ褒めてあげてください。

もっと書きたくなったら レッツチャレンジ!

・筆を変える
色マジックやサインペン(2、3本束ねて持って書くと面白い表現になります)など。
絵の具に墨が使えるなら、歯ブラシなどを筆にしてもいいですね。

・紙を変える
ダンボール(ハサミで切ると立体感が出ます)、ティッシュやお菓子の箱も質感が変わって面白いかもしれません。

・書き方を変える
大きい字や小さい字を作ってもOKです。一つの線ごとに色を変えて書いてみてもいいですね。
・レジャーシートを数枚敷いてあげると、汚しても良いテリトリーになり安心です。

さらに応用編!

こちらはなんと、毛糸で書。こんな楽しみ方もあるんですね!

こちらはペン3本持ち。カラフルになります。

様々な効果がある「楽書®」に親しんでみましょう!

小さなお子さんでも出来る「楽書®」。やり方、方法に決まりはなく、全身を使って大きく書いたり、小さな文字をたくさん書いたり、子どもの発想力に任せることが大事です。奇想天外な行動を「すごいね!」と笑顔で見守ってあげましょう。

「楽書®」は上手に書くことが目的ではなく、文字を書く楽しさを知ってもらうことが大切なので、大きさを揃えることもなく、文字を散らして書いても立派な書です。夢中になっている、一人一人の書きたい気持ちを尊重してみましょう。

また、「楽書®」の世界は、古典をベースに何物にもとらわれず自由に書くことで、ストレスの軽減になり、心の解放にもなります。家族が書いた物を見て、自分とは違った表現を知り、多様性や、答えは一つでは無いことを知ることが出来るかもしれません。書いた作品を写真で撮って、遠方の親戚に送り、身内以外の人にも褒めてもらえると、自己肯定感を高めることが期待できます。

そして文字を書くことだけではない、様々な気付きや学びにも繋がります。出来た作品は、ぜひお家の壁や玄関などに飾ってあげてください。「楽書®」の作品を通して、家族や他者との対話や作品を見て感じるなどの継続的な効果も得られます。普段は長時間を一緒に過ごすことが出来ない家庭も外出がままならない今だからこそ、親子で仲良く楽しい時間を過ごしたいですよね。楽書®を通して、親子の忘れられない思い出を作っていただけたらと思います。

※「楽書®」は西川泰子の登録商標です。


本記事の筆者:熊谷雲炎、島田蒼月、西川梨世

書道団体 無限未来
https://mugenmirai.info/

新しい考え方の書道団体「無限未来」では、「楽書®」をたくさんの方にお伝えする為、
「書家・楽書®アーティスト」、「人材育成」、「教室運営」の3つの柱を中心とした理念に基づき活動しています。

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