「理科実験教室」で学ぶ生徒さんが、日頃疑問に思ったことを独自の視点で掘り下げ研究し、その成果を発表するコンテスト。発表時間は10分以内。予選を勝ち抜いた2組3名の白衣に身をつつんだ子どもたちが、模造紙やパソコンを使って、疑問をもったことを興味深く発表してくれました。発表する側も聞く側も、ドキドキ&ワクワクの連続でした。
<受賞者>原和輝くん、長谷川拓己くん
(狭山池前教室・中級コース/4年生)
<テーマ>草木染をしてみて感じた色の不思議
<発表内容>
こんなものも染まるかな?何色になるかな?・・・素朴な発想から始まった今回の色の研究。最初に実行したことは、先生と一緒に近所のスーパーでショッピング。色がつきそうな野菜や果物16種類を選び、「染めたらどんな色になるのか」という結果の予想も実験前に行いました。「卵」については、先生と予想を勝負。原くんと長谷川くんの予想は「薄い黄色」、先生は「無色」。はたして結果は??
玉ねぎ・・・予想は黄色。結果も予想どおりでした。
紫玉ねぎ・・・予想は紫。なんと結果は黄緑でした!
人参・・・絶対オレンジに染まると思っていました。でも、結果はほとんど色が付きませんでした。
パプリカ赤・・・予想はうすい赤。結果は少ししか色がつきませんでした。
ほかにも、パプリカ黄、ピーマン、なす、トマト、レモン、ぶどう、リンゴ・・・など全16種類を染めた実験結果を発表しました。
ちなみに、先生と勝負した「卵」は、ほとんど色がつかないという結果になり、「僕たちの負けでした」と2人が発表すると、会場からは笑いも起こっていました。聞いている人たちもドキドキ・ワクワクできる発表でした。
<受賞者>後藤 あいさん
(犬山教室・上級コース/6年生)
<テーマ>天気と気圧の関係について
<発表内容>
テレビで気圧を測る「晴雨予報グラス」を見たとき、理科実験教室で作った温度計を思い出した後藤さん。教室でおこなった温度計実験では温度の変化で水位が変わったのに対し、「晴雨予報グラス」では気圧の変化で水位が変わって天気を予想することができると聞きました。「本当かな」と疑問に思い、調べてみることにしました。
観測は晴れた日と雨の日の2日間に実施。晴雨予報グラスの水位や温度・湿度を実測。気圧はインターネットで調べました。1日12時間、15分おきに細かく観測しました。
今回の実験では、気圧が低くなるとグラスの水位が急激にあがり、その45分後に雨が降る。逆に気圧が高くなると徐々にグラスの水位が下がってくる。つまり、気圧によって水位が上下し、雨の予想ができるということがわかりました。また、実験途中の矛盾や不自然な結果も見逃さず、新たな実験をして調べたいと発表しました。
次々にわいてきた新たな疑問にさらなる研究意欲を見せた小さな科学者に、会場から大きな拍手が送られていました。