小学校の夏休みはいつ?地域別の夏休みの期間や計画的に学習を進める方法を紹介|こども教育総合研究所
ヒューマンアカデミー こども教育総合研究所

小学生の夏休みはいつからいつまで?全国的な傾向や地域ごとの違いを詳しく解説します。さらに学力向上に役立つ夏休みの過ごし方や、自宅でできる学習習慣の工夫も紹介。共働き家庭に向けて、在宅勤務や勤務時間の調整など、親の働き方に関する対策も分かりやすく解説します。

小学校の夏休みは全国的にいつ?

小学校の夏休みは、一般的に7月下旬から8月末にかけて設定されています。日数にするとおおよそ35〜40日が標準的な期間です。

ただしこの期間は全国一律ではなく、地域や学校、または自治体の方針によって若干の違いが見られます。これは気候条件や行事予定、学期制の違いなどが影響しており、同じ都道府県内でも市町村によって休みの長さが異なるケースも珍しくありませんので、注意が必要です。

それでは、地域ごとの傾向を詳しく見ていきましょう。

【地域別】小学校の夏休み期間

  • 北海道・東北地方

冬の積雪や厳しい寒さによる登校の困難さを考慮し、冬休みを長く取る傾向があります。そのぶん夏休みは短めに設定されることが多く、全国的に見ても日数が少ない地域です。たとえば山形県では約26日間、岩手県や北海道も30日前後とされており、他地域と比べて10日以上短い場合もあります。

  • 関東地方

夏休みは概ね7月20日ごろから始まり、8月末まで続くというのが標準的なスケジュールです。東京都は7月21日から8月31日までの42日間、埼玉県や茨城県などもほぼ同様の日程です。

  • 中部地方

県によって夏休みの期間にばらつきがあります。山梨県や愛知県など比較的温暖な地域では、40日以上の長めの夏休みが一般的です。一方で、新潟県や長野県の一部地域では、農業の手伝いなど家庭の事情を考慮して夏休みが約30日間に短縮されていることもあります。

  • 近畿地方

多くの府県で7月20日ごろから夏休みが始まりますが、終了時期には差があります。京都府や奈良県、大阪府などでは8月24日ごろに2学期が始まるため、夏休み期間は全国平均よりやや短めです。一方、滋賀県や兵庫県では8月31日まで休みが続くため、県によっては最大で1週間ほどの違いが見られます。

  • 中国・四国・九州地方

夏休みの開始時期はおおむね7月20日前後と共通していますが、終了時期には地域差があります。島根県や佐賀県などでは8月28日ごろに新学期が始まるため、夏休みがやや短めになる傾向があります。

一方、四国地方では高知県や香川県など、すべての県で7月21日から8月31日までと、共通の期間が設定されており、比較的長めの夏休みが確保されています。

また九州地方では、台風などによる影響を考慮し授業時間を確保するために、夏休みをやや短縮している地域も見られます。

子どもの学力向上につながる夏休みの過ごし方

夏休みは、子どもにとって自由に使える時間が多い特別な期間です。この時期は学校の授業から離れている分、自主的な学びや体験を通じて興味・関心を広げたり、理解を深めたりするチャンスでもあります。

ここでは、子どもの学力を高めるために実践しやすい夏休みの過ごし方をいくつかご紹介します。

毎日の学習習慣を保つ

pixta_103340371_L.jpg

夏休み中は生活リズムが乱れがちで、学習の習慣も薄れてしまいやすい時期です。しかし学力を維持・向上させるには、夏休み中も毎日少しでも学習に取り組むことが重要です。

おすすめは「短時間でも毎日、同じ時間帯に取り組む」ことです。たとえば朝食後の30分を学習時間に決めておくと、規則正しい生活の中で無理なく学習を続けられます。集中力が高まりやすい午前中に勉強を終えると、その後の時間も有効に使えます。

また勉強の内容は「ドリルを1ページ」「漢字を5個」など、時間ではなく量で決めると取り組みやすく、達成感も得られやすくなります

学習スケジュール表を作る

夏休みは子どもにとって自由な時間が多い分、自分で計画を立てて行動する力を育む絶好の機会でもあります。特に宿題や自由研究といった課題をどのように進めるかを自分で考えることで、計画力と自己管理力が身につきます。

まずは夏休みのはじめに「学習スケジュール表」を一緒に作ってみましょう。全体の予定を見ながら、どの課題をいつやるのか、1日ごとに振り分けていくと無理なく進められます。

また予定通りにいかない日が出てくることも想定し、余裕を持ったスケジュールを立てることが大切です。計画に余白があれば、体調不良や急な予定にも柔軟に対応でき、途中で挫折するリスクを減らせます。

夏休み中にやりたいことや行きたい場所を先に決めておく

夏休み中の楽しみな予定を、最初に決めておくのも有効な方法です。旅行やレジャーなどの予定があると「その日までに宿題を終わらせよう」「午前中に勉強して午後は遊ぼう」といった前向きな気持ちが生まれ、学習へのモチベーションにもつながります。

たとえば「8月上旬に家族旅行へ行く」「お盆は祖父母の家に泊まりに行く」といったイベントが決まっていれば、それを基準にして学習スケジュールを調整できます。

学びと楽しみをうまく組み合わせることで、夏休み全体をより充実した時間にすることができるでしょう。

学習塾・習い事を始める

夏休みは、新しい学びを始める絶好のタイミングでもあります。塾の夏期講習や短期の習い事は、集中的に学べる構成になっていることが多く、苦手克服や得意分野の強化に最適です。

またプログラミングや英語、そろばんなど、学校ではあまり触れない分野に挑戦する機会としても活用できます。新しい体験は子どもの興味関心を広げ、将来の学びにつながるきっかけにもなります。

体験教室などを活用すれば、子どもに合った内容かどうかを確認してから始められるため、無理なく取り組めるのもメリットです。

夏休み中に親はどう働くべき?

小学生の子どもを持つ家庭にとって、夏休みは子どもだけでなく親にとっても大きな転換期となる期間です。特に共働き世帯では、子どもの過ごし方と仕事の両立に頭を悩ませることも多いでしょう。

ここでは夏休み期間中にできる保護者の働き方の工夫について、具体的な対策を紹介します。

在宅勤務が可能か会社に相談する

現在では在宅勤務制度を導入している企業が増えており、特に子育て中の社員に対して柔軟な対応をしている職場も少なくありません。企業には3歳までの子どもを持つ従業員への在宅勤務に関する努力義務が課されている背景もあり、「夏休み中は自宅で子どもを見ながら働きたい」と相談すれば許可される可能性があります。

ただし在宅勤務を実現するためには、業務を円滑に進めるための環境整備が不可欠です。仕事中に子どもが頻繁に話しかけてくると集中できなくなるため、「仕事中は静かにする」「昼休みは一緒に過ごす」など、家庭内でのルールを事前に話し合っておくことも大切です。

交代で休みを取り、留守番の負担を減らす

どうしても在宅勤務が難しい場合は、家族で協力して子どもの留守番時間を減らす工夫をしましょう。たとえば保護者同士で交代で有給休暇を取り合うなど、勤務スケジュールを調整することで、子どもが一人になる時間を減らせます。

このとき大切なのは、事前に家族で話し合いスケジュールのすり合わせをしておくことです。特に夏休みはお盆休みなど会社の長期休暇が重なることも多いため、計画的に休みを組むことが求められます。

勤務時間の調整で子どもとの時間を確保する

勤務時間の調整も、夏休み中の子どもとの時間を確保するための有効な手段です。特にフレックスタイム制を導入している企業に勤めている場合は、始業・終業時刻を柔軟に設定することで家庭との両立がしやすくなります。

たとえば朝早く出勤して午後早めに退勤することで、子どもが帰宅する時間には家にいられるようにするなど、家族のリズムに合わせた働き方が可能です。勤務時間の前倒しや後ろ倒しは、短期間であれば上司や同僚とも調整しやすいケースが多いため、まずは相談してみることが大切です。

まとめ

小学校の夏休みは、約1か月以上にわたる長期休暇です。地域や学校によって期間に違いはあるものの、生活リズムや学習環境を整える大切な機会であることに変わりはありません。

子どもの学力を伸ばすには、毎日の学習習慣や計画的な過ごし方が欠かせません。また、保護者の働き方についても柔軟に見直すことが求められます。

家庭に合った工夫を取り入れながら、親子ともに実りある夏休みを過ごせるよう準備を整えていきましょう。

STEAM教育ならヒューマンアカデミー|ロボット教室

ヒューマンアカデミーロボット教室は、全国2000教室以上で開講しています。
子ども達の純粋な好奇心を入り口としたロボット製作を通じ「自分で考え自分で成し遂げる力」を育む教室です。ただいま体験授業開催中!

執筆:ヒューマンアカデミーこども教育総合研究所 編集部

ヒューマンアカデミーこども教育総合研究所 編集部

ヒューマンアカデミーこども教育総合研究所編集部では、「STEAM教育」や「グローバル教育」に特化した最新の教育情報をお届けします。

  • facebook
  • twitter
  • LINE
  • Pocket

メンバー特典がたくさん

こども総研メンバー募集中!

無料

  1. 特典1

    メンバーだけの特別優待限定キャンペーン情報をゲット!

  2. 特典2

    親子で楽しめるこども総研イベント情報を先行配信!

  3. 特典3

    子育てに役立つ記事の更新情報をお知らせ!

1分でカンタン登録

こども総研に関するお問い合わせはこちら

  • facebook
  • twitter

こども総研公式SNSアカウントでも
最新記事を紹介!
ぜひ、フォローしてくださいね!

カテゴリ

CATEGORY

注目タグから記事を探す

FEATURED TAGS