お手伝いで子どもが伸びる!親子でSTEAM教育
2020/11/09
皆さまは、お子さまに家事のお手伝いをしてもらっていますか?
大人のやることに対して好奇心旺盛な幼少期から、簡単なお手伝いをお願いするご家庭も多いと思います。しかし、お子さまにお手伝いをしてもらいたくても、「何をお願いすればいいのかわからない」「子どもに任せると時間がかかるから自分でやってしまう」という方も多いのではないでしょうか。お手伝いが不慣れなうちは目が離せないので、ママやパパが仕事や家事に追われてしまうと、時間を作ることも難しいですよね。
そういったお手伝いは、「家事を手伝ってもらう」ととらえてしまうと、どうしても時間がかかってしまって非効率だと感じてしまいがちですが、「子どもの力を伸ばす家庭学習のひとつ」と考えれば印象は変わるのではないでしょうか?子どもが興味を持って「やってみたい!」と意思表示した時がチャンスです!
「お手伝い」の教育面でのメリットを3つご紹介しますので、是非親子でチャレンジしてみてください。
知っておくべき「お手伝い」の大きなメリット
お子さまのお手伝いを通じて「家事スキル」や「自信」が身につくとされていますが、それだけではないことをご存じですか?
1.責任感が育つ
親から「お手伝い」をお願いされた子どもは、自分の役割を果たそうと頑張ります。
「頼られる」→「役割を果たす」→「褒められる」ことで子どもは達成感を得られ、その達成感を通じて「責任感」が育っていきます。責任感の強い人は、実際の仕事の場でも信頼されるので、子どもの将来のためにも身につけさせておきたいですね。
2.自己肯定感が高まる
「お手伝いができた!」という達成感で、子どもは自信をもつことでできます。
自分の長所に自信が持てるようになると、短所も含めて自分のことを認めることができるようになるため、自己肯定感が高まります。自己肯定感が高い子どもほど、「挑戦心」が強いという調査もあり、今大注目のスキルです。
3.論理的思考力がつく
お手伝いをする中で、「もっときれいにするには?」「もっと早く終わらせるには?」と試行錯誤をしていく子どもも少なくありません。今の問題やもっと良くしたい内容を理解して、それを達成するために何をすれば良いのかを自分で考えて実践する「試行錯誤」を通して、論理的思考力が養われます。
特に最後の「論理的思考力」は今後の活躍する人材にとって欠かせないスキルとして、近年話題の「STEAM教育」でも重要視されています。
これからの教育のスタンダードになる?「STEAM教育」について
STEAM教育とは、Science(科学)、 Technology(技術)、 Engineering(工学)、Mathematics(数学)を統合的に学習する「STEM教育」に、 さらにArts(教養/創造性)を統合し、各教科での学習を実社会での課題解決に生かしていくための教科横断的な教育手法であるとヒューマンアカデミーこども教育総合研究所では考えています。つまり、「算数は算数」「理科は理科」と各教科に限定した学びではなく、算数や理科などを行ったり来たりしながら学習していく教育手法です。
各教科や各分野を横断しながら学ぶことで、より深い理解や、他の場面での知識活用がしやすくなります。世界的にロボットやAIが社会に普及していく中で、自分の知識や経験をもとに試行錯誤して問題解決できる人材が求められていますが、各分野を深く理解してアイデアとして生かす力を身につけるためにも、横断的な学びが重要視されはじめています。そういった社会に羽ばたいていくだろう我が子には、自分で考えて、自分で解決する力をもった大人になって欲しいですよね。
自分で解決する力を伸ばすためには、いろいろな経験を積ませてあげる必要がありますが、「おうちでのお手伝い」は教科に関わらず横断的に物事を学習する良い機会になるでしょう。家事能力を身につけるためだけでない、将来の学びに活かすための手段として、ぜひお子さまのお手伝いを活用していきましょう!
11月16日公開の「お手伝いで子どもが伸びる!親子でSTEAM教育【掃除編】」では、お手伝いの中でも「掃除」にフォーカスして具体例をご紹介します。お楽しみに!