ヒューマンアカデミー こども教育総合研究所

「英語×ゲームの出会い」子ども向け英語学習アプリ開発者の挑戦

2020/01/14

東京大学工学部を卒業後、日本を代表する有名ゲームソフト会社で活躍してきた岡田氏は現在、児童向け英語学習アプリ※の開発に力を入れています。

岡田氏は海外在住の経験から、日本の英語教育の難しさと大切さを実感。ゲームの構造が英語教育に役立つのではと考えました。
その一方で、自身も6歳の子どもを育てる一児の父。子どもの教育にかける想いやアプリの開発秘話を伺いました。

※「ヒューマンアカデミーランゲージスクール」の年中児~小学校低学年向け講座「Game Englishコース」で使用


岡田氏のご紹介

東京大学理科一類に現役合格し同大学工学部を卒業後、歴史シミュレーションゲーム『信長の野望』シリーズで知られる株式会社コーエー(現コーエーテクモ)に就職。その後、留学を決意し単身ロンドンへ。縁あって、名作ロールプレイングゲーム『ファイナルファンタジー』シリーズで知られる株式会社スクウェアの欧州拠点で海外販売に関する業務を経験。帰国後は、株式会社カプコンや株式会社スクウェア・エニックスでプロデューサーとしてゲーム開発に携わったのち、ヒューマンアカデミー株式会社でシニアマネージャーとして幼児向け英語学習アプリの開発を指揮。


―ゲーム業界でのキャリアを中断して、留学しようと思われたのはなぜでしょうか。

私が就職した当時は、ソニーが『PlayStation』で家庭用ゲーム機市場に参入するなど、日本のゲーム業界がグローバル化に向かう時期でした。ビジネスで英語が使えるようになりたいと思い、英会話スクールに通ったり、通勤中に参考本を読んだりしたのですが、あまり効果がなかったですね。勉強はけっこう得意なつもりだったのですが、実際に使うとなると全く言葉が出てきません。それがとても悔しくて。今までの勉強はなんだったのだろう、と思いました。
それでも『世界のクリエイターと仕事をするなら、英語が必要だ』という想いが強くなり、海外に移住しようと一念発起。単身イギリスに向かいました。1998年10月末のことです。

―なるほど。すごい行動力ですね!イギリスでは何をされていたのですか?

イギリスでは、語学学校に通った後、現在のスクウェア・エニックスのロンドン支社でマーケティングとライセンシング(マーチャンダイズ)に従事しました。欧州5カ国を周り、自分で全て交渉するという環境のなかで、かなり鍛えられたと思います。それぞれの国の文化の違いもあり大変でした。
そのような経験を経て、グローバルな視点で物事を考える力を養えたことは代えがたい経験だったと思います。何よりも、いろいろな国の人とコミュニケーションを取る楽しさに気付かされました。

また、英語学習という点で印象的だったのは子どもの学習能力の高さですね。その当時知り合った駐在員のご家族がいて、当然それなりの英語力がある方々だったのですが、小学校1年生のお子さまにあっという間に抜かされて、TV番組の通訳をさせていたんです!子どもの吸収力には本当に驚かされましたし、同時に、早いうちから生の英語にふれる大切さも実感しました。

―現地に行って、身を持って体感されたのですね。

最初は『仕事のために英語を使えるようになりたい』という単純な動機でしたが、英語を話せるようになったことで外国の友人ができて、異文化に触れ、自然に視野が広がり、ものの見方や価値観も大きく影響を受けました。

この感覚を、ひとりでも多くの子どもたちに伝えたい。自分の言葉で、世界中の人たちとコミュニケーションを取れる喜びを知ってほしいし、日本でもそんな国際人を育てていきたい。そういう想いが強くなり、ゲームを活用した子ども向けの英語学習コンテンツを思いつきました。

―これまでのゲーム業界でのご経験と教育への想いがマッチしたのでしょうか。

そうですね。最初の会社でゲーム教育に携わっていた経験が役立っています。実は、私が最初に携わったゲームソフトは、『EMIT』という英語学習ゲーム(1994年発売)で、プレイ中に日本語と英語の字幕・音声を自由に切り替えられるアドベンチャーゲームでした。当時としては画期的な作品です。スクウェア・エニックスでも『SUMMER STORY』( 2011年発売)というスマホ向け英会話学習アプリを開発し、ゲームと語学学習の相性の良さを感じていたのです。

―ゲームで語学学習、なんとなくわかる気がします。

ゲームには人を夢中にさせる力があります。でも実はゲームをプレイしているときにやっていることは同じようなことの繰り返しだったりします。似たことを繰り返し何時間、何十時間やっても飽きないように工夫するのがゲーム制作のテクニックの一つです。キャラクターが成長したり、ストーリーが進んだり、難易度が上がったり、コレクションが増えたりと、少しずつ変化させることで飽きないようにします。
そうしたゲームの手法をゲーム以外の分野に応用することを「ゲーミフィケーション」と言います。最近では教育や介護など様々な分野で活用され始めています。

ーゲームの要素や仕組みを利用して言語学習を効果的にしたのですね!

そうです。語学学習には、反復練習が大切です。繰り返し使うことで身につき、本当に使える英語になっていきます。ただ、同じ表現を繰り返し練習するのは苦行でしかありません。そこに「ゲーミフィケーション」を応用できないかと考えました。苦しい反復練習を、自分から『もっとやりたい』『続けたい』という楽しいものに転換できないかと。楽しく続けることだけでなく、自分から主体的に学習する姿勢もゲーミフィケーションで実現できないかと。
そして子ども向けの英語学習アプリ「Game English」を開発しました。動画があるのでぜひ見てください。


―子どもたちが楽しそうですね。特に正解したときの嬉しそうな表情がかわいいです。開発にはさまざまな工夫がされているかと思いますが、どのような点で苦労されましたか?

開発で特に苦労したのは、ユーザーインターフェイスの部分です。細かいルールや操作方法を文字や言葉で説明するのではなく、直感的に伝えるにはどうすればいいか。子どもたちの反応を見ながら、画面やキャラクターの動きや表情などを工夫しています。
その点では息子が6歳でちょうど対象年齢なので、モニターとして生のリアクションを見てきました。ちなみに家ではふつうのゲームは一切やらせていません(笑)。

かわいらしいキャラクターと一緒に英語を楽しめるよう設計

―公私にわたり教育に携わられているのですね。ぜひ、ご自身の子育てで大切にされていることも教えてください。

人間が何かを覚えるというのは、興味を持ったものであることが大切だと感じています。やらされていると、自分のなかに残っていかないですね。私自身も子どもの頃、関ヶ原を題材にした歴史ドラマを見て歴史に興味をもちました。図書館で戦国時代の武将の伝記を借りて読んだら、その前後の時代も気になっちゃって、最終的には、聖徳太子から西郷隆盛まで全部の伝記を読みました。そうやって覚えたことは今でも頭の中に残っています。なので息子には、本人が興味を示したものをしっかり見てあげて、反応したところを伸ばしてあげたいと思っています。
息子は生き物や植物に興味があるようで、園芸の番組を食らいつくように見ていたので「実際にやってみようか」と提案したら目が輝いて。今は、畑を借りて一緒に栽培しています。本当に楽しそうに、いちごや落花生などを育てていますね。最近では、植物図鑑に書いてあることを知るために、習っていない漢字も覚えようとしています。
単なる「勉強」ではなく、実際に体験するとさらに興味が湧くので、本人が興味を示しそうな場所へ連れて行ってあげて「こんなに楽しいんだ」という体験をさせてあげることは、親だからこそできるのではと思います。

―教育ソフトの開発者として、父として、常に子どもに寄り添った目線を大切にされているのですね。

そうですね。私自身、留学をして実際に英会話を体験する環境に身を置けたことで、異国の人とコミュニケーションが取れて本当に楽しかったですし、そこから英語が上達したという経験は貴重なものだと思っています。さらに受験の時などに猛勉強した英語が、実際に使えるものにならなかったという、語学学習の難しさも実感しました。「ゲーム」というメディアを使って少しでも解決できれば、子どもたちの未来をいっそう豊かにしてくれるのでは―そう期待しています。

幼・小・中学生向け英語教室 ヒューマンアカデミー|ランゲージスクール

お子さまが楽しみながら英語4技能がバランスよく身につく英語教室です。
自分から楽しく続けられるよう開発した動画、アプリ、ワークブックなどの
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加えて、オンラインレッスンで外国人の先生と英語を実際に話すことで、基礎力と実践力の両方を養うことができます。

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