プログラミングは個人プレーじゃない!大切なのは“なかま”を持つこと
2023/11/17
現役プログラマーとして様々な活動をされている鳥井雪氏による、プログラミング通信をご紹介します。こちらのコラムでは、「実際のプログラマーが毎日どんなことを考えてプログラミングしているか」や「実生活でプログラミング的思考がどのように役立つのか」などを、わかりやすく分解してご紹介いただいています。
★こちらの「こどもプログラミング通信」も合わせてご覧ください!
本記事の筆者:鳥井雪(とりい・ゆき)氏
小学校高学年むけプログラミング入門書『ユウと魔法のプログラミング・ノート』著者。
Railsプログラマーとして活躍し、女性にプログラミングの技術を解放する世界的ムーブメント「RailsGirls」の、日本での普及にも尽力する。その功績を認められ、2013年楽天テクノロジーアワード ルビー賞受賞。
RailsGilrsの創始者の一人である、リンダ・リウカス著のプログラミング教育絵本『ルビィのぼうけん』を翻訳、1カ月経たず3刷2万部のヒットとなり、プログラミング教育必修化にむけての一助となる。
翻訳に『ルビィのぼうけん こんにちはプログラミング』『ルビィのぼうけん コンピューターの国のルビィ』『プログラミングElixir (笹田耕一と共訳)』
意外と、プログラマーはコミュニティを大切にしている
プログラミングって、孤独な作業というイメージがありませんか?
コンピューターとだけ対話してプログラムを作り上げる、自分の世界…。
もちろん集中しているときにはそういった時間もありますし、その充実感もプログラミングのいいところです。
けれど職業プログラマーは、意外と、人とつながる「コミュニティ」を大事にしていることが多いです。プログラミング・コミュニティは、世界中に数えきれないほどたくさんあります。そして、プログラミングの世界を支え、豊かにしている大事な立役者です。
プログラミングのコミュニティとはどういうものでしょう?
分かりやすくいうと「同好の士の集まり」です。同じプログラミング言語を使っている人たち、同じ開発手法を支持する人たち、同じ分野の開発をしていて、さらに近所に住んでいる人たちなどが集まります。規模は数人から数千人まで様々。集まり方も色々で、定期的に週一/月一で集まる場所が用意されている場合もありますし、ほぼオンライン上だけで交流している場合もあります。
コミュニティで何をしているのか?
では、コミュニティに集まって何をしているのでしょうか?
それは主に情報交換です。プログラミングの世界は学ぶことが多く、また日々変化しています。ですから、自分の知っていることを発信し、開発の成果を広めることが重要視されます。そして、その発信を受け止める場が大事になってくるのです。
そのため、大小さまざまなカンファレンスや勉強会が開かれます。また、フォーラムで、自分では解決できない問題を相談してアドバイスをもらうこともあります。
その場所は自然に、そのコミュニティの関わる開発そのものを活性化する力にもなります。たくさんの人が議論・研究している分野は活気に満ちて楽しく、進歩も早くなるというわけです。
つまり、多くのプログラマーがコミュニティを大事にするのは、「仲間がいるとプログラミングはもっとはかどるし、もっと楽しい」と知っているからなのです。
おわりに
ということで、これからプログラミングを始めたり、続けていこうとする人たちに一つお勧めしたいことがあります。
それは、「プログラミングなかま」を持つことです。
プログラミング教室のともだちでもいいですし、その先生を勝手に仲間にしても(多分)かまいません。
一緒にプログラミングを楽しみ、知識を教え合うなかまです。自分のやったことをなかまが聞いてくれる、がやる気につながり、なかまのすごい成果をみて「自分もやってみよう」と思える。その力は、大人も子どもも、プロもビギナーも変わりはないのです。
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