子どもの自立心を育むには?今日から心がけたい3つのこと
2025/03/28
お子さまが何かをする際に指示待ちになってしまったり、あまり自分の主張がなかったりすると「自立心はしっかり育つのか…?」と、心配になることもあるのではないでしょうか。子どものうちから自立心を育むことは、これから成長するお子さまにとって大切なことです。今回は、お子さまの自立心を育むために、保護者の皆さまに意識してほしい3つのことをご紹介します。
そもそも自立心って?
自立心とは、他の人からの指示で行動するのではなく、子ども自身が考え、自分から行動するために必要な心構えのことを言います。一般的に自立心は2~3歳ごろから態度や行動で見られ始めると言われています。徐々に「自分でやってみたい、選びたい」という気持ちが芽生え、日常生活のさまざまな場面で、お子さまの自立心が育まれていきます。
幼児期のお子さまに見られる自立心の例
・自分で服を選んで着たい
・おもちゃのこだわりが出始める
・食べ物や遊びの好き嫌いがでる
もちろん自立心の程度には個人差があるので、幼少期にハッキリとした行動の変化が少なかったとしても、お子さまの自立心の強弱を過度に心配する必要はありません。しかし、将来お子さま自身が自らの力でやりたいことや好きなことを実現するためにも、なるべく早い時期に自立心から育んでいくことが大切です。
自立心がないと「決められない子」に!?
自立心が十分に育っていないと、「自己管理ができない」「積極性がない」「言われないと気づけない」子になってしまうかもしれません。学校やおうちの中の行動に積極性が見られない時は、お子さまの自立心が低下していることがあります。
たとえば学校で…
持ち物や宿題の確認をする、先生の指示や説明を聞く、授業の準備をするなど、当たり前にしてほしいことができない。
たとえばおうちの中で…
食器を下げる、脱いだ服を片付ける、自分の部屋を掃除するなど、本来は自分でしてほしいことを全て親任せにしてしまう。
さらに、学校の先生や保護者のかたから「できないこと」を注意しても、本人はどうしたらいいのか分からず悩んでしまい、自信を無くしてしまうこともあります。
そのため、もし、おうちの中でお子さまの行動が目に余ると感じても、頭ごなしに叱るのではなく、子どもの気持ちに寄り添って一緒に考えるようにしましょう。
自立心の高い子どもの特徴
自立心が高い子どもは、自分の意志や考えを持ち、責任感が強く、自分に自信を持って行動できる特徴があります。日常生活や学校生活の中で、周囲に頼らず自ら行動する習慣が身についていることがポイントです。
ここでは、自立心の高い子どもに見られる特徴を4つ紹介します。
1. 自分の意思で判断し行動できる
自立心が高い子どもは、状況を見極めながら自分の考えに基づいて行動できます。
たとえば学校で先生に指示されなくても宿題の準備を進められる、遊びのルールを決めるときに自分の意見をしっかり伝えることができるなど、主体性を持った行動が見られます。また周囲の意見に流されず、自分なりの考えを持つことも特徴の一つです。
自分で考え決断する経験を積むことで、より高い自立心が育まれます。
2. 責任感が強い
自立心が高い子どもは、自分の役割を理解し、それを最後までやり遂げる責任感を持っています。
たとえば毎朝植物に水をやる、ペットの世話をする、家の手伝いをするなど、任されたことを継続して行う習慣があります。また、学校では係や委員会活動を責任を持って遂行しようとする姿勢が見られるのも特徴の一つです。
責任感の強い子どもは、約束を守ることや決められたルールを意識して行動できます。この積み重ねが、将来の社会生活でも役立つ力となります。
3. 問題を解決する力がある
何か問題や困難に直面したときに、自分なりに解決策を考えようとするのも自立心が強い子どもに共通する特徴です。
たとえば宿題で分からないことがあった場合、すぐに大人に頼るのではなく、まずは参考書やインターネットで調べたり、友達と相談したりする姿勢が見られます。また友だちとのトラブルがあった場合でも、すぐに大人に仲裁を求めるのではなく、話し合いを通じて解決策を見つけようとするでしょう。
このように試行錯誤しながら物事に取り組むことで、より強い自立心が養われていきます。
4. 自己管理ができる
自立心のある子どもは、自分の行動や時間を管理する力を持っています。 たとえば次の日の持ち物を前日に準備する、決められた時間に寝る、約束を守るなど、計画的に行動する習慣が身についています。自分のスケジュールを把握し、必要な準備を自分で行うことができるため、親が細かく指示をしなくても自主的に動くことができます。また学業や習い事でも、自ら目標を決め、それに向けて努力できることも特徴の一つです。
このような習慣を持つことで、学校生活や習い事でもスムーズに対応できるようになり、自立した行動がさらに強化されます。
自立心アップのために意識したい3つのポイント
子どもが自ら考え行動できるようになるためには、保護者の関わり方が大きく影響します。過度に手を貸さず、適度な距離を保ちながらサポートすることが自立心の成長につながります。
ここでは子どもの意思を尊重し、適切に見守ることで自立心を育むための3つのポイントを紹介します。
1.子どもの意思を尊重する
幼児期のお子さまは、毎日少しずつ行動範囲が広がり、身の回りのあらゆるものに興味の対象が広がっていくと言われています。そのため、保護者の視点で難しそうに見えることにも、お子さまは関心をもち、挑戦したいと思うようになります。
このとき保護者の皆さまは、お子さまの「やりたい!」という積極的な気持ちを否定せず見守りましょう。保護者の皆さまにとっては些細なことに思えても、お子さまにとって自分で決めたことをやり遂げることは成功体験になり、自立心アップにつながるかもしれません。
たとえば、お子さまが「ひとりで夕飯を作ってみたい」と言ったとき、保護者の皆さまはどうしますか?「火のもとに立たせるのはまだちょっと心配」「かえって後片付けが大変そう」など抵抗を感じてしまう方も多いかもしれません。しかし、お子さまが自分の意思で挑戦しようとしているときこそ、自立心を育むチャンスです。保護者の皆さまが積極的に機会を設けて、お子さまのチャレンジをサポートしてみましょう。
2.保護者が干渉し過ぎない
子どもの挑戦を応援したくても、失敗して辛い思いをしてほしくないと思うのは当たり前のことです。しかし、お子さまの失敗を恐れるあまり、保護者の皆さまが率先して準備してしまうと、せっかくの自立心を育む機会を活かせないかもしれません。
例えば、「重そうに見えるから」「まだ身体も小さいから」という理由で、通園バッグを持ってあげたり、1から10まで、お出かけの準備をしてしまったりすることはありませんか?小さなことでも、お子さまが主体になって行動できるようにし、保護者の皆さんはお子さまが困っているときにサポートできるようにしましょう。親心からついつい何でもやってあげたくなりますが、その気持ちをグッと堪えることがお子さまの自立心アップのためになります。
3.自分の行動に責任を持たせる
お子さま自身が、使命感や目標を持って取り組めるような機会を作ることも自立心を育むことにつながります。
例えば、朝晩の植物の水やり、ペットのエサやりなど、簡単なことでも問題ありません。お子さま自身が自分の役割を理解し、継続して取り組めることが大切です。おうちの中で機会が作りにくい場合は、習い事もおすすめです。1週間のうちのどこかで、お子さまが楽しみながらも責任を持って取り組める時間があるといいですね。
「ロボット教室」は自立心の育成にもピッタリ!
近年人気の習い事であるロボット教室でも、お子さまの自立心を育むことができます。ロボット教室では、ロボットの完成イメージを描きながら、ロボットが考えた通りに動くよう試行錯誤しながらブロックを組み立て、プログラミングをしていきます。「どうしたら動くようになるのか?」「もっと速く動かすには?」などと考えながら作業していくので、自然に主体性が鍛えられ、自立心が育まれる要素がたくさんあります。
また、ロボット教室には、年齢別・習熟度別に5コースが用意されているので、徐々に難しい内容にチャレンジすることもできます。最初はテキスト通りに作ることから始め、いつの間にか自分だけのオリジナルのロボットが作れるようになります。
ヒューマンアカデミージュニアのロボット教室は、全国の各都道府県に教室がありますので、まずは体験授業に参加してみてもいいかもしれません。お近くの教室はこちらをご覧ください。
まとめ
自立心は、子どもが将来社会で活躍するために欠かせない力です。自分の意思で判断し行動できること、責任感を持ってやり遂げること、問題を解決しようとする姿勢、自己管理能力を身につけることが大切です。
また保護者が過度に干渉せず、適度なサポートをしながら子どもの自主性を尊重することが自立心の成長につながります。
日々の生活の中で子どもが挑戦できる環境を整え、自立心を育むためのサポートを心掛けていきましょう。
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