月の知られざる実態とは!?
中でも、身近な天体である月に注目していきましょう。
月の知られざる実態とは!?
他にも、世界各国では他にもさまざまなものに見立てられています。
さて、次のうち、実際にいわれている模様はどれ?
- 1. カニ
- 2. 女性の横顔
- 3. ロバ
私は「サイエンス」のせかいのプリンセス「リカ」よ。
クイズの答えはわかったかしら?
正解は、
全部
でした!
ここからは、先生に教えてもらいましょう。
国によって違う月の模様の見え方
実は、世界の国や地域ではカニも女性の横顔もロバも、それぞれいわれているのです。
「カニ」は、南ヨーロッパの海沿いの国でいわれています。
海沿いならではの発想かもしれませんね。
「女性の横顔」は東ヨーロッパでいわれています。
この見え方はちょっと他と違っていて、他の国や地域が月の黒い部分を何かに見立てているのに対し、こちらでは白い部分を女性の横顔に例えています。
「ロバ」は中南米、南アメリカでいわれているものです。
日本ではウサギの耳に例えられている上部の2つの突起を、こちらではロバが長い耳をピンと立てている様子に例えています。
なるほど、国によって見え方が違うのはおもしろい話ね!
そもそも、こういった月の表面の凹凸や色の違いはどのようにできたのでしょうか。
大昔、月に大きな隕石などがたくさん衝突した時代がありました。
クレーターと呼ばれるくぼみは、その時の衝撃でできたと言われています。
また、月面のうす暗い部分は「海」と呼ばれていますが、これは実際に水があるわけではなく、その時の衝突で月の内部から噴き出した溶岩が冷えて固まったとされています。
こうしてできた「月の模様」は、国や地域によって模様がさかさまに見えたり時間帯によって模様が移動していたりします。
月の模様が世界各国で違ったいわれ方をしているのは、模様の見え方の違いや文化の違いが関係しているのです。
国によって月の模様のいわれ方が違うのはそういうことだったのね。
月の不思議とは?
ところで、月は私たちの身近な天体の1つですが、実はまだ謎が多い衛星です。
月の不思議その1は「衛星にしては、大きすぎる!」ということです。
どういうことかしら?
月は地球の周りをぐるぐると回る衛星です。
でも、衛星にしてはサイズが…大きすぎるのです!
巨大な天体で有名な木星ですが、その衛星は大きいのものでも木星の27分の1の直径です。
それに比べ、月の直径は地球の4分の1!
地球の大きさに対して、月は大きすぎるのです。
月の不思議その2は「どうやってできたか、まだ解明されていない!」ということです。
月のでき方については、さまざまな説が飛び交っています。
その中でも、有力なのは、大昔に地球に大きな星がぶつかって飛び散った部分が集まってできたのが月、という説です。
その理由の1つは「月が毎年地球から約4cmずつ離れている」こと。
だんだん離れていっているということは…実はそのまた昔は地球にもっと近かったの⁉ と、いうことになりますね。
確かに!気になるわね!
しかも、実は月の地面の成分は、地球とほぼ同じであることが分かっています。
こんな広い宇宙の片隅で、そんなことってある!? と思わず叫びたくなってしまいますね。
月はもともと地球の一部だったという説が強まります。
地球と月は一緒だったかもしれないなんて、ワクワクするわ!
月の謎は、ますます深まるばかりです。
未知な世界と際限なく広い宇宙。
その計り知れない魅力に、今も昔も人はロマンを感じていたのではないでしょうか。
今夜はゆっくりと、夜空を眺めてみませんか?
きっと、宇宙に夢中になってしまいますよ!