からだ水循環!

この時期、ついついサボってしまいがちなのが水分補給。
「寒いし、汗かかないから良い」って?
いえいえ、私たちの体は何もしていなくたって、見えないところで水分は失われているのです。
今回は、そんな「水と私たちの身体」の関係について見ていきましょう。
からだ水循環!
- 2本分
- 3本分
- 4本以上
私は「サイエンス」のせかいのプリンセス「リカ」よ。
クイズの答えはわかったかしら?
正解は、
3.4本以上
でした!
ちょっと、意外な結果だったかしら?
ここからは、先生に教えてもらいましょう。
身体から排出される水はどこから?
500mLのペットボトル4本分となると、2000mL以上になります。 どうでした?意外と多かったのではないでしょうか? 具体的には、健康な人であれば1日に実に2300mLもの水が体外に排出されているのです。 (※この数値は体格や年齢によって多少異なります) では、その内訳をランキング形式で見ていきましょう。 身体から排出される水ランキング第3位は…呼吸です! 呼吸で排出される水分量は約400mL、コップ2杯分です。 この時期、外で息を吐くと白くなりますね。 これは、吐く息に含まれた水蒸気が周りの冷たい空気に冷やされて細かい水滴になったものが白く見えています。
第2位は…皮膚からの蒸発です! 皮膚から自然に蒸発される水分量は、1日に約600mL、コップ3杯分になります。 これに加え汗もかきますが、それについては季節や環境もあるので多い時と少ない時では放出される量が異なります。 ただし、寝ているだけでも一晩に200mL程度の汗をかく、とも言われていますね。
そして、栄えある第1位は…尿です! これは予想通りでしたか? 健康な人の尿だと一日に約1200mL、コップに例えるのは…やめておきましょうか(笑)
1日たくさんの水分を排出しているのね!
尿を作り出しているのは、ご存知のとおり腎臓です。 腎臓には体内の老廃物を尿として排出する役目がありますが、体内の水分量を調整する機能もあります。 腎臓は身体の水分量を一定に保とうとし、汗を大量にかいた時には尿量を減らします。 ということは・・・体内の水分量が減ると、尿の量も減り老廃物が外に排出されなくなりむくみや疲れの原因にも! ちなみに便からは約100mL程度の水分が排出されます。
腎臓はとても大切な役割があったのね!
1日に必要な水分補給量
1日に2リットル以上の水分が排出されるからと言って、何もそれ以上の水を飲まなくてはいけない…という訳ではありません。
私たちの食事の中にも水分は含まれており、1日の食事からは約600mLの水分をとっています。
また、取り込んだ栄養をエネルギーにかえるときも水分が作られていて、これが約200mL。
それに加え、約1500mLの水を飲めば、失われた水分を補うことができます。
もちろん、その人の体質や体調によって1日に必要な水の量も変わってきます。
私たちの健康を保つために、身体の中と外を行ったり来たりしている水。
寒くてもトイレにはきちんと行って、気づいた時にはお水を一口飲むようにしましょうね。
水分補給のために、温かいお茶やお白湯、それにおやつもつけちゃったら…心の健康も保たれそうです。