我が子の個性の伸ばし方・探し方|子どもの自分らしさを大事にする方法とは?
2021/07/16
我が子には「自分らしさ」を大切にしてのびのびと育ってほしい、と考える保護者のかたは多いのではないでしょうか?しかし、お子さまの個性を尊重することと、親としての理想やしつけとのバランスに難しさを感じる方も多いかもしれません。そこで今回は、子どもの個性の伸ばし方をご紹介します。
そもそも「個性」とは?
個性とは、その人がもつ特有の性格や性質、特徴のことです。個性には、生まれながら備わっている先天性のものと、成長するにつれて身につくものの2種類があります。遺伝的に持って生まれた個性を変えることは難しい一方で、成長過程で身につく性格や態度などの個性は、親しい間柄(親や家族、友人、先生)とのコミュニケーションや、育った環境の影響を受けて変化しながら形成されます。特に幼児期は、子どもの人格や個性が育まれる最初の時期なので、家族とのふれあいや興味のあることに没頭する経験が大切だとされています。
「個性を伸ばす」という言葉を耳にする機会は多いものの、子どもの個性に親が干渉しても良いものなのか、迷われる保護者のかたも多いかもしれません。しかし、幼児期はたくさんの経験を通して将来身につく特性や能力の可能性を広げるチャンスでもあります。例えば、個性を伸ばすメリットには次の3つがあります。
- 長所を活かすことができる
お子さまの個性を育むことは、保護者のかたがお子さま自身の性格を理解することにも繋がります。お子さまが得意なこと、苦手なことを把握することで、長所を活かした学び方や遊びなどを積極的に取り入れ、お子さまの特性をさらに伸ばすきっかけになります。
- 自分の考えを尊重できるようになる
個性を伸ばすことで自分の感性や考え方を受け入れられるようになると言われています。年齢の低い幼児や小学校1~2年生は、自分とまわりの友だちを比べて優劣を判断してしまいがちですが、早くから自分らしさ(=個性)を理解できるようになると、他人と比較したり流されたりせずに自分の信念を貫けるようになるようです。
- 自己肯定感を高められる
個性を伸ばすことで自分に自信がもてるようになり、自己肯定感アップも期待できます。自己肯定感を高めると気持ちが前向きになり、学業や習い事などさまざまな活動に積極的になれます。加えて、困難にチャレンジできるようになる傾向もあります。
個性を伸ばすことは子どもの可能性や能力をさらに引き出すことにもつながるので、ニュージーランドや北欧など欧米各国では、教育現場に子どもの個性を伸ばすカリキュラムを導入します。「子どもの個性」は学校教育でも重点を置かれるほど注目度が高いと言えます。
個性を伸ばすためのコツとは?
では、お子さまの個性を伸ばすにはどうしたら良いのでしょうか?お子さまに得意になってほしいことを無理に押しつけたり、のびのび育児で放ったらかしにしすぎたりせず、バランスよく個性を育むコツをご紹介します。
1. 子供の個性を見つける
お子さま自身が「自分らしさ」に気づくのは容易ではありません。個性を伸ばすためには、まずお子さまの個性を親御さんが客観的な視点を持って観察し、好きなことや夢中になっていること、得意なことを見つけましょう。
お子さまの好きなこと、得意なことから個性を見出すためのコツは、具体的に考えることです。例えば「勉強が得意かどうか?」でなく、「算数は好きか?」や「図形問題は楽しそうに解いているな」のように細かな視点で観察して、お子さまの「自分らしさ」を見つけましょう。
このとき気を付けたいポイントが2つあります。
- 他人と比べた優劣で判断しない
お子さまの得手不得手や夢中加減を他のお子さまと比べてしまうと、競争意識が高まってしまい、個性を引き出すきっかけを見失ってしまいます。「個性=突出して秀でていること」と思わずに、お子さま自身の行動の中から得意なものを見つけるようにしましょう。
- 短所も長所になりうる
我が子に「こうあってほしい」という保護者のかたの理想や期待が大きければ大きいほど、お子さまを過小評価して短所ばかりに目が行きがちになることも多いかもしれません。しかし、短所と思えることも視点を変えれば特性を活かした長所に変えることができます。まずはお子さまを客観的に観察するように心がけましょう。
例
「うちの子は心配性…」
→心配性だから綿密に計画する「計画性の高さ」が長所かもしれない
2. 子どもの個性を高める
お子さまの個性が何か分かったら、次はお子さまの個性が発揮できる機会を増やしてみましょう。個性を発揮できる環境としては、自由度が高く創造性のある環境がおすすめです。例えば次のような遊びがあります。
・ブロック遊び
・砂場遊び
・お絵かき
どの遊びも、お子さまはルールや決まりに縛られず自由に何かを作ることができます。このように創造性がある環境では、お子さまの意思や考えが尊重され、実現されやすいので、個性を引き出すことに繋がります。
子どもの個性を習い事で伸ばそう
たとえばロボット教室は、教材のブロックを使ってロボットを作りながら創造力や論理的思考力を身につける、最近人気の習い事です。
お子さまが描いたイメージを形にするために工夫を繰り返しながらロボットを作り、もっと速く動くようにするには?もっと真っ直ぐに動かすためには?と考えながら改造していくため、自由度が高くお子さまが夢中になってどんどん力を伸ばしていくことができる環境です。
多くの場面で「どうしたらうまくできるのだろうか」と子ども自身が考えて作り進めていくので、知識を増やし問題に正解する力を高める学習系の習い事よりも「想像力」や「創造力」、「論理的思考力」などを鍛えることができます。
ヒューマンアカデミージュニアのロボット教室は、全国の各都道府県に教室がありますので、まずは体験授業に参加してみてもいいかもしれません。お近くの教室はこちらをご覧ください。
今回は個性を伸ばす方法をご紹介しました。個性を伸ばすことは将来にも役に立ちますが、お子さま自身が「自分の力で伸ばそう」とするのはなかなか難しいものです。身近なご家族がお子さまのこときちんと理解して、「自分らしさ」を伸ばすサポートを是非してみてくださいね。