酸とアルカリ

水の上に浮かぶアート

ペン

材料

  1. ホワイトボードマーカー (2~3本 黒や青など)
  2. 下敷き (1枚 細長プレート状に切っておく)
  3. 水を入れたボウル (1つ)
  4. キッチンペーパー (2~3枚 ふき取り用)

実験の手順

STEP 1
下敷きにホワイトボードマーカーで小さな魚を描く
※魚以外でもOKですが、塗りつぶした魚の形にすると実験がスムーズに進みます。
STEP 2
10秒ほど振って少し乾かす
STEP 3
水が入ったボウルに、先ほどの下敷きをそ~っと斜めに水に入れてみると…?
「下敷きに描いた魚はどうなったかな?」
※下敷きは1回1回キッチンペーパーで水を拭き取ろう。
濡れたまま魚を描くと、マーカーの先が濡れて書けなくなってしまうよ。

解説「どうして、こうなったの?」

どうして下敷きにホワイトボードマーカーで絵を描くと、描いた部分だけが水に浮くのでしょうか。そのひみつは、ホワイトボードマーカーのインクの成分にありました。
実は、ホワイトボードマーカーは「油性」です。そもそも、なぜ油性のマーカーがホワイトボードの上で消せるのかというと、「剥離剤(はくりざい)」と呼ばれる薬剤が入っているからです。
ホワイトボードマーカーでボードの上に書いた直後は、油性と剥離剤の成分が混ざった状態になっています。少し時間が経つと、剥離剤が油性マーカーの下にいき、油性マジックの成分をボードから浮かせています。そのため、イレイザーでこすると表面から剥がれ落ちるように消すことができるのです。今回の水の上に浮かぶ実験も、この剥離剤の効果を使っているのです。

実験のヒント

  • 手順を確認しよう。
    ・見本の写真のように、ササっと塗りつぶしているかな?
    塗りつぶした方が浮かび上がりやすいが、力を入れて塗りつぶしてしまうと今度ははがれにくくなってしまいます。)
    ・10秒ほど下敷きを振って、きちんと表面を乾かしているかな?
  • 水にプレートを入れてみる時、斜めにゆっくり入れてみよう。
    魚の顔の部分が水についたら一度手を止め、魚の絵が浮いてきたところで下敷きを沈めるように水面に入れると上手くいくよ。
  • ホワイトボードマーカーを替えてみよう
    マーカーの中には、時々上手く浮かないものがある。
    上手くいかないときには他のホワイトボードマーカーでやってみよう。
    上手くできたら、魚以外の絵も試してみよう!
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