【小学生向け】アンプラグドプログラミングで論理的思考を身につけよう!|こども教育総合研究所
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【小学生向け】アンプラグドプログラミングで論理的思考を身につけよう!

2021/09/29

2021年度より新学習指導要領が施行され、小学校の授業にプログラミング教育が始まりました。プログラミング教育といえばパソコンやタブレットを操作しながら行う授業風景を想像するかたも多いかもしれませんが、機械を使わなくてもプログラミングを学べる「アンプラグドプログラミング」をご存知ですか?今回は学校教育でも取り入れられているアンプラグドプログラミングの特長と、自宅でできるアンプラグドプログラミングを使ったプログラミング的思考のトレーニング方法をご紹介します。

機械を使わないプログラミングとそのメリット

アンプラグドプログラミングは、パソコンやタブレットなどの電子機器を使わずにプログラミングの考え方を学ぶ、プログラミング教育の方法の一つです。アンプラグドプログラミングは、物事を筋道たてて考えながら効率的な問題解決をする「プログラミング的思考」を身につけられます。

プログラミング的思考についてはこちらをご覧ください。

 

プログラミング教育にはアンプラグドプログラミングの他にも大きく2つの方法があり、学校では、それぞれの特長を活かしながら生徒の年齢や習熟度に合わせたプログラミング教育が取り入れられています。

 

  • ビジュアルプログラミング
    一般的なプログラミングは英語や数字のテキストで記述しますが、文字をアイコンや絵など視覚的に分かりやすいものに置き換えたプログラムです。パソコンやタブレットを使いますが通常のプログラムより操作が簡単で、プログラミング的思考を実際に使うことができるので、小学校低学年の授業や年齢の低い子ども向けのプログラミング教室で取り入れられています。

 

  • フィジカルプログラミング
    ロボットやブロックなどを実際にプログラムするプログラミングの学習方法です。自分がプログラムしたものが動くので、達成感を高めながらプログラミング的思考を身につけられるメリットがあり、小学校の中・高学年向けの授業やプログラミング教室で多く取り入れられています。

 

ビジュアルプログラミングやフィジカルプロググラミングは専用のソフトや機器を使うため、機械に慣れない生徒がコンピュータの操作に夢中になり、肝心のプログラミング学習が進まなくなってしまうこともあります。一方、アンプラグドプログラミングは機械を使わず教室の生徒全員が同じペースで学習を進められます。プログラミングの考え方に重点をおいて学習できるアンプラグドプログラミングを、プログラミング学習の導入として取り入れる小学校や子ども向けのプログラミング教室もあります。

小学校で行われているアンプラグドプログラミング

アンプラグドプログラミングでは具体的にどんなことをするのでしょうか?小学校で実際に行われている授業の例をご紹介します。

 

【1年生・体育】ダンスでアンプラグドプログラミング

「ジャンプ」、「ステップ」、「まわる」、「くりかえす」などの動きを書いたカードをそれぞれ用意し、生徒にオリジナルのダンスを考えてもらう。動きをどんな順番でするか、繰り返しは何回するか、をグループで考えることでプログラミングの「指令する」概念を理解する。

 

【4年生・算数】角の書き方でアンプラグドプログラミング

生徒に分度器で角を書く時の手順を分解して考えてもらい、考えた手順を1枚ずつカードに分けて書いてもらう。書いたカードの通りに角を書いてみて正しい角がかけるように、カードの順番を変えたり、カードの内容を書きかえたりする。

 

カードの例(括弧は試行錯誤の過程)

  1. 直線ABを引く(直線ABは何センチ引けばいいのだろう?長さを書き足そう)
  2. 分度器の0°を辺ABに合わせて置く(先にをしない…。2.と3.の順番を変えよう)
  3. 分度器の中心を点Aに合わせる
  4. …など

自宅でアンプラグドプログラミングをやってみよう!

アンプラグドプログラミングは機械を使わないので、自宅でも簡単にできます。親子や家族で、友達と一緒に楽しく遊びながらプログラミングの概念を学んでみると、学校の授業の復習にもなるかもしれません。

 

  • 自宅でミッションゲーム

用意するもの…紙とペン

家の中のある場所から別の部屋にある物を指令に従って取りに行くミッション形式のゲームです。見慣れた家の中での動作を細かく分解して考え、ミッションを達成するための指令シートを作りましょう。「ドアを開ける」「階段を上る」「右に曲がる」「2番目の部屋の前で止まる」のように家で過ごすときの何気ない動作を振り返り、実際に試してみながらプログラミング的思考を実践してみましょう。

例)

ミッション:1階の玄関から2階の子ども部屋にあるぬいぐるみを取ってくる

 

ミッションシート

1.玄関からまっすぐ7歩進む

2.右を向いて階段を20段上る

3.階段を上ったら右を向く

4.10歩歩いて左を向く

5.部屋のドアを開ける …など

 

  • 折り紙を作ってみようゲーム

用意するもの…折り紙

折り紙のおり方を相手に伝えて、相手にお題の折り紙を作ってもらうゲームです。「手裏剣」や「蛙」、「折り鶴」など折り方がわかるものをお題にしてチャンレンジしてみましょう。自分で折ると簡単な折り紙も、相手に伝わるように折り方を分けて考えるのは簡単ではありません。

どこを折ればいいか分かるように「真ん中に向けて折る」や「山折りにする」のように具体的かつ少しずつ分けて伝える工夫がプログラミング的思考の練習になります。折り紙の完成度や完成するまでの時間を競ってみるのも良いかもしれません。


今回は機械を使わないプログラミングについてご紹介しました。ヒューマンアカデミージュニアのSTEAMスクールでは、フィジカルプログラミングを使ったロボット教室や、ビジュアルプログラミングを使ったこどもプログラミング教室の体験教室を実施しています。アンプラグドプログラミングで物足りない、もっと本格的にプログラミング的思考を身につけたい、と感じたらヒューマンアカデミージュニアのロボット教室プログラミング教室の体験教室に参加してみてはいかがでしょうか?

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