【小学生】プログラミング教育に役立つ!?親子で論理的思考力を鍛えよう
2020/05/29
長引いていた休校から、すでに再開している小学校も、これからいよいよというところもあると思いますが、休校明けの学習準備は整っていますでしょうか。
2020年度は小学校でプログラミング教育必修化の年とされています。小学校教育へのプログラミングの導入では、論理的思考力を高めることが目的の1つとされています。また、今回のコロナ禍で外出自粛の状況だった時に社会とのつながりを自宅からできていたのは「テクノロジーの力」だったことを実感したかたも多いと思います。ぜひこの機会「論理的思考力」としても、また、「テクノロジーの世界の入り口」としてもプログラミングについて今一度、考えてみませんか。
【低学年】子どもとの日常会話にロジカルシンキングを取り入れる
小学1~2年生の子どもの論理的思考力を高めるための第一歩として、まずは、子どもに「考えを言葉にする癖」をつけさせましょう。普段の会話の中で親が子どもに積極的に質問することで、子どもは考えたことを表現するようになります。子どもの考えに対して親がさらに質問を返すことで、子どもの考えを深める手助けをすることができます。最後に聞き手の親が考えを上手くまとめてあげましょう。
質問は、学校生活や好きなもの・ことについてなど、子どもに馴染みのある内容で構いません。子どもが話したいと思えるような話題を振ってあげてください。子どもが質問になかなか答えてくれないときは、まずはパパとママがやってみて、子どもにお手本を示してあげると効果があるかもしれません。
子どもへの質問の例
「○○ちゃんが好きな科目はなあに?」
―――国語がすき!
「国語が好きなんだね。どうして国語が好きなの?」
―――楽しいから!
「国語は楽しいんだね!国語のどんなところが楽しいの?」
―――国語でお話を読むのが楽しい!
「そうなんだ!どんなお話読むのが楽しいの?」
―――動物のお話!
「じゃあ、○○ちゃんは、動物のお話を読むのが楽しいから、国語が好きな科目なんだね!」
【中・高学年】論理的思考を使うゲームをする
小学校の授業で思考力がある程度身についている高学年の子ども向けに、家族で楽しみながらロジカルシンキングを見につけられるゲームをご紹介します。
「私はだあれ?」ゲーム
このゲームは、カードの「お題」を、他のプレーヤーに質問することで探り当てていくゲームです。ゲームに勝つには、論理的な質問を行い、なるべく少ないターンで手がかりを集める必要があるので、プレーヤーの思考力が発揮されます。また、集めた手がかりを整理しながら質問で検証を重ね、答えを導き出す、というプロセスは、問題解決力や発想力の定着にもつながります。
ルール
1. プレーヤー全員に「お題」の書かれたカードを配る(自分のカードは見てはいけない)。
例:私のお題は…「ヘビ」
2. 自分に配られたカードの「お題」を他のプレーヤーに見せながら、「お題」を当てるために1つ質問する。他のプレーヤーは質問に答え、手がかりを集める。
例:(カードを周りにみせながら)「私は…人間ですか?動物ですか?」――「動物です」
3. 他のプレーヤーも順番に自分の「お題」カードを見せ、1つ質問をする。
4. 3.と4.を繰り返す。
例:「私は…空を飛べますか?」――「飛べません」
:「(羽がないなら魚かな)私は…泳げますか?」―――「泳げます」
5. 最も早く自分の「お題」を当てることができたプレーヤーが勝利。
「お題」の例
動物、人物(芸能人、スポーツ選手、有名人)、モノの名前、国の名前など
トランプゲーム「大富豪」
大人数でするゲームとしてお馴染みの「大富豪」も論理的思考力を養うトランプゲームの1つです。手持ちのカードやゲームの状況から臨機応変に戦略を考えるので、大人や子どもも楽しみながらロジカルシンキングを鍛えることができます。その他にも、変わりゆくゲームの動向を瞬時に把握したり、他のプレーヤーの打ち手を予想したりするので、判断力や洞察力も磨かれます。最初はローカルルールのない、純粋な数字の強弱のみでゲームをすすめ、ゲームに慣れてきたら、「革命」などの独自のルールを追加してゲームに変化を持たせても、思考力のアップにつながります。
いかがでしたでしょうか。
子どもの論理的思考力を伸ばすには、「筋道立てて考える」ことの繰り返しが大切です。自宅でも、毎日少しずつの積み重ねで子どもの思考力を育んでみてはいかがでしょうか。
そしてまたその「考える力」を生かして、コロナ禍でも強かったテクノロジーはどういう仕組みになっているのか、ということもご家族で話し合ってみてはいかがでしょうか。
そこからもしお子さまが「プログラミング」に興味をもったり、「ロボット作り」に興味をもったりするのであれば、習い事としていろいろとあるなかで、オンラインなども取り入れた体験会や授業を実施しているところもあります。ぜひ検討をしてみてください。