理科実験教室で学ぶ生徒さんが、疑問に思ったことを独自の視点で掘り下げて研究し、その成果を発表するコンテストです。
7分間という発表時間内で、予選を勝ち抜いた3組6名の白衣に身をつつんだ生徒さんたちが、模造紙やパソコンを使って研究成果を発表してくれました。会場内はドキドキ&ワクワクの連続でした。
-
<テーマ>おいしい電気パンの作り方
<受賞者>中村和雅くん、深澤朔くん
(五井教室/小学5年生・4年生 )
<実験を終えて>
電流を流して作る「電気パン」。中村くんと深澤くんはパンが焼けるまでのあいだの電気の消費量を調べました。実験の結果、最も高い電気消費量に11ワットの差があったこと、最初の3分間は80ワット以上の電気が消費されていること、出来上がったように見える10分を過ぎても30ワット以上の電気が消費されていることがわかりました。電気パンを上手に作るには、パンを焼き上げるのに必要な電気を、生地にたっぷり流すことだそうです。さらに生地の水分量と消費電力の関係について興味があるとか。彼らが未来の家電を作るかもしれないと思って、ワクワクした発表でした。 -
<テーマ>炎色反応まぜたらどうなる?
<受賞者>小林寧生くん
小林向日葵さん(アシスタント)
(川名教室/小学6年生・3年生 )
<実験を終えて>
薬品同士を混ぜ合わせると、燃えるときに出る炎の色は、それぞれの薬品の炎色反応で出る色同士が絵具のように混じった色になるのかを試してみる実験です。うまく薬品が混ざらず苦労したそうですが、3回目にようやく燃料用エタノールと水を使うことで実験が成功し、仮説通り「赤と青から紫」「青と黄色から緑」の炎色反応が得られました。実験はすごく楽しいと実感したという小林くん。燃えるときに出る光や色に興味がわいたので、今後は花火や星について調べていきたいそうです。妹の向日葵さんとの息の合ったわかりやすいプレゼンテーションも大好評でした。 -
<テーマ>リサイクル実験
「ゴミは、炭になるのだろうか」
<受賞者>原和輝くん、長谷川拓己くん
(狭山池前教室/ともに小学5年生 )
<実験を終えて>
ゴミから炭を作れたら、燃料になってリサイクルになると考えた原くんと長谷川くん。さまざまなゴミを集めて炭になるかを実験しました。「燃焼時間と水分量」によっては焼き崩れて炭にならなかったり「炭酸カルシウム」が含まれる貝殻も炭にならなかったのですが、木以外でもゴミから炭が作れることがわかりました。形を保ったままで炭になることがおもしろかったそうです。できあがった炭は市販の炭に比べ火力が弱いとのことですが、炭にすると重量や体積が減るのでリサイクルになることを実証、大人にも興味深い実験研究でした。