静電気は、良いやつ悪いやつ?
暖房やストーブを使って部屋を暖める、ポットでお湯を沸かす…そういった日常の中で使われれているのが「電気」。
でも、自然現象の中でちょっと困った電気もあるかも…?
というわけで今回は「電気」、特に身近な「静電気」に注目していきましょう!
静電気は、良いやつ悪いやつ?
次のうち「稲妻」という語源をもつお菓子は、どれでしょう。
- ミルフィーユ
- シュークリーム
- エクレア
私は「サイエンス」のせかいのプリンセス「リカ」よ。
クイズの答えはわかったかしら?
正解は、
3.エクレア
でした!
ここからは、先生に教えてもらいましょう。
エクレアはフランス語で「エクレール」といい「稲妻」という意味があります。
どうしてあんなに甘くて美味しいお菓子が「稲妻」なのかしら?
その由来にはいくつか説がありますが「稲妻が落ちるのと同じくらい早く食べ終わってしまう」「中のクリームが出ないように早く食べなければいけない」などの説が有力です。
ちなみに1のミルフィーユもフランス語からきており、1000枚の葉という意味。
確かに、あの折り重なったパイを見ているとその名前の由来も納得です。
2のシュークリームも、もとはフランス語で「シュー・ア・ラ・クレーム」と呼ばれています。「シュー」とは「きゃべつ」という意味。
あのふっくら丸い形をきゃべつに例えているのですね。
知らなかったわ!どれもなるほどの由来ね。
雷は静電気によって引き起こされる
ところで雷が、実は静電気によって引き起こされていることはご存知ですか。
そうなの? 静電気といえば冬場にドアノブに触ったときに「バチッ」とくる、痛くてイヤ~なあれね!
ドアノブと雷では、随分スケールが違うような…。
そもそも「静電気」とは、いったいどのようなものなのでしょうか。
私たちの身体も含めて、すべてのものはプラスとマイナスの電気をもっています。
普段はバランスよく、プラスとマイナスが同じ数にそろっていて安定した状態です。
でも、ぶつかったりこすれたりするとマイナスの電気が片方に移ってしまい、不安定な状態になります。
そこにプラスの電気をたくさんもったものが近づくと安定したいマイナスの電気は「プラスの電気みっけた!」と(実際に言っているかは別として…)無理やりプラスの電気のある方に移動します。
これが静電気、冬場にドアノブで起こる「バチッ」の正体です。
そういう仕組みだったのね!
雷の場合は、雲の中で静電気が起こっています。
雲は水や氷の粒で出来ていますが、その粒がぶつかり合ったりこすれ合ったりすると、そのプラスとマイナスの粒はそれぞれ雲の上と下に分かれ、バランスの悪い状態に。
雲の下部分にたまったマイナスの電気にひっぱられるように、地面にはプラスの電気がたまってきます。
普段空気は電気をほとんど通しませんが、マイナスの電気が無理やり地面めがけて移動するので「ピカッ」と大きな光を放つのです。
なるほど~
静電気を利用した電化製品とは
ちょっと困った「静電気」ですが、実は私たちの生活の中にはそれを利用した電化製品があるのです。
レーザープリンタもその1つ。
まず内蔵されているドラムにマイナスの静電気を発生させ、印刷データの部分にレーザーをあてます。
そのあとプラスの静電気を使って用紙にインクを移動させています。
静電気の「くっつく」力が利用されているのですね。
空気清浄機も、静電気を使ってホコリや小さなごみを集めているものがあります。
私たちの身近にあるものにもたくさん活用されているのね!
このように、私たちは静電気と切っても切れない関係にあるようです。
バチッと手を痛めるだけでなく、バランスよく付き合うことで気持ちの良い関係を保っていきたいものです。
まずはエクレアでも頬張りながら、雷を想起するところからはじめていきましょうか…。
そうしましょ! では、いっただきまーす! モグモグ…