空間認識能力とは?子供が遊びながらできるトレーニング方法を紹介
2023/05/31
空間認識能力は、日常生活や勉強、スポーツなどさまざまな場面で活かされており、幼児期に伸ばしたい能力の一つとして注目されています。
しかし、どのような方法で子どもの空間認識能力を育めば良いのか、イメージしにくい方も多いのではないでしょうか?
今回は、空間認識能力とは何かを確認しつつ、子どもの空間認識能力を育むメリットや方法を紹介します。
物の位置関係を正確に把握する力が空間認識能力
空間認識能力とは、物体のある場所・向き・大きさ・形・速さ・位置関係などをすばやく正確に認知する力のことを指します。ある程度の空間認識能力が備わっていることで、人は、実際に自分の目の前にない物があっても、脳内でイメージして行動に活かすことができます。
具体的に、空間認識能力が活用されるシチュエーションの例を見てみましょう。
自分の現在地を把握するとき
「学校内のどの場所にいるのか?」「何階のどの教室の近くか?」など、自分の現在地を把握し、目的地にたどり着くために空間認識能力を活用します。
物の場所を把握するとき
「今、ボールは自分から見てどの方向にある?」「ボールとの距離はどのくらい?」など、物と自分の場所を把握し、必要な行動をとるときに空間認識能力を使います。
このように、空間認識能力は日常生活の小さな場面で発揮されています。
そのため、空間認識能力が不足していると、子どもの頃から学校内ですぐ迷ってしまったり、ボールや友だちにぶつかったりすることが多くなりがちです。また、大人になっても、地図を見て目的地に向かうことや、車の運転などに苦手意識をもってしまうケースもあります。
思うように空間認識能力を発揮できないことで、日常生活のさまざま場面で適切に対処できず不便さを感じてしまうだけでなく、苦手意識をもつ物事が多くなってしまいがちなのです。そのため、子どものうちから空間認識能力を育むことが重要なのです。
空間認識能力を育むメリットは3つ
子どもの頃から空間認識能力を育むことで「図解化・絵が得意になる」「スポーツが上達しやすくなる」など多くのメリットがあります。
図解化・絵が得意になる
例…3次元に存在するものを2次元でも立体的に表現できる
平面上の図形や展開図などを立体的に認識できる
スポーツが上達しやすくなる
例…ボールの場所を把握し、タイミングよくキャッチしたり投げたりできる
動きながら、自分と他プレイヤーの位置関係を把握し、適切にプレイできる
地図を読むのがラクになる
例…地図を正しく読み、実際の道と連動させながら考えられる
初めて行く場所でも、建物の位置関係を把握し、迷わず目的地に辿り着ける
このように、空間認識能力を育むことで、物の重なりや構造を的確にイメージできる、物や人との距離感が適切につかめる、瞬時に周囲の状況を理解できるようになります。
そのため、芸術やスポーツをはじめとする日常生活のさまざまな場面で自分の力を発揮できるようになります。
家庭でできる、空間認識能力を育む方法
では、子どもの空間認識能力を育むために、家庭では何ができるのでしょうか?
一般的に、空間認識能力は3歳から5歳の幼児期に特に伸びるといわれています。3歳から5歳にかけては、運動機能や感覚機能が著しく発達し、両眼視(物を両目で見て遠近感を把握する力)と立体視(物を立体的に把握する力)が獲得できる時期だからです。
もちろん、幼児期でなくても空間認識能力を育むことはできますが、小学校高学年や中学生くらいになると苦戦するケースも少なくありません。そのため、空間認識能力を育みやすい幼児期に、意識的に伸ばしていくことが重要です。
幼児期の間に空間認識能力を家庭で育むためには、屋外や屋内での遊びを通じて、積極的に上下左右・奥行きの感覚を刺激しましょう。
屋外で感覚を刺激する遊びの例
鬼ごっこでは…
鬼の動く速度や方向を把握し、適切な距離感を図る
アスレチックでは…
足場が見にくい所や変形した遊具を昇り降りしながら、手足を置く場所の感覚や距離感を図る
自転車では…
スピードをコントロールしながら、障害物や人との間隔をつかむ
キャッチボールでは…
ボールの速度や大きさを把握し、落下位置を予測する
屋内で感覚を刺激する遊びの例
折り紙では
目標となる形を予測しながら、平面の紙を折り込み立体的な形にする
積み木では…
作りたい形を想像し、異なる形や大きさのパーツ認識しながら積み上げる
パズルでは…
完成形をイメージしながら、ピース同士の重なりやつながりを理解する
お絵描きでは…
描く対象の形や奥行き、位置関係を理解し、紙に描いて表現する
このように、広い屋外での全身を使った遊びから、屋内の手を使った遊びまで、さまざまな形で空間認識能力を育むことができます。
さらに子どもの空間認識能力を伸ばすために、保護者は2つのポイントを意識しながら、子どもとやり取りするようにしましょう。
意識的に空間や形を表す言葉を使う
日常生活では「あれ取って」「これ持ってきて」など、つい抽象的な言葉を使いがちです。しかし、意識的に空間や形をイメージする言葉を使うことで、子どもの空間認識能力を刺激することができます。
例…「○○ちゃんから見て右上の、背の高い棚の上にある三角のポーチを取ってくれる?」
想像力を働かせる問いかけをする
初めからすばやく物や空間を認識できる子どもばかりではありません。保護者は、意識的に子どもに時間をかけて考え、想像力を働かせる機会を設けることで、空間認識能力を刺激していきましょう。
例…「きゅうりを真ん中で半分に切ったら、断面はどんな形かな?」
「○○ちゃんから見てお姉ちゃんは今どのくらい離れている?」
もっと空間認識能力を育むなら、ロボット教室がオススメ!
子どもの空間認識能力をよりじっくり育みたい場合は、家庭でのトレーニングにプラスして習い事に取り組むのもおすすめです。習い事は、一つの物事に集中して取り組める環境が整っているため、空間認識能力を伸ばすことにも役立ちます。
特におすすめの習い事がロボット教室です。中でもヒューマンアカデミージュニアのロボット教室は、「オリジナルのブロックキット」や「習熟度別のテキストとコース」に、空間認識能力を育むための工夫が多く備わっているため、効果的に空間認識能力を育むことができます。
オリジナルのブロックキット
基本のやり方に基づいてブロックを組み立てる以外にも「この形にするには?」「このブロックを組み合わせると?」など、自分の思う形に創意工夫しながらロボットを組み立てることができます。1回でブロックを組み立て、ロボットを作ったら終わりではなく、繰り返し考えながら取り組むことができるため、空間認識能力を刺激し続けることができます。
習熟度別のテキストとコース
初めは、お手本となる実寸大のパーツ写真を掲載したテキストと実物のパーツを見比べながら完成に近づけていくため、少しずつ2次元を3次元で考えられるようになります。「プレプライマリー」「プライマリー」「ベーシック」「ミドル」「アドバンス」の5つのコースがあるため、年中程度の子から、習熟度に合わせてスモールステップで取り組むことができます。
さらに、空間認識能力以外にも、ロボットの構造や動きをじっくり見たり、パーツを組み合わせたりする過程で「観察力」や「論理的思考力」も育むことができます。
ヒューマンアカデミージュニアのロボット教室は、全国1,600教室、在籍数26,000名以上の日本最大級の規模で、通いやすさもポイントです。さらに、毎年8月には、全国のロボット教室に通う子どもたちでロボットの創意工夫を競う楽しい全国大会も開催しています。
子どもたちのモチベーションを高めながら、空間認識能力をはじめ、さまざまな力が育まれるロボット教室で、楽しく空間認識能力を育んでみませんか?お近くの教室を検索して、まずは一度無料体験からはじめてみるのもいいですね。