お手伝いで子どもが伸びる!親子でSTEAM教育【掃除編】
2020/11/16
子どもがお手伝いをすることの大切さは理解しているけれど、正直ママやパパがやった方が早い…そう思っている方こそ注目!前回は、お手伝いしてもらうメリットや、お手伝いを通じて学べるSTEAM教育的観点のお話をしました。そこで今回はお手伝いの中でも「掃除」に焦点をあて、実際にどのように取り入れるかをご紹介します。
1~2歳から挑戦できる!新聞紙で窓ふき掃除
安全で手軽にできるお掃除として、お子さんと一緒に窓ふきをやってみませんか?
用意するものは、濡らした新聞紙だけ!大きな掃除道具や洗剤を使わないので、小さいお子さまでも安心して挑戦することができます。新聞紙で水滴を拭いたり汚れを落とすことで、「紙が水を吸うこと」「こすると汚れが落ちること」を体感させることができます。また手を大きく動かしたり、細かい部分を拭くといった動作で手指の運動をする良い機会にもなります。
ほこりをキャッチできるのはなぜ?ハンディワイパーの秘密
テレビ台や棚を掃除するときに「ハンディワイパーを使ってみたい!」というお子さまも多いのではないでしょうか?小さいお子さまであれば好きなように掃除させて「お手伝い」を習慣化させることが大切ですが、一方で論理的に物事を考えることができて、パズルも楽しめるようになる4~5歳ごろのお子さまであれば、ハンディワイパーの仕組みなどを親子で考えながら掃除してみるのもおすすめです。
ハンディワイパーは、その繊維でゴミやほこりを絡めとりますが、「なんでほこりをキャッチできると思う?」とクイズを出してみても面白いかもしれません。ハンディワイパーから派生して「他に細かい繊維がからめとるものって何だろう?」と質問してみるのもおすすめです。「繊維はものを絡めとることができる」ことを学習するとともに、類似のものを見つけ出す「抽象化力」や「分類する力」が身につきます。
お風呂掃除でクイズ「どっちの洗剤が正解?」
小学校に入学するくらいになると、お子さまがお風呂掃除を担当するご家庭も少なくないと思います。お風呂掃除は結構な重労働なので、苦手なお子さまもいるかもしれませんが、お風呂掃除で使う洗剤でクイズをしてみれば楽しくお掃除してくれるのではないでしょうか?
ご存じの通り、汚れと洗剤には相性があるので、それを子どもに出題してみましょう。例えば、カビや手あかなどは酸性の汚れなのでアルカリ性の洗剤で掃除するのが適していますし、水垢などはアルカリ性の汚れなので酸性の洗剤が適しています。
「この鏡、水垢がついてるね。水垢を落とすならどっちの洗剤が合ってる思う?」
「床にピンクのカビ見つけたね。どの洗剤を使えばいいかな?」
と、お風呂掃除をお願いするときは、子どもに使う洗剤を選ばせてあげてください。最初はよくわからなくても、お風呂掃除のたびに繰り返すことで「酸性」「アルカリ性」の存在や、それぞれの関係性を実体験から学ばせることができます。注意点として酸性とアルカリ性の洗剤を混ぜてしまうと危険なので、慣れるまでは大人の目の届く範囲でお手伝いしてもらいましょう。
これからの社会では、「自分で試行錯誤して解決する力」が求められてきます。そういったスキルを伸ばすためには、いろいろな経験を積ませてあげる必要があるのですが、「おうちでのお手伝い」がその良い機会になるのではないでしょうか。
今回は、普段の掃除を活用した「STEAM教育」チャレンジ例をご紹介しました。子どもは「お手伝い」からたくさんのことを学ぶことができます。まずは少しの時間からでも、親子でお掃除する習慣を作ってみてはいかがでしょうか?