新型コロナでも負けない!海外の休校対策と自宅学習事情 ―北米(カナダ・アメリカ)編―
2020/04/23
新型コロナウイルス感染症に罹患された方々に、謹んでお見舞い申し上げますとともに、一日も早いご快復を心よりお祈り申し上げます。
新型コロナウイルスの感染拡大により、世界中で、休校や外出規制などの措置がとられています。
ヒューマンアカデミーこども教育総合研究所では、日々大変な思いをされている保護者の皆さまや子どもたちに寄り添っていきたいという想いから、世界各地の海外特派員による現地レポートの紹介を通して、世界中で前向きに頑張る人々のノウハウやメッセージをお届けしたいと考えております。
「こんな考え方あったんだ」や「世界でも同じように頑張っている人がいるんだ」など、日々の生活のヒントにしていただけるよう、各地のリレー形式で記事をお届けしてまいります。
前回のフランスに続いて今回は「北米(カナダ・アメリカ)」へバトンパス!
北米(カナダ・アメリカ)の現地レポート
新型コロナウイルスの感染者が世界最多となった米国(2020年4月23日時点)では、ニューヨークをはじめ、40以上の州と首都ワシントンが何らかの外出制限を実施しています。今回は北米編として、外出禁止令が出ているカナダ・バンクーバーとアメリカ・サンディエゴに駐在する海外特派員の中島さんと川合さんより、現地の教育事情や在宅での過ごし方についてのレポートを紹介します。
世界中で流行するオンライン授業のメリットとは?
ヒューマンホールディングスの海外現地校である“Inter National House San Diego”。留学生を中心に「語学学校」として多くの生徒がいます。今は 、全員オンライン授業に切り替わり、生徒たちは各自ホームステイ先や学生寮から授業を受けています。画面の共有や資料送付にはコミュニケーションアプリを利用し、オンラインを通じて対面で行っていたときと大きな支障なく授業が実施されています。
留学している日本人生徒から、「ただパソコンに向かって画面に話しかけているのではなく、オンラインでも実際の講師が目の前で授業してくれるような大きなアクションや呼びかけがあり、より密なコミュニケーションができているように思います。結果、集中して授業を受けられるので、英語力もさらに高められていると思います。」という声も。
さらに、オンラインでの授業の定着を図るため、定期的にネイティブ講師による「English Mini Lesson」をインスタグラムで提供しています!オンラインの授業時間だけではなく、生きた表現や発音にふれられる機会ができるのはオンライン授業ならではだと思います。
実際の内容を下記からチェックできます。
■Vancouver:(https://www.instagram.com/ihvancouver/)
■San Diego(https://www.instagram.com/ih_sandiego/)
オンラインで「カラオケやゲーム大会」!家のなかでも「冒険気分」に模様替え in San Diego
現地からでも、連続テレビ小説やドラマなどの日本のテレビ番組を楽しむことはもちろん、様々な動画配信サービスも活用しています。
週末になると「オンライン交流会」が流行り出しており、親しい友人とオンラインで「カラオケやゲーム大会」をしながら食事を楽しんでいます。レクリエーションもオンラインで楽しんでしまおう!という遊びが加わってるのもまさにアメリカだと思います!
また小さなお子さまがいるご家庭では、家族みんなで「部屋の模様替え」をしていると聞きました。単に部屋をきれいにしたりスペースをつくるだけではなく、たとえばリビングの端にテーブルとシーツで「オリジナルの隠れ家テント」や「砂場コーナー」まで作り、家の中でも「冒険体験」!こうすることでおうち時間で子どもたちが冒険感覚をもちながら楽しく過ごせるように工夫されているそうです。「この状況を楽しもう!」とさまざまなアレンジをして柔軟に対応していると感じました。
医療従事者をたたえて毎晩7時に窓から声援を送ることが日課に in Vancouver
バンクーバーでは3月中旬から、毎晩7時に、新型コロナウイルス感染症の最前線で懸命に対応されている医療従事者の方々をたたえて、ベランダから声援を送ることが恒例の習慣になっています。
外出自粛中の今、家にいながら人々がベランダや窓から顔を出して、拍手をしながら音を出したり、カナダ国歌を歌ったりすることで声援を送っているのですが、“Yaaaaay”とか、“WooFoo”など、1日1回外に向かって自由に叫べるので、在宅中のストレス発散にもなっているようです。
おすすめの食事は冷凍できて長期保存が可能なもの、手軽な鍋やスープレシピも活用
北米では、大型スーパーや北欧の組立家具で有名な大型店舗が便利です。外出規制のなかでも生活必需品の買い物などに利用できます。惣菜コーナーではチキンの丸焼き、冷凍食品(サイズは日本の倍以上!)をはじめ、水も24本で1セットと、物によっては1つ購入すれば約1ヵ月分は担保できる量が販売されています。
またVancouverもSan Diegoも実は、アジア系のスーパーもたくさんあるので、日本の食材やお米も手に入り、駐在している日本人でも困りません。
カレー、餃子、ハンバーグなど、子どもが好きなメニューも冷凍し、長期保存可能にしたり、この機会に「土鍋」を購入し簡単に作れるお鍋・スープレシピのレパートリーも増やしながら「おうちごはんの時間」も楽しんでいます。
自宅にいるからこそ、新しい自分に成長できる
今は大変な状況が続いていますが、自宅にいるからこそできることもあり、自分自身が成長できるチャンスにもなると感じています。たとえば、子どもたちには普段はなかなか出来ないお手伝いや、家族に「ありがとう」を伝えたりすること、一緒に料理のレパートリーを増やしてみたり、天気のいい日にはベランダでストレッチやガーデニングをしてもいいですね!
この機会に、ぜひ自宅にいながら親子でできる、そして気分が晴れることを見つけてみましょう。海外にいる日本人としても、この状況を乗り越えられるよう頑張りながら楽しむ気持ちを忘れないようにしたいと思います!
次はベトナムの番です!