食塩

昔のお給料は塩だった!?生活に身近な塩について

4月になると新たな門出を迎える方も多くなりますね
この時期は、電車の中でも新しいスーツに身を包んだ新社会人の皆さんの姿も見かけます。
英語の言い回しで
「あなたの給料に見合った働き」という意味の言葉があります。
「be worth your (   )」になりますが、
(   )に入る言葉は、次のうちどれでしょう?
  1. sugar:砂糖
  2. salt:塩
  3. gold:金
プリンセスリカ

私は「サイエンス」のせかいのプリンセス「リカ」よ。
クイズの答えはわかったかしら?正解は… 【2. salt:塩】 でした!
ここからは、先生に教えてもらいましょう。

塩とお金の関係

先生

「be worth your salt」は、直訳すると「塩に値するだけの」になりますが、「給料に見合った働き」という意味合いで使われます。
これは、古代ローマでは塩は大変貴重な物資であり、兵士たちの給料は塩で支払われたと言われているからです。
「給料」という意味の「salary」も、塩を語源とする言葉なのはご存知でしょうか。

プリンセスリカ

なるほど…知らなかったわ、おもしろいわね!

先生

給料として塩を受け取るに相応しい働き、つまり「給料分働いている」という意味につながったというわけです。
他に塩を使った慣用句として「話半分に聞く、真に受けない」という意味の「take with a grain of salt」 という言い方があります。
「a grain of salt」 は、直訳すると「一粒の塩」、つまり「料理も一粒の塩ではそうそう味は変わらない」ということで「一粒の塩と同じ程度の内容のあやしい話」という意味合いになります。
日本でも「敵に塩を送る」「傷口に塩」といったことわざもありますね。

プリンセスリカ

聞いたことがあるわ、塩って昔から私たちの生活に身近なものだったのね。

塩は体にも欠かせない大切なもの

先生

また、塩は私たちの体にも欠かせないものです。
運動をしたときや、熱中症対策として塩分が入った飲料を飲むことがあります。
これは汗で流れ出てしまった分の塩分補給という意味もありますが、身体の中のバランスを整える効果もあります。
私たちの身体には塩分など多くの成分がバランスよく含まれ、一定の濃度を保っています。
しかし、身体の水分と塩分が足りなくなった状態で普通の水ばかりを飲んでしまうと、その濃度が薄まってしまいます。
そうなると、けいれんなどを起こしてしまうのです。
塩分の入った飲料、つまり体液に近い濃度の水を飲むことで、水分を採るのと同時に体液の塩分濃度も一定にすることができるのです。

プリンセスリカ

塩は私たちの体にとってとても大事なものなのね、不足しないように気をつけないと!

先生

水ばかりを飲んで濃度が薄まってしまうのは「浸透圧」というものが関係しています。
人間の細胞膜は半透膜といって水分は通りますが、それ以外の成分は通しません。
そして、細胞膜の外と内で成分の濃度が違うと、濃度が薄い方から濃い方に水が移動し、内外の濃度を等しくしようとします。
それが「浸透圧」です。
身近な実験だと、中身をくりぬいたきゅうりに塩を入れて1時間ほど待つと、塩分濃度を保とうときゅうりの水分がにじみ出てくる…というものもあります。

プリンセスリカ

きゅうりを塩でもむと水が出てくるのは、そういうことだったのね。

先生

今回は「塩」をテーマに、ことわざから浸透圧といった化学的な分野までご紹介してきましたが、いかがでしたか。

プリンセスリカ

塩の特長が よくわかったわ!
ふう、今日の私の働きは塩でいうとどれくらいかしら…。
でも、今は塩のsalaryより、身体の糖分濃度を一定に保つために甘いおやつがほしいな~笑

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