世界を変革するための17の目標「SDGs(エスディージーズ)」|こども教育総合研究所
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世界を変革するための17の目標「SDGs(エスディージーズ)」

2019/10/23

SDGs(エスディージーズ)という言葉やロゴ・アイコンを新聞やニュースでご覧になったことがありますか?

SDGsは現在、日本各地の小学校から大学までの教育現場において取り組まれておりSDGsの達成に資するために様々な取り組みが行われています。SDGsは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。これは、2016年~2030年という15年の間に国際社会が達成すべき目標を掲げたもので、大きく分類して17の目標から構成されています。また、それぞれの目標がさらに小さな目標に細分化されていて、現代社会が抱える問題を広くカバーしています。ここでは、その「SDGs」とは何か?持続可能な社会のために教育分野では何が進められているのか?をご紹介します。

MDGsとSDGsの比較

この持続可能な開発目標は、2016年に突然スタートしたわけではありません。2000年~2015年の15年間に国連が掲げていた目標もあり、これはミレニアム開発目標(Millennium Development Goals)「MDGs」と呼ばれていました。国際的な問題を解決するべく目標を決めるという点ではどちらの開発目標も同じなのですが、掲げる目標の数が「MDGs」では8個だったのに対して「SDGs」では17個と、2倍以上に増えました。

最初に掲げられた「MDGs」では、極度の貧困や飢餓を撲滅することや初等教育をすべての国において完全普及すること、また妊産婦の健康問題や乳幼児死亡率の削減、HIVやマラリアなど感染症の蔓延防止や環境保護、グローバル・パートナーシップなどが目標として掲げられていました。MDGsは主に発展途上国が抱える問題が多く、これらの問題を全ての国が力を合わせてユニバーサルな規模で解決しようという国際目標として提示していたという特徴がありました。

そして、2015年の段階で「MDGs」を見直し、さらにその時代に沿った開発目標として掲げたものが「SDGs」です。

「SDGs」によって掲げられている17個の目標は、「MDGs」と、似ているようで少し異なります。MDGsにおいては、飢餓や貧困、また初等教育の普及など、国や地域によってはあまり実感がない項目が多く、日本で生活する私達にとってもあまり直接的な関係があるようには思えないような開発目標でした。

しかし「SDGs」では、国や地域に関係なく、地球規模での環境保護に関する項目が以前よりも多くなっています。もちろん、貧困や飢餓など特定の地域や国にとって深刻な社会問題なども含まれていますが、「SDGs」においてはより多くの人達が、直接的に解決しなければいけない問題や、一人ひとりが意識して取り組める課題が設定されています。

SDGsの17の目標

2016年~2030年までに解決しなければいけない開発目標として国連が提示している「SDGs」では、17個の目標が提示されています。

  1.  貧困をなくそう

  2. 飢餓をゼロに
  3. 全ての人に健康と福祉を
  4. 質の高い教育をみんなに
  5. ジェンダー平等を実現しよう
  6. 安全な水とトイレを世界中に
  7. エネルギーをみんなにそしてクリーンに
  8. 働きがいと経済成長も
  9. 産業と技術革新の基盤をつくろう
  10. 人と国の不平等をなくそう
  11. 住み続けられるまちづくりを
  12. つくる責任つかう責任
  13. 気候変動に具体的な対策を
  14. 海の豊かさを守ろう
  15. 陸の豊かさを守ろう
  16. 平和と公正をすべての人に
  17. パートナーシップで目標を達成しよう

 

これらは「誰一人取り残さない持続可能で多様性と包摂性のある社会実現へ向けた国際目標」とされ、17目標はそれぞれ細分化され、169のターゲットと232の指標に区分できます。「SDGs」で注目するべきポイントとして、経済成長だけでは解決することができない問題が多く取り上げられているという点があります。

その中でも、「4.質の高い教育をみんなに」という目標に着目し、実際にどのような取り組みが始まっているのかをご紹介していきます。

持続可能な未来の実現のための「教育×イノベーション」イニシアティブ

「SDGs」の4つ目の目標「質の高い教育をみんなに」では、すべての人が公正に質の高い教育を受けることができるとともに、生涯教育の機会を促進することを掲げています。「すべての子ども達が差別や不平等に置かれることなく、平等に初等教育~高等教育までを受けられるようにできる環境の整備」「初等教育をスムーズにスタートできるような就学前教育や乳幼児の発達環境」といった具体的な行動指標も設定されています。また、この目標ではSTEAM教育の推進も掲げていて、発展途上国においては特に、情報通信や職業訓練、工学や科学のプログラムを確立することを、全世界的に支援すべきだと謳っています。

 

なぜグローバル社会で質の高い教育がここまで重要視されているのでしょうか?それは、持続可能な未来の実現に、イノベーションや価値創造を担う人と、それらの成果を社会課題の解決へつなげていく人の育成は不可欠だからです。「SDGs」の達成に向けて、、つまり今の子どもたちに求められるのは、多様性の尊重や環境の尊重といった、持続可能な開発に関する価値観だけではありません。

・体系的な思考力(問題の背景理解、多面的かつ総合的なものの見方)

・代替案の思考力(批判力)

・データや情報の分析能力

といった面を伸ばすことも求められてきます。そのため近年日本でも、論理的な考え方が身につく「STEAM教育」や「情報活用能力の育成等の分野における教育」が積極的に推進されてきています。

理科好きの子どもたちを育てるSTEM教育プログラム|サイエンスゲーツ

サイエンスゲーツは、年長から小学校低学年向けの科学の習い事教室です。
子どもたちが科学を好きになることを目標としており、幼少期のうちに科学のさまざまな体験をすることで子どもたちの知的好奇心を引き出します。

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