たゆまぬ努力のその先に―磁石の力―
その1つが「磁石の力の利用」ではないでしょうか。
ということで、今回のテーマは「磁石」です!
たゆまぬ努力のその先に―磁石の力―
- 発見されたときの形
- たくさん採れた土地の名前
- ネットに捕まったようにくっつく
私は「サイエンス」のせかいのプリンセス「リカ」よ。
クイズの答えはわかったかしら?
正解は、
2.たくさん採れた土地の名前でした!
でした!
ここからは、先生に教えてもらいましょう。
天然磁石である磁鉄鉱は、もともとギリシャ北部の海岸付近で大量に産出されました。
そして、その海岸付近の地名「マグネシア」が「マグネット」の語源になったと言われています。
他にも、天然磁石を見つけた羊飼いの名前「マグネス」が由来になったという説もあります。
なるほど、知らなかったわ!
天然磁石といえば、実は地球自体も大きな磁石です。
極側がS極、南極側をN極とし、磁場が発生しています。
地球が大きな磁石だったとは驚きね。
神秘的なオーロラの仕組みとは
「光のカーテン」とも呼ばれるオーロラは、地球が大きな磁石であるからこそ起こる現象ともいえるでしょう。
北極圏や南極圏で見られるこの美しい自然現象は、太陽から届く太陽風が関係しています。
太陽風とは、太陽の表面で起こる大きな爆発と共に電子や陽イオンが、まるで風のように地球に押し寄せてくるといったもの。
この電子や陽イオンは、地球の磁石に引き寄せられ、北極と南極に向かってやってきます。
そして上空の酸素や窒素とぶつかると発光し、赤や緑、紫などの神秘的な光のカーテンができ上がるのです。
神秘的なオーロラにはそんな仕組みがあったのね。
磁石にゆかりのある人物
次は、磁石にゆかりのある人物を紹介しましょう。
有名な「マイケル・ファラデー」さんです!
どんなことをした人なの?
イギリスの化学者であり物理学者でもあるファラデーさんは、数多くの発見をし、科学史上最も影響を及ぼした人物の1人とも言われています。
もともと貧しい家庭で育ち、小学校にもほとんど通えなかった彼は十分な教育を受けることができませんでした。
でも、独学で電気や科学の知識を身に付け、多くの発見をしたのです。
…ここだけの話、難しい数学は苦手だったようです。
苦手なことがあったなんて親近感がわくわ(笑)
そのうちの1つが「電磁誘導」。
これは、磁石の力で電気をつくるというもの。
たとえば、磁石がくっつかないアルミなどの金属の近くで磁石を素早く動かすと、その金属の中には電流が流れます。
そして、電流が流れるとその金属は磁石の力をもつのです。
現代では、交通系ICカードやIH調理器具、ジェットコースターのブレーキなどにもこの仕組みは使われています。
私たちの生活にとても役立っているのね!
また、強力な磁力をもつ「ネオジム磁石」は日本人の佐川眞人(さがわ まさと)さんが発明したものです。
最近ではキッチン用品などを吊り下げるときの便利グッズとして100円ショップにも売られていますね。
磁石に関わった有名な日本人もいるのね!
磁石の力を活用することで、私たちの生活はより豊かなものになっています。
それは、先人のたゆまぬ努力があってこそ。
現在芽吹いている研究や、私たちの日々の小さな努力もゆくゆくは未来の人たちの暮らしに繋がっていくのかもしれません。