特別講演

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皆さんこんにちは。なんせ子供たちの作品が凄すぎて我々感心してる間に時間が押してしまいまして。でもね、この大会やはり子供たちが主役ですので いいロボットを皆さんに見てもらって、そして他の生徒さんにとっても励みになったと思います。正直言って前に座っていた我々審査員もとてもいろんなヒントだったりとかですね、インスピレーションを受け取ることができました。

そんな中でバタバタと本日のスケジュールが、進行が進んでいったわけですけども、「ロボットと暮らす未来」というタイトルでお話をしたいと思いまいます。結論から先に言うてしまいますと、ロボットと暮らす未来は多分5年、10年のうちに実現します。私はですねロボットクリエーターとしてロボットを作っているわけなんですが、ロボットのことを考えて設計デザインをして作るというそんなお仕事です。
なので子供のころに、皆さん生徒さんたちのころと、やってたことをそのまま今も続けている感じです。それはね古田先生もヤノベケンジさんもみな同じかもしれません。

例えばこんなロボットを作っています。人型のロボットですね。小型のロボットを作りまして、そしたらですねアメリカのTIMEという雑誌に2004年の発明ということで紹介されまして、以来ロボットを持って世界中のいろんなところに行ってます。アメリカ。ヨーロッパ、インド、ブラジル、ドバイ、そして昨年はですね年末にアルゼンチンに行ってきました。アルゼンチンに何しに行ったかというとですね、東京オリンピックの招致の最終プレゼンに行ってきました。で、無事に東京オリンピック決まりましてですね、僕とロボットとがちょっとだけお手伝いをして東京オリンピック決まりまして、そしてよかったよかったなーと思って帰るにも実は行き帰りそれぞれ24時間以上飛行機に乗らなきゃいけないんですね。さらに運の悪いことに帰りは乗り継ぎが悪くてですね、ニューヨークの空港で7時間、時間をつぶすはめになって、しょうがないのでフェンシングの太田選手と一緒にですね空港の中をウロウロ買い物なんかをしながら暇つぶしをしてました。

そしたらですね私が紹介された2004年のTIME誌から10年経って、今度はロボットの特別号が出版されて、空港の売店に置いてありました。皆さんご存知のようにですね昨年ぐらいからロボットを取り巻く環境が大きく変わりました。例えばですね、グーグルとかアマゾン、ダイゾン、ソフトバンク、いろんな会社がいろんなIT企業がですね次はロボットなんじゃないかということで、そこに人、お金、いろんなものを投資して、ロボット分野がこれからIT産業と同じように大きくなるだろうというふうに考えているわけです。

ということで長く入会されている方は、グーグルよりも先見の明があったんじゃないかと思ってしまうわけなんですが、世界中でロボットは盛り上がっています。私も世界へ向けていろんなロボットを発表しているんですが、その中で代表的なものが、これは電通とトヨタ自動車、一緒にですね、こういうコミュニケーションロボットを共同開発しまして宇宙に連れていきました。実はですね宇宙に行った人型のロボットはいなかったんですね。ということでですね、こんなロボットを作りました。
ということでねロボットして初めて宇宙で発話をしました。例えばね「地球は青かった」とかね「この一歩は私にとって小さな一歩でも人類にとっては大きな一歩だ」とかいろんな名言をね、人は宇宙開発の中で残してきたんですけど、ロボットによって初めて声が発せられました。
で、これは外に地球が映っていてまるで合成写真のようだったんですけど、本当に打ち上げてますという証拠にH2Bロケットでですね、種子島から打ち上げを行いました。この打ち上げはですね、実は一般の人でも見に行くことができます。なので、打ち上げのスケジュールを是非 JAXAのホームページ等で調べて、夏の海水浴のついでに、家族旅行で種子島に行ってみてください。とてもとても美しくて、それが人類の英知、科学技術によってこのようなロケットが宇宙まで到達すると思うといろんな感動を覚えます。

さて、あとはですね、電池で崖を登る、こんなプロモーションにも参加をしていまして、ご覧になった方もいらっしゃるかと思いますがグランドキャニオン530mの高さがあるんですけれどよじ登っていくんです。ちょっとずつちょっとずつ登っていくんですけども、実はとても過酷な環境で、落石があったり、サボテンからサソリ、ガラガラヘビまで出てくるし、天候はとても不安定で雨が降ってきてこのあと雹(ひょう)が降ってきたり、強風が吹いたりということで、何か不幸のオンパレードだったんですが、6時間46分かけて530mのてっぺんにですね、ようやくたどり着きました。

もしもロボットが壊れてしまって、そしてこの実験失敗してしまうとね、大きな責任なわけですね。ということで念のために予備のロボットを作っていきました。予備のロボット2台作っていって3台持って行ったんですね。で、現地に着きましてヘリコプターで谷底まで降りて最初のチャレンジをスタートしました。順調に登って行ってですね、半分超えてですね、僕は上でですねボンボンチェアに座りながらビールを飲みながらその絶景を楽しんでいたんですが、そしたら途中で半分過ぎあたりで、膝の部分のシャフトが抜け落ちてしまって止まってしまったんですね。しょうがないので予備のロボットあと2台ありますので、再チャレンジをすることにしました。2台目のロボットで実験を再開しました。また一からやり直しなんですけどもやりなおしました。そしたら今度は大雨が降ってきまして、ロボットがまた壊れてしまいまして、しょうがないので3台目のロボットがまだあるんで安心です。それで三度目の正直ということでそしてまた一から再チャレンジを行いました。で、ですね、なんとなく予想されてるかもしれませんけど、また壊れまして止まってしまいましてですね、しょうがないので壊れたロボット同士の大丈夫な部品を寄せ集めて4回目のチャレンジを行いまして、実はそれも失敗して、5回目も失敗してですね、このままだと僕は谷底に取り残されるんちゃうかなと、心配になったんですけど、6回目のチャレンジでようやく成功しました。成功した機体はとても大事なので大切なものなのでパナソニックさんで厳重に保管をされていたんですが、ある時調子が悪くなったからメンテナンスをして欲しいということで私のところに戻ってきたんですね。週末のイベントで使いたいから僕が持ってる予備のロボットを貸してくれと言われて、そこで入れ替わってしまいましてですね、実はその大切な成功した機体、僕が持ったままです。今日は持ってきました。これがそれです。こんなちっちゃいロボットです。背中に2本電池を背負っています。で私が手に持っているこれが登山用のロープです。というのはですね、530m垂らすのでとても頑丈じゃないといけなくてですね、そのロープをこうやってセットするとですね、ちょっとずつ登っていきます。見やすいように少し、前に降りましょうか。こんなふうにしてちょっとずつ登っていきます。
このロボット教室に通ってる優秀な皆さんならわかると思いますが、とっても効率が悪いです。本当は車輪つけたらもっとビューンといけるはずのところを何でこんなちんたら登ってるのかというとですね、こうやって人もみたいな動きで頑張って登っていると皆さん応援してくれるんですね。頑張れと思ってね、みんな応援してくれると。といことで、こうやって頑張って頑張って登り続けること6時間46分ようやくですね、てっぺんまでたどり着いたというわけです。

こうやって応援してるうちにこんなんで上までたどり着けるのかなってやきもきしながら見ているうちにですね、このロボットのイメージが脳裏に焼き付いて、そして電池を買うときにね思わずエボルタ乾電池を買ってしまうというね、なかなか卑怯な作戦なんですけども、おかげで電池は大変よく売れているようです。

さて、実はてっぺんまで登ってきたらまだ電池のパワーが残ってたんですね。ということでじゃあもっと長いチャレンジをしようということでフランスのサーキット、ル・マンというところに連れて行ってギネス記録に挑もうということになりまして、 毎度やることが大げさで今度はサーキット全部借り切ってしまいました。何でかというと他のレーシングカーと一緒に走ってしまうと轢かれてしまうんですね。ちっちゃいエボルタ君が三輪車をこいでこのサーキットを周回します。24時間電池を交換しないで走り続けられるかという、そういうチャレンジでした。今ね単三電池2本をセットしてスタートします。キコキコと漕いで走っていきます。エボルタ君はですね、赤外線のセンサーを積んでいて、前を走ってる時計を積んだバイクを見つけて自動的についていきます。それによってこのぐれぐれのコースを周回するんですね。走り出したら誰も手を触れることはできません。のどかな時間が流れ続けるわけです。だんだん日が陰ってきまして、やがて夜になります。赤外線のセンサーを積んでいるので真っ暗でも走れます。でもね、ヘッドライトが点いてるほうがカッコイイかなと思ってね、結局ヘッドライトに惜しみなく電力を使ってしまったのですが、このとき僕は眠かったので寝ていました。やがて朝がやってきて、それでもエボルタ君は健気に三輪車をこぎ続けていました。で、いよいよゴールが近づいてきました。日本人フランス人合わせて50人くらいスタッフがいます。噂では一億円くらいこの実験のためにお金がかかってるらしいので、とても大きなプレッシャーだったんですけど、無事に成功してですね、よかったよかったと。一緒に喜んできました。

さて、そんなロボットを何で作り始めたかというと古田先生と一緒ですね、僕は鉄腕アトムを読んでロボットを作りたいなと思って、 そんなころにたまたま手塚治虫さんの講演会が近所であって、子供のころちょうど皆さんぐらいのころ、小学校低学年から中学年のころに講演会聴きに行きました。その後実は私は立命館高校から立命館大学の産業社会学部という文系の学部に進んだんですが、やっぱりロボットが作りたいなと思って、センター試験を受けて、一年間予備校に通って勉強してセンター試験を受けて京大の工学部に入り直しまして、そのときからロボットを作っています。

最初に作った、大学生の時に作ったロボットはガンダムのプラモデルを買ってきてリモコンで操縦できるように改造しました。作ってみたらとってもうまくできて一人でニヤニヤしながら操縦して遊んでいたんですが、せっかくよくできたからということで大学の中にあった特許相談室に持ち込んで、そしたら特許を出そうと、特許を出したらおもちゃメーカーに売り込みに行こうとことで、こんなロボットが商品化になりました。

その後まだロボットを作りたかったので、そのロボットを持ってアイディアコンテストとか、ベンチャーコンテストに参加しまして、ロボットをガシャンガシャン動かしたらそのインパクトで全部優勝しました。優勝すると賞金百万円とかね、パソコンが貰えたりとかするんでね、それでロボットを作り続けて、卒業するときにそのまま自分の会社、ロボ・ガレージを作って今に至るわけです。

以来40種類くらいロボットを作ってます。こんなロボットとかね、こんな鉄人とかね、最近のアニメーションの攻殻機動隊に出てくる四足のロボットも作ってますし、これはみたことあるかもしれませんけどNHKの教育テレビに出てくる「えいごルーキーGABBY」の主役のロボットも作りました。このロボットは特徴があってマスタースレーブ方式で操縦します。どんなものかというとこのロボットと全く同じ形をした人形のコントローラーがあるんですね。その人形の手をつかんでグッと持ち上げると、ロボット全く同じポースをします。ということで人形をこねくり回すだけでロボットが自在に動く、そういうシステムを作って、そしてテレビの収録を行っていました。朝から晩まで渋谷のNHKのスタジオで撮影をしていると人間も疲れてくるんですけどもロボットも疲れてきます。ロボットが疲れるとどうなるかといいますと、実はモーターが熱くなってくるんですね、熱を持ってきます。
そうするとだんだん番組の前半快調に動いていたギャビーなんですけど、途中でだんだんね手が上がらへんくなってきてね、四十肩みたいになってですね、しまいにブルブル震えだしたりします。

それでも文句を言わないのをいいことにこき使っていたらですね、ある時に、セットの食卓から身を投げてしまいまして、頭がバリバリに割れてしまいました。笑い事じゃなくてその時は僕も泣きそうになってたんですけど、ロボット一体しかなくて番組毎週続くということで番組打ち切りの危機だったんですけども、バラバラになった部品を寄せ集めて、セロハンテープと接着剤でつなぎ合わせてみると、こっち(右頭部)ばかり壊れてることがわかったんですね。で、こっち側は意外と大丈夫やんということになりまして、しょうがないのでその日の収録はずっとこっち向きに動いてもらって何とか撮影を終えまして、翌週までに新しい頭を作って番組は続きましたという、そんなことがありました。

あとはですね、ロボカップというロボットのサッカーの大会に出ていまして、このロボット、完全自立型ロボットということでちょっと賢いロボットです。大阪市とヴイストン、システクアカザワ、それと大阪大学と一緒に共同開発したロボットです。このロボット賢いって言うたんですけど、頭のてっぺんが透明で脳ミソ空っぽです。脳ミソ入れ忘れたんちゃうかと思ってしまうかもしれませんが、実は脳ミソはおなかの中に入っています。この透明な頭は360度いっぺんに見える特殊なカメラです。天井に着いてる防犯カメラなんかも同じ仕組みのものがありますけど、それがついていてですね、それでボールを見つけてゴールを見つけてサッカーをしますと。優勝するとねお母さんが大好きなルイヴィトンのトロフィーが貰えます。
こんな感じでですねロボット勝手に動いてます。ボールを見つけて蹴ります。このがに股の背の高い黒い不細工なロボット、これが宿敵ドイツのロボットです。このカッコよくて賢いロボットの方が我々が作ったVisiONというロボットなんですが、今ピンチを迎えています。でもね、こんなふうにしてゴールを守ってくれます。で、転んだロボットは当然起き上がり、もう一台のロボットがボールを見つけて駆け寄ってきます。実はこの年まで2対2でサッカーをしていたのですが、ドイツのロボットが両方登場しました。ということはですね、ゴールが空っぽなので入ってしまいました。で、実はですね5年連続で優勝しました。

さて、あとは女性型のロボットも作りまして、知り合いのファッションモデルの人にアドバイスを貰って、ファッションモデルウォークのプログラムを作って発表しました。実はねこの時まで女性型の二足歩行ロボットはなかったんです。細く作ることがとても難しいんです。たくさんの部品が入ってますので、こうやってスタイリッシュに作ることが難しかったんですが、頑張って作ってみました。で、ポーズをとってモデルさんばりにくるっとターンして戻っていきます。こういうロボットを作ったら今まで男性型のマッチョなロボットしかないと、皆さん力仕事をしてもらおうとかね、2台でプロレスさせようなんてばっかり思っちゃうんですけど、ファッション誌に紹介して貰ったり、ミスユニバースで優勝した森さんとニューヨークのイベントで一緒になったりということで、ロボットのイメージが変わったんちゃうかなと思います。

そんなロボットをどうやって作っているかというと、私は凄い高性能な機械を持っていてパソコンで設計図をチョイチョイと描くと、実行キーを押すと勝手に部品を作ってくれて、産業ロボットがどんどん組み立ててくれて、そんな夢のような楽ちんな方法でロボットを作っているかというとそうじゃなくて、皆さんと同じように最初ノートにスケッチを描きます。スケッチを描いたら今度は部品を作っていくんですが、木型を自分で削ります。その上に熱して柔らかくなったプラスチックの板を置いて裏側から空気を吸うと、木型に沿った形でプラスチックが変形して冷えて固まりますので、そのままだとペコペコなのでカーボンの部品と貼りあわせて、そしてロボットの体になっています。そんな方法でエボルタ君も作られています。なので一体のロボットを作るのに数十個の木型が必要になります。ということで何か特殊な装置を使っているわけじゃないんですね。皆さん何か作ろうと思うととても大きな機械とか工場が必要だと思ってるかもしれませんけど、皆さん普段使ってるもの全部、例えばボールペンでも衣服でもメガネでも何でもそうです、ひょっとしたら昔の車も同じ方法で作られていたりもします。最初のものってのはね結構試行錯誤しながら手作りで作っているんですね、そんな都合よく機会が勝手に計算して作ってくれるということはなくて、どの製品にでもみんなの知恵が詰まってるというわけです。

日本のロボットはそうした技術と、もう一つは漫画・アニメの影響でカッコいい可愛いロボットがたくさん生まれています。そして技術の中でもモノを作っていく力が実は大切なんですね。ロボカップの中では実はソニーが作ったアイボという犬型ロボットをみんな買ってきて、そのプログラムを書き換えてサッカーをさせる種目があります。ところがですね、日本はそこではベスト4に残れないんですね。つまりプログラム勝負になってしまうと日本は必ずしも世界一ではないんですね。他のアメリカとかね、カナダ、シンガポール、ドイツとかそういう国に勝てないんですね。

一方でロボットを一から作ろうと思うと、今日もたくさん皆さんロボットを作ってきてくれましたけど、モノを作る力は圧倒的に優れています。そして今世界では一通りコンピューターの発展が進んで、このあともう一遍モノを作っていくこと、形あることを生んでいくことに価値が生まれてきているんですね。ということで日本といえばロボットということでね、いろんなロボットを見る機会があるかと思いますがあと少し紹介したいと思うんですが、こんなロピットというロボットを作りました。たまたまX線の写真を撮ってもらいました。レントゲンみたいなですね、中にたくさん部品が入っているのがお分かりいただけると思います。このロボットはジャンプしたり走ったりすることができて、洗剤のコマーシャルにも出ていました。ナノックスというライオンの洗剤のコマーシャルに出ていました。

あとですね、そのロボットを発表したらそんなロボットを商品にして売りたいという話があってですね、このロビというロボットを作ったわけなんですが、このロボットを今から動かしたいと思います。

こんなロボットです。このロボットはですねデアゴスティーニというところから発売されているロボットでして、毎号部品がついてくる雑誌を全70号買い続けると組立完了します。創刊号は安いです。でもだんだん買い続けてるとね、やはり家計を圧迫します(笑) でもやめ時がわからないままにね作り続けなければいけないとなってしまうんですけども、ただねロボットいきなり10万円以上します、買って下さいって言われてもなかなかハードルが高いわけですね。こうやって分割にしてあげると試しに買ってみることができます。ということで創刊号で20万分以上売り上げる大ヒット商品になっています。

<プロフィール>
講師:高橋智隆先生
株式会社ロボ・ガレージ

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皆さんこんにちは。おはようございますにしちゃちょっと遅いかな。
只今ご紹介にあずかりました古田です。よろしくお願いいたします。
今日ですね何だか40分ぐらい話するみたいですよ。皆さんお付き合いお願いします。
一応ね皆さん、スライドを使ってお話ししますけれど、だいたい今ロボット演出どんなことになってますかっていうお話と、あと少し私がお手伝いしているロボット博士養成講座というロボットの塾のコースも話しまーす。
スライドたくさんあるんだよね。今日440枚あります。何話そうか決めてないんですよ、よろしく(笑)
触っていい?あ、触っちゃった、ダメ?もらっていい?ダメ?(笑)
ロボットを貰えないんだったらキミを貰おうかな研究員で。
皆さん多分ですね、高橋先生のロボットの教室やってる子もたくさんいるよね。このおじさん実はちっちゃい頃からロボット博士になりたかった人です。うっかり間違えてロボット博士になっちゃった人です。
さーいったい何やってるか。そんな話をつらつらと話しましょう。
みなさーん、私知ってる人? 知らないよな。ああ、ありがとうございます。知らない人が多いよね。どうもありがとうございます。
はい、知らない人。はいありがとうございます。じゃあ、そのまんま、いいのいいの知らなかったら知ればいいの、あの、ロボットとおんなじ。
このおじさんのこと怪しいと思う人。(笑) ありがとうございます。
よく言われるんだよ、ジャパネットたかたの販売員ですかってな(笑)
まずはですね、ロボットでも何でもわかんないことがあったらネットで調べましょう。簡単ですこの世の中。この古田君、怪しいと思ったら調べりゃいいんです。こうやってネットで。
名前入れると、何だ古田貴之、ツイッター、結婚、ガンダム、身長、原発…(笑)
検索キーワードが出るんだが、結婚って余計なお世話だよなぁ(笑)
一週間前に引いたら「奥さん」って出てきたぜ。
だいたいね、このおじさんの名前をネットで引くとですね、たくさんでてきます。
今日はちょっと少な目、1万3400件。だいたいロボっていうとだいたい裏には必ず私がいます。ネットでもだいたいこんな風に出てきます。
(写真が出て)
こういうのカッコつけてんだよな、やめような(笑)
じゃあ何やってるのかを少し話しましょう。あ、つまんないですか皆さん?大丈夫? 40分って短いようで長いようで短いよ。
ちなみに皆さん、退屈だなーーーと思ったら、どんどん退屈だ、眠いよと言ってね。
息抜き&雑談というスライドがあるからね、よろしく(笑)
これ定番なんです私のプレゼンの。パート2もあるからよろしく(笑)
パート3もあるから(場内笑)……しつこいなーーーパート5もあるからよろしく(笑)
いやーしつこいな、パート6もあるしな。そんな風な感じで結構たくさんあるから息抜き&雑談

この私は何をやっているかっていうとロボットの研究所の所長でございます。英語名でFuture Robotics Technology Center フューロという団体の所長です。嘘です。フルタロボティクスの略です。(笑)
もうすぐ47歳二人の子供がいまーす。
一応研究所の所長でなおかつ千葉工大って大学の常任理事って、まあ副社長みたいなもんじゃ。学長を選んだりとかさ、決めたりとかさ、ビル百億で建てましょう、ボーーンって決めたりするおっちゃんです、よろしく。

本当の仕事はいろんな国のプロジェクトを決めたりとか、政府のいろんなロボットの戦略を決めたりとか、だいたい多分世の中、ロボットというと必ず私が裏にいます。そうだよ、国のプロジェクトはほとんど僕が決めてるもんね。審査員も僕やってるもんね。どこの大学の先生も僕には優しいよ。(笑)そうそう自動操縦のコンテストはずっと連覇してるし、こないだロボカップっていうロボットの世界大会、世界制覇しました。全種目完全優勝でございまーす。(場内拍手)あんま拍手するほどのことじゃないんです、こんなの超楽ですから。ホントだよ、みんな。

あまり私の話ばかりだとつまんないから皆さんまずはこれだけ覚えといてください。ロボットってなーに? 
「感じて考えて動く」賢い機械を作る、そんな技術でございます。
だから手足の生えたものばかりがロボットじゃありませんよ、皆さん。今家もデジカメもみんなロボット、だからおじさん今車メーカーさんとも車も作ってるしな、家だって作ってるしな、いろんなもんやってるぜ。

さあここから本題、僕の話ばかりだとつまんないだろ? つまんないよ。おじさんはつまんないよ(笑) おじさん一つのことをやってるとねむくなってくるんだよ。
これは有名なロボットなんだけどな、MITのレーバーク博士(?聞き取れず)が作ってる4本足のロボットです。私みたいな細っこい奴が2人入ってるわけではありません。ブーンといってるのは、実は皆さんのロボットは電池だけれど、これガソリンで動いてます。ガソリンぶんぶん回して油の圧で動くシリンダーを動かして、動きます。動物虐待じゃないですよ。よいこの皆さんはお子ちゃまや人間相手にこれやっちゃだめですからね。いじめになります。ロボットはどんどんいじめてちょっと強くしてあげましょう。

こいつは35度ほどの斜面を50キロくらいの荷物を持って動きます。
泥んこ道だって前足危ねえ、後ろ足危ねえと通信しながら歩きます。
えっ、気持ち悪い? 何をおっしゃいます皆さん、ロボット屋さん気持ち悪いと言われてナンボですわ(笑)皆いいか小さくまとまるな。
気持ち悪いくらいが個性があってちょうどいい。

皆これ難しいと思う? 何をおっしゃいます。私のもとにだな、半年間弟子入りしてくれればこんなもん容易く作れますわ。
ちなみにね、ロボットってのは日々進化してます。今見せたのは3年前の姿。最近この子はグレちゃったんですわ。
こんななっちゃいました。首と顎、口がくっついちゃいました。ブロック塀をくわえて何をするかっちゅうと、くわえたら当然…そりゃあ投げるでしょう。いやー、いけない子になっちゃってますね。どんどん悪い子になっちゃってますね。ほら、スローモーションでいきましょう。うりゃー投げたー、飛んだーーー、そして落ちたー。(場内爆笑)

皆さんはロボット技術は平和利用しましょうね。ブロック塀を投げて人にあてたりとか怪我させたりとかもの壊したりとかダメよ。

今おじさんが言ったのは当たり前のことのように思えて世の中じゃない。だって大の大人があーんなもん作ってさ、あれはね、戦争してるところで物運ぶロボットに使われてるらしいぞ。50体くらいあのキモいロボットが群れを成して歩いてるらしいぞ。そうとう怖えぞこれ。事実でございます。

話は逸れましたが、私はどんなことやっているかというと、ロボットといえば平和、やってることは私、あの皆さん、このおじさんがどんなに変態だと思ってもアホだと思っても馬鹿だと思っても嫌いだと思っても、皆さんはこの古田君の技術でこれから生かされる運命なんです。ごめんなさい。いや、もはやもうすでに皆さまは我々の技術で生かされてます。
例えば福島で動いている、福島の原発の中で動いているロボット、ほぼ100%おじさんのとこのロボットでーす。おじさんのこと知らなくても原発の中の映像は見たことあると思うんだけど、あれは全部我々のロボットが作ってます。映してます。とか、あるいは街とかどんどんロボット技術が入ってるけど、全部おじさんやってます。論より証拠、話ばっかりだとつまんないから、はい。例えば原発。見たことある?ありがとうございます。ニュース番組ね。
(ニュース映像流れ)
3年前6月、原発事故が起こった3か月後。

これおじさんとこのロボットね。
っていって時々出るんだけど世の中に。実は全部おじさんの仕事はヒ・ミ・ツになってます。何で?いい質問だ。それは秘密にしたいから(笑)
違う違う、誤解がある。秘密にしたいのは僕じゃないんだよ。
秘密にしたいのはこのおじさんじゃない、秘密にしたいのは政府の偉い総理大臣とか、ああいう人たち。実はね「古田君、あなたは世の中のことを知りすぎてる。口にチャック」って契約を結ばされてる(笑)これ契約書。

だからこれからお見せする原発の中の映像とかはぜーーんぶ、総理大臣のハンコが貰えないと見せちゃいけないことになってる。こないだなんかうっかり総理大臣に中南米に拉致されそうになってさ、「古田君と話するためには海外一周行って飛行機の中がいいよ」って言って政府の飛行機に乗らされそうになって一生懸命逃げたんだけどさ。(笑)

はい、例えばこれ、原発の中のドキュメンタリー映像。1階から5階まで本物。福島三号建屋でございます。おじさんのロボットです。例えば今これ、わかるかなぁ?45度の階段登ってます。ロボットの姿勢が出てます。45度の階段です。前方カメラ後方カメラ一周ぐるっと周りのカメラ。
ほら明るいでしょ? 天井は水素爆発しちゃってオープンルーフ状態。ここに放射線計とか出てて、37ミリシーベルトって非常に高いです。こうやって我々のロボットは実はもうミッションを年間に20回くらい、3年間ずっとやってます。
これは、サイエンスゼロっていうNHKの番組の僕のロボット特集。クインズってのは僕のロボットですね。実はおじさんの作ったロボットが原発の中を調査して、いろんな原発の中の冷却装置がちゃんと動いてますよってのを確認しました。

はい、はい、見えました。これホントに原発三号建屋の中身ですよ。

だってさ。っていう感じで実はおじさんのロボットのミッションの成果で野田さんっていう前の総理大臣だった人が冷温停止宣言をしたりとか、全部やってます。言い出したらきりがありません。だいたい年間一億円くらいロボット作ってますが、原発ロボットは全部ただで差し上げてます。何でって? あんまりお金儲けはそんなに興味無いからよ。このおじさんが興味あるのは未来を造ること。世の中を良くすること。

そして最新の原発ロボットはこんなふうに、さっき5キロのブロック塀を投げるロボットあったけど、それと同じ性能の腕がついています。

こんなものが出来てます。あと何分あるんだろう。
あと28分? 皆知ってた、まだ自己紹介中だよ?(笑)
そんなこというなら、ちゃんと自己紹介、もう少し詳しくしようか。

例えばこのおじさん、どんなことをやってるかは実は教科書になってます。生きてる人間で大学の先生で初めて教科書になりました。英語の教科書なんだけど、高校2年生の教科書。今高校2年生のお姉ちゃんたちが多分多くの人は僕の伝記を英語で読まされ、こんなふうに英語で僕の文章ストーリーが出てきて勉強したり。生きてる人間で初めてだそうですよ。文科省が初めて許したそうです。いろんな僕のことはそんなの見て貰えばいいんだけど、はたまた実はやってること。

アニメのモデルにもなってるしロボットも我々のロボットがモデルになってます。みんなさあ、こんな小型の人間型ロボットっていろいろあるよね。あれの中に使ってるモーターはほぼ全部おじさんが開発したものです、双葉電子というところで。だからいろんな小型ロボットの中身は全部おじさんのモーター製なんですね。

もうちょっとまともな自己紹介しようか。パート2、こんなこといきましょう。安堂ロイドっていうドラマの監修やってたり、いろいろやってんだけどもね。話してもしゃあないから、こんなのどうです?
これはね「所さんの目がテン」っていうテレビ番組。これで私の特集されました。いくつかロボットの紹介があったんで、ちょっとこいつを使いましょう。
例えばねこんなロボットもやってるよ。みんなロボット技術を提供すると。
さあ次、原発ロボットばっかりじゃ飽きちゃうから、こんなロボットもやってるんだよ。実はねハルクⅡというロボットで、実は我々の7年前のロボットだったりするんだ。
これはね所ジョージさんに実際にロボットを操縦して貰ったりもしました。皆さんはロボット技術を頑張ると、こういうものだって結構簡単に作れるよ。何てったってこのロボット、副業でだいたい2か月間かけて作ったぐらいのもんですからね。本業じゃないよ。こういう操縦桿で動くロボットだったりするんだ。この操縦桿、宇宙ロボットの操縦用の操縦桿で、一個300万円以上するんだけど。ロボットに周りの障害物がわかるセンサーがあって、物にぶつかろうとすると硬くなるんだ。高いよ、けっこうこれは。
こうやってこの操縦桿で縦横無尽に動くんだ。これね初めて所さんが操縦したんだけど。ぶつかりたくてもぶつかれません。これは実はね、いろいろ秘密の機能があって、三段変形します。グジャグジャな、こーーんなね、ちょっと車輪じゃ行きずらいなというところは……足になります。歩き出します。皆さんごめんなさいね。このロボット自慢してるように見えるかもしれないけど、我々の8年前のロボットなんです。最新型はもうちょっと凄いことになってます。これはね、車輪じゃいけねえなっていう場所は、結構高いんだな。ま、余裕ですわ。こんなもんね。これくらいは余裕でございます。

あのね、他にもおじさん、時間がだんだん無くなってくるとやだなー。
他にもこんなもんじゃないですよ。人が乗れる巨大ロボットも作ってるし、変形する人間型ロボット、人が乗れるロボットもやってるし、いろいろやってます。
実は、そんなおじさんが、やっていること…ああ、さっき言い忘れた。ほんのちょっと冒頭でも喋ったけど

ロボカップっていうロボット世界大会です。我々のチームが完全優勝しました。海外のいろんな有名な大学の博士たちが挑んでくるのを、このふざけてるおっちゃんは学生率いてちょろっと勝ってきました。全優勝です。外国の他の大学はなんか数億円かけてやっているらしいよ。ばかだねー。(笑) そもそも、これからいろいろお話しするんだけど。。さっきの車なんかもどうしてあんなことができるかというと、おじさんたちには実は秘密の技術がいろいろあります。ロボット技術を頑張って勉強すると、こんなことだってできちゃいます。
カメラを持ってふらふら歩くと地図が自動でどんどんできちゃいます。自分の位置と自分の視線の方向なんかも出ちゃいます。余裕っす。
そして外も歩くと、カメラを持ってフラフラ歩くと、地図が自動ででき
ています。これまだ世界で我々以外で出来ているのは、あと一団体くらいしかありません。だから自動操縦のコンテストなんかでも連覇しすぎちゃって困ってるわけよ。だいたい自動操縦のコンテスト、ハンデつけてるからね。他のチームがあんまり弱いから。ハンデつけて余裕で勝ってるからね。だんだん飽きてきちゃったんだけど。みんな弱っちいんだ結構。誰かちょっと俺を楽しませてくれ。

大人向けの話で言うと、内閣府で閣議決定するこんな書類なんかもだいたいこのおじさんが書いてます。国のプロジェクトもだいたいおじさんが企画を考えています。
さあ、そんなおじさんには実は夢があります。
でもみんな、このおじさんには絶対叶わないぜ、君たちがどんなに頭が良くったって。このおじさんはこんだけのロボットをやってる男だ。かつてウルトラスーパー超ヘンタイぷりくらいに強くてそして天才と言われた男だ。このおじさんがどんな天才だったか教えてあげよう。

さあ、赤いバラをつけられたエリート諸君、耳をかっぽじってよく見るがいい、目かっぽじってもいいぞ。このおじさん実はロボット博士に3歳のころからなりたかった人だ。鉄腕アトムを作った博士たちに憧れた。ちなみにひとつコメントを言っておこう。この鉄腕アトムを作った天馬博士、こいつは確かにすげえ。でもみんな、この御茶ノ水博士、こいつはな極悪非道の悪い奴だからよく覚えとけよ(笑) あろうことか鉄腕アトムを分解してウランちゃんなんていうパクリロボットを作った詐欺師だからな。人のロボットをコピーする奴はダメよ。
そしてこんなロボット博士になろうと思った。ちなみに私が敬愛するこの博士は牛太郎という本名があるらしいが。

さあどんな天才だったか、私が。。。(参加者と再び絡む)

キミは6年か、じゃあお前は多分ビビるぞ、これから見せるのは君よりも2歳年下だった小学校4年の時の私の作品だ。4回の図工の工作で描いた名作だ。(スライド)(場内大爆笑)
凡人の皆様にはわかるまい。おーふーろ。わかるかお風呂。ちなみに私のセンターはフューロ、フロとも言われるがそれとは違う。お風呂。まあ解説せねばなるまい。この四角い図形が湯船。おうちにあるだろ?湯気…(場内笑)

まあこのおじさんはド変態なアホって言われていて小学校時代は自慢じゃねーが図工と体育以外は全部ビリッケツだった。のび太君も真っ青さ。身体測定でな「さあみなさん服脱いでください」って言われるだろ?このおじさん間違えてパンツまで勢い余って脱いじまってさ。それ以来フルちんってあだ名がついてんだからな(笑)アホのフルちん。バカなフルちん。最低なフルちん、いろいろ呼び名はあった。

でもねおじさんはな、どうしてもロボット博士になりたくてちっちゃいころからいろんなロボットを作って作って作って…。当時成績優秀だった僕の同級生はみんなただの平社員になり、そしてこの間なんかさ、おじさんがつくったロボットのプロジェクト、僕のプロジェクト、僕が監督する、使われる方になってたわ、かつての優等生君。

皆はいいか、ロボットをやっとるということは、実は人のリーダーになれるということだ。そんなおじさんには夢があるんだよ。なぜかっていうと実はね、このおじさんの夢はただ一つ、世界制覇だ(場内爆笑)
(参加者との絡み)
男たるもの、女たるもの、青少年諸君、夢はでかく世界制覇。ただちょっとおじさんの世界制覇は違うんだよ。ロボットを作ってロボット技術で世の中に我々のロボット技術を広めて、そして世の中をよくしようという世界制覇にしとこうぜ。ロボット技術を身につけりゃ、世界を全部ひれ伏させることはいつでもできる。もうちょっと世の中に幸せをもたらそうぜ。
何だろこれ? 別にこれ頭にくっつけてオサレにするんじゃないぜ。
実はこのロボットも、このロボットも、このおじさんが監修する「ロボット博士養成講座」という教室の教材なんです。

皆見えるかな、ここにコンピューターついてるんだ。このコースではこのコンピューターのプログラムを組む。そしてこのコンピューターは今や世界標準といわれている、こういう色んな電子工作のための世界標準のコンピューター。ちゃーんと専門家のロボット博士が使うコンピューター、そしてプログラムの方法まで勉強する。

あ、岩田君、さっそく君は洗脳中だな。どうです奥村研究員、バッチリ?洗脳完了。

このロボットどういうふうに動くかっていうと、はいこんなふうに。前進、はいはい、もっと動かして。いいねいいね。今動かしてるのは岩田君でーす(笑) 

実は岩田君の手元を見ると、何とゲームのコントローラー。実はこのゲームのコントローラーも、ほんのちょっとロボット技術があればどんなふうに動くのかなっていうのを解析し、こういうおもちゃを作り、コンピューター制御で動くこんなものは簡単に作れるようになる。みんなは多分今はいろんなロボットに興味があっちゃってるけど…うまいね、ちょっとうまいね。君才能あるね。次岩田君これもやってみて。。。

こんなロボットも作れる。あのねこれはオムミホイールっていって、こんな変なタイヤがついてます。これはねただね、こっちの方向に動くだけじゃなくて、あらゆる方向に動きます。これが、3つ付いてるんですね。

こんなふうに3つ車輪がついていてちゃんと制御するとあらゆる方向に前進します。あーUFOみたいな動きする。さあみんな岩田君に拍手!

みなさん、実はこれからロボットをハードに勉強するとな、こういう数学や物理やいろんなものを勉強しなきゃいけない。
みんな、皆さん、今ロボットいろいろやっているけど、

こういうロボットもいいけどこっから先、例えばもうちょっとごっついロボットを作り出すと必ず電子制御とかプログラミングを勉強しなきゃいけない。算数数学を勉強しなきゃいけない。学校の勉強あるよな、学校の勉強大好きな人? じゃああんまり好きじゃない人。
ありがとう、ありがとう、ありがとう。大丈夫、これから先、君たちはロボットを勉強するにあたっては、いいか?ロボットをやるためには、今はもしかしたら学校の勉強はヤダ、宿題ヤダ、ロボットを作りたい、どっちにしよう?だけど、大丈夫。もうちょっとしたら、特にこのロボット博士養成講座みたいなのは、やってるといつの間にか算数とか理科も勉強できてしまうという一石二鳥のロボット教室だ。
例えばですね、こんないろんな難しい数学なんかもいつの間にかわかるようになってる。あのね、実はこのロボット教室の後のこの講座、テキストやなんかは全部おじさんが作ってます。ぜーんぜんみんな難しくないよ。おじさんは変態だけれど、ロボットの教室自体はそんな難しくないよ。あのね、こんなふうにね、工具の使い方の勉強から、コンピューターの勉強から、いろいろ懇切丁寧にテキストを用意しました。コンピューターを使ったことない人も、プロが使うコンピューターっていうのを簡単に誰でも勉強できる。そんなもんでございます。いろんなロボットが勉強できます。工具の本当の使い方も、電子回路の使い方も勉強できます。そしてこの講座というのは実はですね、こんなコンピューターとかセンサー、いろんなものを勉強し、いままでほんのちょっと僕が見せてきた、いろんなロボット、あれが作れる技術が身に付きます。

皆さん、やっぱり目指すは最強のロボット博士でしょう、やっぱり。

あのね、みんなドラえもん好きな人。ドラ泣きした人。うちの奥さん泣いてたけど(笑)
ありがとうございます。

ロボット博士って実はね、無いものを作れるんだ。ドラえもんのいろんな秘密道具いいなぁと憧れるだけじゃだめだ。あれに近いようなものが簡単に作れる。そのためには、いろんなロボット技術を勉強しなきゃいけないんだけれど、それ相応のいろんな知識が必要。だからこのおじさんは、たくさん隊員を養成して、そんな楽しいロボットを作れるような世界にしたい。皆さん、これからやっぱり、僕もそうでした。ロボット博士だけど、成績はビリッケツだし、体育はよかったけどもな。どうしたらロボット博士になれるか僕はよくわかんなかった。うっかりなっちまった。じゃあ皆さん、私と一緒にもうちょっとロボット博士近道しません? 図工は好き、でも数学とか算数とか嫌い、ウエルカムでございます。

まあ皆さんいいですか? これからは楽しいことやりましょう。楽しいことやって実力が身につければ、好きなことでご飯も食べれるようになるしな。

もうそろそろ時間だけれど、最後にほんのちょっと宣伝です。

これからいくつかテレビ出るんだけど見といてね。金スマっていうTBSの中居さんというSMAPのリーダーがやってる番組を収録終わってこんどゲストで出るから見てね。
SMAP×SMAPっていうSMAPていうお笑いじゃねえな芸能人か、5人組のお兄ちゃん達の番組にもこれから収録するんだけど出てね、
NHK特集なんかのゲストにも出るから見てね。

まあ面倒くさいからテレビで逢いましょう皆さん。
そしてテレビよりも早く逢えるのがロボット博士養成講座です。

皆さん楽しんで頑張りましょう。
ご清聴ありがとうございました、おわり。

<プロフィール>
講師:古田貴之先生
千葉工業大学未来ロボット技術研究センター

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こんにちは。こんにちは! 素晴らしい。なんかだいぶ正直怯んでます。みんなの素晴らしい作品を見すぎて、ちょっと勝てるのかなと、ちょっと思って、実は逃げ出したい気持ちでいっぱいでしたが勇気を振り絞ってきました。というのはまぁ写真で見て貰ったらわかるように、このぐらいの大きなロボットはみんな作ったことはないやんな? これぐらい作りたいと思ってる人? すごい、、やっぱりね。僕も正直君たちの年ごとの時から、こんな大きなロボットを作って、しかも火も噴けたらいいなと思ってました(笑) 僕は別にね、天才少年でも何でもなかったですよ。君たちよりも勉強も多分できなくて、あんな素晴らしいロボットなんか作れたことが無かったですね。君たちの年頃の時は、僕は教室の片隅でコツコツ漫画を描いてたり、ちょっと、仮面ライダーのコスチュームを自分で作って被ってたりとかね、その程度でした。でもね、これくらいのものが作れるんですよ。
最初ね、現代美術作家、アーティストと聞いたときに何て難しい肩書の人なんだろう、あのわけのわからない芸術作品を作っているのかと思えば、みんなと同じような発想でこんなもの作ってるんですね。
他にも、ほらドラゴン。こんなものも作ってるんですね。火を噴いたり水も噴く。砲火も消火も出来るドラゴンなんですけど、はい、ラッキードラゴンというんですけどね。こんな作品作ってました。
最近ではこれは震災後に防護服を脱いでも立ち上がる子供の像をね。大阪の南茨木の駅前にあるので、もしかしたら見たことがある人がいるかもしれません。いきなりね、今はアーティストとしてやってるんですけど、昔はみんなと同じ普通の子供でした。こんな感じです、小学生のころ。後ろに見えるのは何か知ってる?知ってる人!
はいどうぞ! おっ! 凄い! せめて太陽の塔って言ってくれると思ったら、太陽の塔の周りに丹下健三さんっていう建築家の作った大屋根、それを言い当てるとは思わなかったね(笑)
太陽の塔はよく知ってますよね。岡本太郎さんが作った大きな、大阪万博の時にできたモニュメント。皆はね「モーレツ大人帝国の逆襲」クレヨンしんちゃんで知ってると思うんですけど、20世紀少年の漫画とかね、あの万博の会場の近くで育ちました。

万博、多分みんなのお父さんお母さんと同じくらいに多分、僕は体験したと思うんですけど、1965年生まれで今48歳です。当時こんな大屋根とかね太陽の塔とか、未来の都市はこうなるんだっていう輝かしい未来が、大きなロボットとかね、小さなロボットとか、インターネットとか携帯電話とか、そういうものが展示されたお祭りがありました。その時子供だった人たちは、ワクワク、ドキドキしたんだけど実は僕はね万博行ってないんですよ。5歳だったんだけど。6歳の時にに実は万博会場の近くに引っ越したんですね。やったー万博やっと見に行けると思って行ったら廃墟だったんですね。終わってしまってたんですよ。壊れちゃっていたんですね。
つまり多くの人は未来は素晴らしいもんだという印象を付けられたんですけど、僕の未来というのは終わってなくなってしまっていたんですよ。残念ながら遅れてしまった未来少年ですね。遅刻してしまいました。そういう廃墟を見てね、悲しかったとか寂しかったとかよりも逆に、未来なにもなくなってしまったときに、じゃあ自分なら何作ろうか、あんなもんこんなもん作れるんじゃないか、何作ってもいいんじゃないかっていうふうに勇気を貰ってモノを作る工作少年になっていったんですね。それがミソなんですよ。

で、その僕がちょっと大きくなって小学校過ぎて高校生の時になったら何作ってたか。これはちょっとね、注目してください。みんなよりちょっと大きくなった僕がどんな工作をしてたか。これはきっとすごいもんじゃないでしょうかね。恥ずかしいですけど…(場内爆笑)
うははは、自作の仮面ライダースーツ。でもこれ誰にも教えてもらわずにキットもなかったのに自分でいろいろ調べて、その時インターネットもなかったんだけど、見よう見まねで作ったんですよ。
ちょっと恥ずかしくて家の前で撮ってますけど。

次の年何してたかというと、これなんですね。(場内爆笑)
かなりクオリティが上がって、バルタン星人ですね。これは恥ずかしくて家の中で撮ってたんですけど。
次々とステップアップしてこうなっていくんですね。これはもう、凄い。
これはもう、普通の映画でも撮れるくらい。やっぱり好きこそものの上手なれで、どんどん工作技術が巧くなっていったんですね。
で、これなら何でも作れるようになりたいう思いから、実はちょっと間違って芸術大学に行ってしまったんですね。なぜ芸術大学に行ったかというと、彫刻で、彫刻何を教えてもらえるかというと、鉄を切ったり貼ったり、大きなものを作れたり、そういう技術。もう車でも飛行機でも作れるというような思いで作ったら、皆は難しい芸術の話ばかりするようになったんですね。僕はその中でも普通のガメラとかゴジラとか仮面ライダー作るんじゃなくて、自分のためのオリジナルのデザインの何かを作ろうということで、大学んときは、このときはこんな水中タンク、潜水艦のようなの作ってました。これ実はね、中に泳げてお母さんのおなかの中に入るみたいな体験ができる実験装置みたいなのを作ってたんですね。

普通の芸術じゃなくて、昔自分がコスプレとかね仮面ライダーになれたように、作品の中に入って変身できるような、そういう装置を作ったり。で、こういうものを作るために、鉄をくっつける技術とかを大学で教えてもらったと。で、こういうのを好きで作っていたら、いつの間にかみんなが芸術だと認めてくれはじめてたんですね。
これ24歳くらいの若い時ですね。はい、これゴジラ。ロボットも好きだったですね。これすごいですよ、1991年の作品ですから、もうかれこれ23年前ですか。二本足で歩く、多分古田さんもまだ作ってない頃に二本足で走行できる二足歩行のロボット作ってたんですね。実は右足のペダルを踏むと右足が踏み出して、左足のペダルを踏むと左足を踏み込んで、二足歩行できると。ちょっと周りに補助の車があるのは忘れていただきたいと思うんですけど(笑) でもこういうのもね実際当時はヤノベさんはロボット工学を勉強してこういうの作ったんですかと言われててたんですけど、ここだけの話なんですけど、ゾイドっておもちゃ知ってます? ゾイド、ロボットの怪獣の歩く…小さなロボットのおもちゃを分解して、それをそのまま拡大したら自分が乗って歩けるようになったんですね。こんなことも出来るんですね。すげえ!その言葉待ってたよ(笑)

そのあとね、いろいろ作品作っていくうちに、自分で着れる鎧なんですけど、鉄と鉛でできた放射能防護服でね、昔自分の家の近くの原発で事故があった時に本当に身を守るための装置を作らないといけないということで、先ほど説明受けた生き残る装置、未来を生き残るための装置を実際の鉄とかね、これホントに、どこまででも生き残るための、未来の街を進むための電車を自分で作ったり、これも鉄を溶接して作りました。ホントに、自分の頭に想像するものを、ドラえもんの世界を自分の手でこの世の中に作り出そうという気持ちでね、ガンガン作ってますね。で、その想いが相まって本当に体を守る装置が作れてるかどうかということを試すために、1997年、今から14年前ですね、本当に自分の身を守る放射能防護服を作って、チェルノブイリというね原発事故があったゴーストタウンに行きました。
で、実際汚染物質を流してて、体中にガイガーカウンターを身にまとった放射能防護服のアトムスーツというのをね、使って。
これ事故を起こしたチェルノブイリの原発事故なんですけども。
しーんとしちゃいましたね、すみません。
こういうところに行って、昔はいろいろSF映画のファンタジーの中に生きてたんですけど、現実の世の中はどうなってるのか、本当に生き残る装置を作らなきゃいけないんじゃないか、そういうことを実際に体験するために、こういうチェルノブイリというね、最も危険な、今も日本には同じような場所があるんですけど、そこに行ったというプロジェクトを14年前にしてました。
立ち入り禁止区域にもどってきた人々であるとかね。
で、やっぱり芸術だけじゃなくて、芸術を自分で作って満足してるだけじゃなくて、その力によって世の中を変えていかなくちゃいけないんじゃないかという想いで、ガイガーカウンターを搭載した車をね、作ったりとか、本当のサバイバルの場所を見て、必要な場所を見て世の中を変えていかなければいけないという決心をしたのが14…7年前です。そのあと巨大な人形が二本足で、これ3メーターくらいのね人形なんですけど、これチェルノブイリを見た人形がよみがえるというテーマのもと作られた動く彫刻作品なんですけども、この3メーターの巨人が立ち上がるっていうのもとれも苦労しました。最終的には油圧という力を使って、東京の町工場のおじいさんと一緒に二人で作りました。何とかできました。

で、そのあとはその放射能防護服を着てサバイバルするための「とらやん」というね、変な名前でしょ「とらやん」 話するとちょっと複雑なんですけど、頭はバーコードかつらを被ってチョビ髭という不思議なゆるキャラなんですけどね。これは腹話術人形から来てるんですが、そのキャラクターとともに太陽という再生エネルギーのテーマで、「とらやんと太陽」という物語を作ったり、これとらやんが大量発生して、もう美術館の中を暴れまわったりね。大変なことになってますね。でもここに子供たちが未来を生き抜くためのメッセージをアート表現の中で入れながら作品を作っているという、これ火を噴いたロボットですけど、実はとらやんが巨大化した巨大ロボット・ジャイアントとらやんといいますね。「ジャイアントとらやん」、これはちょっと覚えててくださいね。ラッキードラゴン、これも実は核のメッセージで、第五福竜丸というね被ばくした船の中から名前を貰ったり、これはラッキードラゴンが大阪の街を襲ってるんですね。これはグリコの看板があるにぎやかな場所。みんな怪獣が来たからって逃げるんじゃなくて集まってくるんですね。踊り出す人も出てきましたね。火を噴いて大阪の街を大変楽しいようにしてますね。

まあそういう作品を作ってるのが実は京都にウルトラファクトリーという京都造形芸術大学、私が勤めている大学の中に秘密結社のような、ちょっと古田さんっぽくなってきましたが、そういう施設があるんですね。その中で若い学生たちと一緒に、じゃあ地球を変えるために世界の平和のためにどんなアート作品が必要かということで、先ほどのドラゴンもこの大学の工房の中、ウルトラファクトリーという工房の中で製作されています。本当に若い人たちが、アートで世の中を変えるんだという想いで作品を作ったりしてますね。

そのほかは雷を作る装置を作ったり、あとはこう水をぶちまけるね、ちょっとこれはね2010年の、地震の前に作ってたんですけど発電所美術館という、元々水力発電所の美術館を転用したところで大洪水というインスタレーションにして、ちょっと予言的なことをしてしまったりしてました。

こういう作品を作っていって、震災が起きて原発事故が発生した後に、被災地を訪れたり、福島の美術館で子供たちのワークショップを、まあ線量が低い美術館内で行ったりとか、あとは勇気づけるためのモニュメント。これは放射線量を落とすための装置を科学者の人たちと開発しようとしていたね。なかなかうまくいきませんでしたけど。そしてみんなを勇気づけるモニュメントを作るということでこの子供の巨大な像をみんなで作るんですね。で、この像を作って世界中、モスクワやイスラエルやあと福島ですね。そういうところで作品を展開しました。

じゃあちょっとこの映像も見てもらいましょうか。
万博の廃墟でイマジネーションがやっぱり育ったっていう。
はい拍手!
今でも福島での活動続いてますし、ビートたけしさんとの仕事は小豆島っていう島のすごく年取った人ばかりいるところの町を変えようとしてね、町を変えるために作品を置いたりとか、自分が作ることが世の中をどう変えていくのかっていうのをテーマにずっと物語を続けてます。

物を作ることが好きな気持ちが世界をよいものに変えていくことにもつながりますので、頑張っていって欲しいと思います。以上です!
ありがとうございました。

<プロフィール>
ヤノベケンジ氏
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