春休みを充実させる自宅学習のポイント【小学1~4年生】|こども教育総合研究所
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春休みを充実させる自宅学習のポイント【小学1~4年生】

2020/03/12

小学生の春休み、我が子が家でちゃんと勉強できるのか不安な方も少なくはないと思います。新学年に上がる前の春休み期間で、学校で習った内容の復習や苦手を克服することが大事です。今回は、小学1~4年生までのお子さまが春休みの間に自宅でできる家庭学習のポイントをご紹介します。


【小学1~2年生】 新学年に向けて基礎を固めよう

小学1年生と2年生が授業で学ぶ内容は、今後学校で学ぶことを理解するために必要な基礎知識です。この時期に習う内容を理解していないと、中学年以降の授業についていけなくなってしまうかもしれません。低学年のお子さまは今のうちに苦手をなくし、基礎能力の土台をしっかりと固めることが大切です。

算数

低学年の算数は、数や順番の数え方を学び、計算では足し算、引き算、かけ算、を勉強します。こどもが苦手意識を持っている分野は特に丁寧に復習することが大切です。

小学1年生で学習する足し算や引き算は、小学2年生になると「繰り上がり」や「繰り下がり」などの少し複雑な計算にレベルアップします。苦手を克服するためとはいえ、お子さまが仕組みや決まりを理解できていないまま問題をたくさん解かせても、さらに混乱してしまうかもしれません。まずは、計算する時の「決まり」を理解させることが大事です。問題数は少なめで良いので、教科書の例題レベルの易しい問題を何度も解いて、簡単な問題で計算の決まりを理解できたら、次は徐々に問題数を増やしていきましょう。教科書の練習問題や計算ドリルの反復学習で計算力アップを目指します。

小学2年生で学習する九九は、中学年で学習するわり算の重要なベースになります。3年生の算数につまずかないように、春休みで九九を完璧に覚えておきましょう。とは言っても、子どもにとって81ある九九を覚えるのは大変なこと。計算カードで繰り返し覚える方法も有効ですが、自宅ではもっと楽しく学習する方法もあります。例えば、動画サイトには、九九の歌やキャラクターと覚える九九の動画がたくさんあります。遊びながら子ども同士や親子で楽しく学習すると、子どものやる気を引き出すことができ効果的です。

国語

低学年の学習で大事なのが漢字です。小学1・2年生にとっての漢字は、ひらがなよりも画数が多く、同じ漢字でも異なる読み方もあるため、難しい、と感じてしまいます。小学1年生が覚える漢字は80字、2年生は160字と多くはありませんが、今のうちに苦手意識を払しょくしましょう。漢字を学習するときは、書き方だけでなく字の意味も理解しながら覚えることが大切です。漢和辞典や漢字辞典を引いて、漢字の意味をセットでイメージ付けながら覚えさせましょう。漢字の読みが苦手なお子さんには、教科書の音読がおすすめです。教科書の文章は、低学年にも読みやすい表現と漢字が使われているので、漢字の使い方の勉強にもなります。

【小学校3~4年生】 仕組みを理解してから知識の定着を

中学年の学習内容は低学年と比べて、やや抽象的な思考や原理を学ぶ機会が増えてきます。上手く解釈できていないこどもが授業についていけなくなってしまうことは少なくありません。中学年の学習でも低学年同様に、まずは仕組みを理解し、その次に知識を定着させる勉強ステップが重要になります。

 

算数

小学3年生と小学4年生の算数は桁数の多い計算をする機会が増え、さらに小数を含むかけ算やわり算なども筆算で計算するようになります。なかなか問題が解けず算数に苦手意識をもってしまう子どもも出てきてしまいます。

複雑な計算問題が解けるようになるためには、計算をするときの決まりを覚えることが大切です。「小数点のあるわり算の筆算では、答えのどこに小数点がつくのか」や「帯分数を仮分数に直すにはどうすれば良いのか」など、計算する上でのルールを紙に書いて、毎回ルールを確認しながら練習問題を解きましょう。ルールを確認しなくても問題が解けるようになったら、あとは反復練習をしましょう。計算ドリルやプリントの問題をたくさん解いて正解すれば、お子さまの自信アップにもつながります。スマートフォンの計算アプリにはゲーム形式の教材もあるので、反復練習の段階で使ってみると、こどものやる気を持続させることができるかもしれません。

理科

中学年から始まる理科では、様々な生物・科学分野の現象を学習します。授業では観察や実験を通して科学の性質や原理を学びますが、子どもたちはついつい実験やフィールドワークに夢中になってしまいます。お子さまの中には、実験は覚えていても、実験から何を学んだのか忘れてしまう子も少なくないでしょう。さらに、授業で習う内容も、小学3年生は「電気の回路」、小学4年生は「物質の性質」など、目に見えないものを学習することが多くなるため、子どもは難しいと感じてしまうかもしれません。そこで春休みの学習では、学校で習ったことを思い出すことから始めてみましょう。教科書や実験で使ったプリントを読み返してみたり、こども向けの理科実験動画を観るのも良いでしょう。NHKの「理科のページ」では、学年別に理科の実験や観察動画を公開しているので、教科書と照らし合わせながら観てみると、授業で習った内容をイメージしやすく学習がはかどります。その後で、理科の問題集やテストを繰り返し解いてみると理科の知識の定着にもつながります。

英語

小学3年生から始まる外国語の授業では、主に「話す」英語と「聞く」英語を取り扱います。3、4年生の時点では成績として評価されないので、外国語の授業に科目テストはありませんが、2020年度より5年生からは英語の成績がつくようになるので、家庭でも継続的に英語にふれることが大切です。家族で英語の音楽をながしてダンスをしたり、DVDを英語で流してみたりして一緒に英語とふれあう期間を増やしましょう。春休み期間中も英語にふれることで、新学期にまでに英語を忘れてしまうという不安も少なくなります。積極的に英語を日常で取り入れてみましょう。


4月から自信をもって新学年を迎えられるように、時間のあるこの春休み期間で習ったことをきちんと復習していきましょう。

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