【小3・小4からの中学受験準備】時事問題が解けるようになろう!|こども教育総合研究所
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昨今の中学受験では「英語」や「プログラミング」といった新しい受験科目が注目を集めています。その一方で、教科横断的な「時事問題」は多くの学校の試験問題に登場し続けていますが、その年や前年などに社会で起こった出来事が題材になることが多いため、対策が難しいと言われています。しかし、ニュースが把握できていれば正答できる問題もあるため、受験では時事問題は貴重な得点源です。今回はそんな時事問題に備えて、小学校3~4年生の早い時期だからこそできる「時事問題対策」の始め方をご紹介します。

そもそも時事問題とは?どのような傾向があるの?

時事問題は、国内の政治や経済の様子、国際情勢など、世の中で起こっている出来事を題材とした問題のことです。時事問題が出題される科目は、これまで理科や社会が定番でしたが、近年では数学の文章題でも取り上げられるなど、より広い分野で出題される傾向があります。

ではなぜ、時事問題が中学受験で問われるのでしょうか?学校側の出題意図の1つとして、受験生の素質や学習意欲を測ることが挙げられます。時事問題は、国語の読み書きや算数の計算問題のように、答えが予め決まっている問題ではありません。そのため時事問題に回答するための大前提として、子どもたちが自ら社会で起きている出来事に目を向け、理解し、そして意見や考えを持っているかが問われます。小学生にとって容易には理解できない世の中の動きを、敢えて試験問題にすることで、学校側は単純回答では知ることのできない受験生の思考力や発想力を試しているのです。

時事問題対策を始める時にまず抑えておきたいのは出題パターンです。時事問題には3つの出題形式があります。

1.時事に関する出来事の答えを問う問題
例)2021年のオリンピックはどこで開催されるでしょう?

2.時事を切り口に派生した問題
例)2020年はうるう年で、2月29日は土曜日でした。次のうるう年は何年何月何日の何曜日でしょう?

3.時事を題材に情報の分析や比較をする問題
例)A新聞とB新聞の選挙権年齢について記事にはどのような意見の違いがありますか?

1や2はこれまでの試験問題でもよく見られる定番のテーマですが、3は近年登場した新しい出題パターンです。定番の出題パターンに備えつつ、3のように読解力や表現力が求められる問題にも答えられるようになるには、どのように準備をすればよいのでしょうか?今日からできる時事問題対策を2つのステップでご紹介します。

【時事問題に備える】ステップ1.ニュ―スを知る

小学生の早い時期から時事問題対策をする場合、まずは子どものニュース収集を習慣化させましょう。何を使って、いつ、どこでニュースにふれるのかを決め、普段の生活にルーティンとして取り入れることで、世の中の情報に敏感に反応する癖をつけることができます。

テレビでニュースを見る
朝晩のニュース番組では、その日の主要な出来事が短時間で放送されます。朝の支度やご飯のときに、子ども向け番組の代わりにニュース番組を流すだけでも、子どもが旬なニュースを知る第一歩になります。

このとき、ニュースを見る子どものやる気を引き出す工夫をしてみても良いかもしれません。例えば、「あとで一つだけ、覚えているニュースを教えてね」や「〇〇のニュースでクイズを出してほしいなぁ」等、子どもが主導になるミッションを与えると、退屈と思いがちなニュース番組も集中して見てくれそうです。

新聞や雑誌を読む
新聞の第1面に掲載されるニュースは、全国的に注目度の高いニュースが多くあります。そこでまず、新聞の第1面を読む習慣をつけて、子どもが馴染みの薄いニュースにふれる機会を作りましょう。

活字だらけの新聞を子どもが読みたがらないときは、大人が読む記事を決めて新聞を読むハードルを下げてあげるのも効果的です。ご存知の方も多いかと思いますが、各新聞社が伝えたいニュ―スの優先度は、紙面上に見出しの強弱と掲載位置で表れます。新聞の紙面で、見出しが大きく紙面の右上にあるニュースは注目度の高いニュース、見出しが小さく紙面の左下に掲載されているニュースは重要度が比較的低いニュース、というレイアウトになっています。子どもと紙面右上の重要なニュ―スの記事だけを読んでみる、というやり方でも、世の中でどんなことが起きているのか、何に注目が集まっているのかを知ることができます。

大人向けのニュースは言葉や表現が難しいため、「子どもが興味をもってくれない」、「忙しくて子どもがわからない用語や仕組みを説明する暇がない」、といったこともあるかもしれません。そんな時は、子ども新聞やニュース漫画を購読してみるのも一つの方法です。子ども向けのニュース媒体は、子どもだけで読んでも内容が伝わるように優しい表現を用いており、さらに解説も図解で分かりやすく示されています。また、ニュース漫画も、出来事の流れをストーリー形式で解説しているので、子どもも楽しみながら読み進めることができます。

【時事問題に備える】ステップ2.ニュ―スについて考える

ニュースで日常的に情報収集する癖がついたら、次は、ニュ―スについて親子で一緒に考えることで、時事への理解を深めていきましょう。今のうちからニュ―スを知るだけでなく、理解し、自分なりの意見を持てるようにトレーニングしておけば、試験当日にどんな種類の時事問題が出題されても、慌てずに回答することができるでしょう。

子どもの時事に対する思考力を身につけるには、「ニュ―スについて話すこと」が大切です。子どもがニュ―ス番組や新聞で知った出来事を話してもらうことで、ニュ―スを記憶に留めておく時に役立ちます。また、大人との対話を通して考えの整理の仕方と意見の表現の仕方を練習することもできます。親子で話し合うニュ―スを決めて、ちょっとしたスキマ時間に子どもに質問を投げかけてみましょう。

ニュ―スに関する質問のコツは、「最初は大きく広いことから、だんだん小さく細かい内容を質問」の流れを意識することです。大人が構造的に質問をすることで、子どもはニュ―スを概要から詳細までに順番に理解できるようになります。

質問の例:ニュ―スの5W1H
・オリンピックはいつ開催されるのかな?
・2020年のオリンピックは、なぜ中止になったのだろう? 
など…

概要を尋ねる質問の他には、意見の比較ができるような質問をしてみるのも効果的です。
ニュ―スを起点に広い視野で考えられる力が身につくようになります。

質問の例
・もし反対意見の人がいたら、どう答えると思う?
・良かったところはなんだろう?
・悪かったところはなんだろう?

子どもがニュ―スの概要を理解するだけで精一杯、議論するのは難しいと感じた時は、新聞を使って親子で一緒に情報の整理をしてみてはいかがでしょうか?新聞記事は出来事の「事実」と記者の「考え」の2つで成り立っています。新聞記事を切り抜いて、ニュ―スの事実(いつ、どこで、誰が、何を、どうした)を書いている文章に、マーカーで線を引いてみるだけでも内容の把握につながります。さらに、応用でマーカーを引いていない文章(=筆者の意見)を一緒に読み上げ、筆者の意見に賛成か反対かと考えてもらいましょう。

マーカーする内容の例
・この記者の考えは「~することは〇〇だ」
・「賛成 or 反対」の理由は「~だから」


時事問題で意見を聞かれたときの回答は十人十色で正解はありません。時事問題で回答するときに大事なのは、受験生が「どのように考えた結果、その答えに至ったのか」です。普段の生活習慣にニュ―スを取り入れ、考えを示すことを習慣化しておくことが中学受験でも役立つでしょう。今日からまずは一つ、親子でニュ―スをチェックしてみませんか?

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執筆:ヒューマンアカデミーこども教育総合研究所 編集部

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