読書の秋に親子でやってみたい!本をつかった「STEAM教育」とは?|こども教育総合研究所
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読書の秋に親子でやってみたい!本をつかった「STEAM教育」とは?

2020/10/30

論理的思考力や発想力、創造力など、AI(人工知能)に代替されにくいスキルが注目を集めるようになり、それらを鍛えられる教育手法として「STEAM教育」があることも知られるようになってきています。「STEAM教育」とは、Science(科学)・Technology(技術)・Engineering(工学)・Mathematics(数学)を統合的に学習する「STEM教育」に、 さらにArts(教養/創造性)を統合し、各教科での学習を実社会での課題解決に生かしていくための教科横断的な教育手法のことを指します。

こう聞くと、学校の教育方針や最新の教材、プログラミング教室といった習い事をイメージする方が多いかもしれません。しかし、そのような特別な場所や教材で取り入れられるだけではなく、実は普段の学習方法を工夫することで、家にいながらでもSTEAM教育は実践できるのです。今回は、身近な「読書」を活用して、ご家庭で実践できるSTEAM教育をご紹介します。読書が苦手なお子さまのための「読書習慣のつくり方」についても紹介しますので、ぜひ普段の家庭学習に取り入れてみてください。

子どものスキルを伸ばすための読書の工夫

STEAM教育は、科学や数学、教養など各分野を横断的に学び、子どもの論理的思考力や創造力を伸ばすことを目的としています。絵本や児童書、図鑑など、普段お子さまといろいろな本を読んでいる人も多いと思いますが、その読書時間をSTEAM教育につなげるためにはどうすればいいのでしょうか?

対話を通してコミュニケーションスキルを養う「親子読書感想会」
読書をSTEAM教育につなげていきたいのであれば、まずは親子で同じ本を読み、登場人物の心情について感想を語り合う「親子読書感想会」がおすすめです。本の感想は人それぞれなので、感想を語り合うことで子どもに「自分とは違う考え方がある」ことを実感してもらうことができます。

「自分はこう考えたけど、他の考え方もあるよね」と理解できることで、重要なコミュニケーションスキルだけでなく、発想力や課題解決力にもつながってくるので、ぜひ親子で1つの題材について意見を交わす機会を作ってみてください。

情報を読み解く力/ロジカルにまとめる力をつける「読書日記」
普段の読書をSTEAM教育に繋げるためには、「本を読んでおしまい」ではなく、本を読むごとに、読書日記をつけるのもおすすめです。
「登場人物は何人だった?」
「何日間の出来事だった?」
「どこの地域・国のお話?」
「どうして主人公はこう行動したのかな?」
…などの質問を投げかけながら、お子さまと読書日記をまとめることで、読んだ本の情報整理や、論理的にまとめる力をつけることができます。読書日記は文章だけでなく、絵日記でもできるので、文字を書くことに慣れていない小さなお子さまでも手軽にはじめられます。

情報の価値を見出す力が伸びる「帯づくりゲーム」
読書日記から難易度を上げたものとして「帯づくりゲーム」もおすすめです。本の帯には、書店で本を手に取ってもらうためのキャッチコピーが書かれていますが、その本が「どんな人にとって」「どんな価値があるのか」を理解していないとキャッチコピーは書けません。そのため、帯づくりを通して、情報を吟味する力や文章構成力の向上が期待できるのです。

例えば「パパにこの本を読んでもらうためのキャッチコピー」や「お友達におすすめするときのキャッチコピー」などのシチュエーションを設定して、親子で取り組んでみてはいかがでしょうか?親子でキャッチコピーを作ってみて、パパやお友達などのターゲットに判定してもらうゲーム要素を取り入れても面白いですね。

子どもの読書習慣のきっかけを作ろう

ここまで、普段の「読書」を活用した、ご家庭で実践できるSTEAM教育を紹介してきました。しかし、本よりも遊びやゲームが好きな子や、活字が苦手な子も多いですよね。読書のきっかけ作りに苦心している保護者の方も多いのではないでしょうか?そこで、ここからは子どもが自然と本を好きになる環境の作り方を3つご紹介いたします。

1.本に親しむ機会をつくる・増やす
なかなか本に向き直ってくれないお子さまには、まず、本に触れる機会を増やすことが重要です。例えば、「お出かけのついでに書店や図書館に寄る時間を作る」「子ども部屋やリビングルームなど子どもの目につく場所に本を置く」などが始めやすいでしょう。子どもがいつでも本を手に取れるような環境づくりと、大人が読書を楽しんでいる姿を見せてあげることがポイントになります。

2.読み聞かせをする
活字が苦手でなかなか本を読んでくれない―。そんな幼児から小学校低学年のお子さまには「読み聞かせをする」ことも有効です。大人が子どもに本を読み聞かせていては、自分の力で本を読む習慣を作りにくくなってしまう、と心配する方もいるかもしれません。しかし、読み聞かせを通じた本との触れ合いが、今後の読書習慣に大きな影響を与えることがわかっています(注1)。読み聞かせをしてあげる時は、登場人物で声色を変えるなど、お子さまの興味を引く楽しい読み聞かせを心掛けましょう。

3.本=楽しいものと思わせる
読書を習慣化させるためとはいえ、子どもに無理やり本を読ませるようなことは避けましょう。せっかく本を読み始めても「読書は難しい」「面白くない」などの苦手意識を持ってしまうと、そこからプラスの意識へ変えることは簡単ではありません。

そこで、「読書は楽しい」と思ってもらうための1つの方法として、シリーズ本がおすすめできます。シリーズ本は、登場人物や物語の舞台設定が変わらないため、何冊にも渡って読み続けやすいという特長があります。その子自身が楽しく読めるシリーズ本であれば、本に対する苦手意識を持たせることなく、長く読書を楽しんでもらえるのではないでしょうか。

今回は、普段の「読書」を活用して、ご家庭で実践できるSTEAM教育と、子どもの読書習慣のつくり方についてご紹介しました。「読書の秋」に親子で読書の習慣をつけ、子どもの力を伸ばすきっかけにしてみませんか?


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