プログラミングに必要なものとは?独学で学べる?子どもが学習を始める方法を解説
2025/04/16
プログラミングを始めるのに必要なツールや環境について、初心者向けに詳しく解説します。独学で効率よく学ぶためのポイントや、つまずかないための工夫、さらに小学生をはじめとした子どもが楽しく学習を始める方法についても紹介しています。これからプログラミングを学びたい方や、子どもに学ばせたい保護者の方におすすめの内容です。
プログラミングを始める際に必要なものとは?
プログラミングを始めるにあたっては、環境づくりが非常に重要です。
子どものプログラミング学習をスムーズに進めるために、最低限そろえておきたい道具やソフトウェアを5つ紹介します。
パソコン
プログラミングにはパソコンが必須です。家庭にある一般的なノートパソコンでも対応できますが、ゲームや動画編集を伴う開発には高性能なモデルが適しています。OSはWindowsでもMacでも問題ありませんが、開発内容によって使いやすさが異なるため、目的に応じて選びましょう。
たとえばWindowsはソフトウェアやゲーム開発、業務システムの開発に適しており、対応ソフトが豊富でコストも抑えやすいのが特徴です。一方で、MacはiPhoneアプリ(iOSアプリ)の開発に必須で、デザインやクリエイティブ系の作業との相性も良好です。
インターネット環境
教材の閲覧やソフトウェアのダウンロード、プログラミングに関する情報収集には、安定したインターネット環境が欠かせません。光回線などのWi-Fiを利用すれば、パソコンやタブレットで快適に学習を進められます。
セキュリティ上の理由から、公共のWi-Fiではなく自宅のネット回線を利用するのが望ましいです。
テキストエディタ
コードを記述するために使うのがテキストエディタです。
「Visual Studio Code」や「Sublime Text」などの専用エディタを使うと、構文の色分けや入力補助機能が使え、効率的に学習できます。
IDE(統合開発環境)
IDE(統合開発環境)は、エディタ・デバッガ・コンパイラなど、開発に必要なツールをひとつにまとめて使えるソフトウェアです。代表的なものに「Eclipse」や「Visual Studio」があり、エラーの位置を視覚的に示すなど、初心者でも扱いやすい機能がそろっています。
学習するプログラミング言語に対応したIDEを選ぶことがポイントです。
自分に合った学習教材
書籍、オンラインサイト、アプリなど、教材の種類は多岐にわたります。ゲーム形式や動画形式など、自分に合った方法を選ぶことで、学習の継続がしやすくなります。
子どもの理解度や進度に応じて教材を使い分けるのも効果的です。
プログラミングを効率的に学ぶためのポイント
プログラミングは継続が鍵となる学習分野です。限られた時間のなかで効率よくスキルを習得するためには、正しい学習環境と手順を意識することが重要です。
ここでは、学習効果を高めるために押さえておきたい5つのポイントをご紹介します。
質問できる環境を用意する
プログラミング学習において「質問できる環境」の有無は、学習の継続性や理解度に大きく影響します。
特に初心者の段階では、エラーの原因が特定できない場面や、コードのどこが間違っているのか分からないことが多くあります。こうした際に誰かにすぐ相談できる環境があれば、スムーズに疑問を解消でき、学習が停滞するリスクを減らせます。
目的と成長段階に合った教材を選ぶ
プログラミングには多くの教材が存在しますが、すべての教材が自分に適しているとは限りません。
たとえば初心者向けとされる教材の中にも内容に差があり、成長段階に合わない難易度の教材ではモチベーションの低下や挫折を招く可能性があります。
「どの言語で何を作りたいか」といった目的を明確にし、対象年齢や学習レベルに適した教材を選ぶことが大切です。また、演習問題が豊富に含まれた教材や、手を動かしながら学べるものが、実践力の向上に効果的です。
一度にすべてを理解しようとしない
プログラミングは、知識を積み重ねていく学習分野です。コードの構文や用語を暗記することよりも、まずは基本的な考え方や処理の流れを理解することを優先しましょう。
たとえばプロのエンジニアであっても、すべての記法や関数を暗記しているわけではなく、必要に応じて調べながら開発を進めています。完璧を目指すのではなく、少しずつ理解を深める姿勢が継続的な学習には効果的です。
目標を細分化して設定する
学習目標を細かく設定することも、モチベーションを維持しやすくするための重要なポイントです。たとえば「ゲームを作る」という大きな目標がある場合でも、それを段階的に分けることで、達成感を得ながら前に進むことができます。
具体的には「ゲーム開発に必要な言語(例:PythonやJavaScript)を学ぶ」「変数や関数の使い方を理解する」といった中間目標や、小さな目標を設定して取り組むと、学習の進捗が実感しやすくなります。
アウトプットを通じて知識を定着させる
知識を身につけるだけでは、実践的なスキルにはつながりません。学んだことを実際に使ってみる、つまり「アウトプットする」ことが定着への近道です。
アウトプットの方法としては、自分で簡単なアプリを作成する、学習ブログにまとめる、コードを改良してみるなどが挙げられます。
最初は参考書や教材を見ながら模倣する形でかまいません。徐々に自分なりの工夫を取り入れていくことで、理解度が深まり応用力も高まります。
子どもがプログラミング学習を始める方法とは?

プログラミング教育の必修化により、小学生のうちからプログラミングを学ぶ環境が整ってきました。とはいえ、どのように学習を始めさせればよいか迷う保護者の方も多いのではないでしょうか。
ここでは、子どもがプログラミングを学ぶ代表的な4つの方法をご紹介します。
プログラミングスクールに通う
専門的な指導を受けたい場合は、プログラミングスクールの利用が効果的です。
現役のエンジニアや講師によるサポートがあるため、わからないことをその場で解決できるというメリットがあります。また、講義形式だけでなく、実際に手を動かしながら学ぶ体験型の授業が多く、実践力を養いやすい環境です。
ただし継続的に通う必要があるため、通学の手間や月謝などのコスト面は事前に確認しておきましょう。
学習用ブラウザやアプリを活用する
自宅で手軽に学ばせたい場合には、プログラミング学習用のブラウザやアプリを活用する方法があります。
多くのサービスが無料で提供されており、ゲーム感覚で楽しみながら学習できる点が特徴です。ScratchやViscuitなど、ビジュアルプログラミングに対応したアプリは特に人気があります。
初心者向けの書籍を活用する
書籍を使った学習は、自分のペースで理解を深めたいお子さんに適しています。
最近では小学生向けにやさしく解説された入門書も数多く出版されており、家庭での自主学習にも活用できます。特に図解が豊富な書籍や、ワーク形式のものは子どもでも取り組みやすい傾向にあります。
一方で疑問点をすぐに解消できないため、補助的な教材として使うのが望ましいでしょう。
動画教材やYouTubeチャンネルで学ぶ
視覚的な情報で理解を深めたいお子さんには、YouTubeなどの動画教材の活用がおすすめです。
実際のプログラミング画面や完成した作品を見ながら学べるため、具体的なイメージがつかみやすくなります。無料で始められる点も魅力のひとつといえるでしょう。
ただし受動的になりすぎると理解が浅くなってしまうため、実際に手を動かして学ぶ時間も併せて確保することが大切です。
プログラミングは独学で学ぶことができる?
プログラミングは独学でも十分に学ぶことが可能です。
特に現在は、初心者向けの教材や学習サイト、無料アプリなどが充実しており、自宅でも手軽にスタートできます。学ぶ目的が明確で一定の学習意欲がある人にとっては、独学が効率的な手段となるでしょう。
ただし独学には「わからない部分を放置しやすい」「挫折しやすい」といった課題もあります。エラーの原因が特定できないまま進んでしまうと、理解が不十分なままになることもあります。
そのため独学でも「質問できる環境を整える」「目標を立てて段階的に学ぶ」といった工夫が欠かせません。必要に応じて、スクールやメンター制度の併用も検討するとよいでしょう。
まとめ
プログラミングを始めるには、パソコンやインターネット環境、テキストエディタなどのツールに加え、自分に合った学習教材が必要です。
あわせて学習目的を明確にし、学習スタイルに合った進め方を選ぶことが長く継続するうえで大切なポイントになります。
独学も可能ですが、質問できる環境やモチベーション維持の工夫は欠かせません。特に子どもが学ぶ場合は、スクールやアプリ、動画教材などを組み合わせ、楽しく学べる環境を整えるとよいでしょう。
プログラミングは将来の選択肢を広げる力となる学びですので、しっかりと準備を整えて一歩を踏み出してみてください。