マイクラとはどんなゲーム?なぜ人気?伸ばすことができる力や始め方を解説
2025/04/24
マインクラフト(マイクラ)は世界中の子どもから大人まで楽しめる、無限の可能性を秘めたサンドボックスゲームです。この記事ではマイクラがなぜ子どもたちに人気なのか、どんな力が伸びるのか、そして始め方について解説します。
マイクラとはどんなゲーム?
マインクラフト(通称:マイクラ)は、立体ブロックでできた世界で自由に冒険や建築などができるゲームです。2009年に登場し2011年に正式リリースされたマイクラは、自由なゲーム性が注目され、ゲーム内で建造された作品やプレイ動画などの発表によって世界的に話題となりました。現在も子どもを含む多くの人がプレイしている大人気のゲームです。モンスターとの戦闘がメインのサバイバルモード、自由な建築が楽しめるクリエイティブモードなど、好きな遊び方を選べる点が特徴です。
マイクラが子どもたちに人気の理由

マイクラが子どもたちの人気を集めている理由は多岐にわたります。その主な理由と魅力を紹介します。
無限で多様な遊び方
マイクラの世界では、ブロックを自由自在に組み合わせることで家や城、乗り物、アート作品など自分の想像力を形にできます。とくにクリエイティブモードでは、無限の資源を使って制限なく自由に建築や創作活動に没頭できます。自分のアイデアが形になる喜びや何かを作り上げる達成感は、子どもたちの創造性を刺激することでしょう。
広大なフィールドにはさまざまな地形や生態系が存在し、ジャングルや雪山、海底など、未知の世界を自由に探索して新しい発見や冒険を楽しむことができます。洞窟探検、武器の作成、モンスターとの戦闘など、サバイバルを楽しめるモードもあり、子どもたちの探求心や挑戦心をくすぐるでしょう。シーンによって出現するモンスターや採取できる資源も異なり、あちこち探検したくなるような要素が多く含まれています。
協力プレイ
マイクラはオンラインで友達と一緒にプレイできます。壮大な建築物を共同で作成したり、複雑なトラップや装置を協力して作動させたり、チームで冒険に出かけたりすることで、子どもたちは協力による達成感を得ることができます。建築が得意な人、探検が得意な人、戦闘が得意な人など、それぞれのプレイスタイルに合わせて役割分担することで誰もが活躍できる場があるのが魅力です。またオフラインでも、マイクラを話題にしてお互いの作ったものを共有したり情報交換したりすることで、コミュニケーションツールとして用いることもできます。
他プレイヤーからの刺激
現在では動画サイトやテレビ番組でも、マイクラのプレイ動画が数多く紹介されています。子どもたちはそれぞれのプレイスタイルに合ったプレイヤーの動画を見て楽しんだり、新しい建築のアイデアを得たりしています。他のプレイヤーの創造性や技術に触れることで、子どもたちは自分の世界を広げ、新しいことへの興味や挑戦する意欲を高めることができます。
マイクラで伸ばすことができる力
マイクラは単なるゲームとして楽しむだけでなく、さまざまな能力を伸ばし子どもの成長を促すことができます。その代表的なものを紹介します。
プログラミング的思考
ゲーム内で大規模な建築や複雑な装置を作成する際には、計画を立て、手順を考え、そのとおりに実行する必要があります。このプロセスで子どもたちは論理的に考え、問題を解決する能力を養うのです。その途中で失敗やトラブルが発生した場合には、原因を分析し解決策を見つけることで問題解決能力が向上します。これらはプログラミング的思考の土台となり、学校でのプログラミング学習への入門としても役立ちます。
創造力・想像力・表現力
マイクラでは、ブロックを自由に配置して自分のアイデアを形にできます。その過程で子どもたちは想像力を膨らませ、独自の建築物や大規模な世界感を創造するのです。他のプレイヤーの作品からインスピレーションを受けたり、オリジナルの要素をつけ足したりすることでもセンスが磨かれます。また完成した作品を他のプレイヤーに共有することで、自分のアイデアや感情を表現して交流する力を養えます。マイクラは子どもたちが思い描いたイメージを具現化し、表現するためのプラットフォームでもあるのです。
一般的な知識への興味
マイクラの世界には、さまざまな資源やアイテムが登場します。これらに触れることで、鉱物の知識や植物の生態、地形の成り立ちなど、自然科学に関する一般的な知識を習得できます。例えば教育版のマイクラには化学反応などのシミュレーションが行えるモードが搭載されており、「水とナトリウムを反応させて水素を発生させる」など学校の授業でも習う内容に触れて化学への興味を深めることもできます。また歴史的な建造物や各地域の文化を再現したワールドも存在し、ゲームを通じて歴史や文化に触れる機会にもなります。
協調性
友達と協力してプレイすることで、共通の目標に向かって協力しコミュニケーションを取る機会が増えます。それぞれの得意分野での役割分担や情報共有を通じて、自分の役割を意識しながらチームワークを学び、協調性を養うことができます。また目標達成のためには、互いの意見を尊重し建設的な議論を行うことが欠かせません。このなかで効果的なコミュニケーション能力や、自分と相手の意見を尊重するコミュニケーションマナーも自然と身につきます。マイクラの協力プレイは、子どもたちが社会性を身につけるための貴重な場となるのです。
空間認識能力
マイクラは3次元の世界でブロックを配置していくため、子どもたちは自然と空間認識能力を養えます。空間認識能力とは3次元空間における物体の位置や形状、方向などを正確に把握する能力のことです。立体的な構造物を設計し組み立てるために、構造物の内部空間を想像したり、さまざまな角度から眺めたりすることで空間把握能力の向上が期待されます。
またマイクラには地図を作成し、活用する機能があります。広大な世界を探索し、地図を作成し目的地を目指すことで、方向感覚や空間全体を把握する能力も向上するのです。これらは現実世界での空間認識能力にもいい影響を与えます。スポーツや地図の活用にも有効な能力ですが、とくに高次な数学や物理学などの学習において、図形を理解するための空間認識能力は重要な役割を果たします。
マイクラを始める方法
「マイクラを始めたいけれど、何からすればいいかわからない」という人もいるでしょう。マイクラへ慣れ親しむコツから機種選びまで、具体的な方法をまとめました。
マイクラを知る
マイクラは非常に自由度の高いゲームですから、何をするゲームなのか、最初に何をやればいいのか、子どもが迷ってしまうこともあります。そこで、あらかじめ人気のプレイ動画をいくつか視聴してみることをおすすめします。1分程度のショート動画や作成した建造物を紹介するツアー動画まで、さまざまな動画が公開されています。そのなかで興味を持ったプレイや、自分でつくってみたいものが見つかれば、それを最初の目標としてモチベーションにつなげるといいでしょう。
準備・購入
マイクラをプレイできる端末は何種類かあり、バージョンもいくつかあります。利用できる端末は「パソコン」「ゲーム機(Nintendo Switch、PlayStation、Xboxなど)」「スマホ・タブレット(iOS、Android)」の3種類です。パソコンでのみプレイできる自由度の高いJava版もありますが、協力プレイの面からはどの端末でも共通して遊べる統合版(Bedrock版)をおすすめします。統合版では異なる端末からでも協力プレイが可能です。購入方法や価格は端末の種類ごとに異なりますが、おおよそ3000円台の買い切りソフトです。またオンラインプレイのためのネットワーク環境を用意しましょう。
教室や交流会に参加する
マイクラを始めてみたけれど、思ったように操作できない、協力プレイをする仲間が見つけられないといったこともあるでしょう。そんな場合におすすめなのがプログラミング教室や交流会です。マイクラを教材とした教室、交流・情報交換を目的としたファンの集まりなども多く開催されています。プログラミング教室では教材やテーマに沿って進められるため、何をすればいいか分からない場合にも役立ちます。もちろん体験教室や一回きりの参加もありますから、家族と一緒に参加してみるのもいいでしょう。
まとめ
マインクラフトは自由な冒険と創造が楽しめる、シンプルな操作のゲームです。単なる娯楽に留まらず、創造力、想像力、表現力といった子どもの能力を育み、複雑な装置の作成で論理的思考力と問題解決能力を向上させます。また3次元空間での作業は空間認識能力を養い、友達との協力プレイは協調性とコミュニケーション能力を高めます。そして何より子どもの「楽しい」「もっと挑戦したい」といった前向きな気持ちが大切です。親子で一緒に、マイクラの世界をのぞいてみましょう。