佐藤 誉夫 さま
元々は半導体の設計部門でエンジニアをやっており、いわゆる脱サラをして、学習塾を開業しました。そんな中で、ヒューマンアカデミーの営業担当の方からご提案を伺い、ほとんど即日で導入することを決めました。バックグラウンドが電子系出身ということもあったので、ロボット教室に興味が湧きましたし、自分に向いていそうだと思ったことが決め手の一つです。
今はロボット教室を中心に、福岡県で3教室を運営しています。また、その流れでロボプロも導入しており、最近では2教室でこどもプログラミング教室もスタートしました。
学習塾は、勉強したくないお子さまも渋々通わされることがままありますが、ロボット教室はロボットづくりが好きなお子さまが集まるので、モチベーションが高いですし、指導する側も楽しく授業ができます。学習塾の現場より笑顔にあふれていて、意気揚々とした雰囲気のなかで授業が進行していきます。そういった様子を保護者の方に見ていただき喜んでいただけるのでやりがいがありますね。
また、ロボット教室は、ブロックを使って「ロボットをつくる」という点が気に入っています。考えながら製作していくことは頭を使いますし、まずはじっくりロボット製作を学んで慣れてきてから、プログラミングの論理的思考に入っていけるカリキュラム編成なので、そこが良いところだと思います。
ロボプロについては、進級されるお子さまは限られますが、「より高みを目指したい」や「電子デバイスを勉強したい」といった向上心のあるお子さまが多いので、引き続き指導できることは指導者としても嬉しいことです。
カリキュラムも、ロボット教室にはなかった、より本格的なプログラミングや電子部品を使って回路を実装・制御などがありますし、本人にとっても良い経験になると思います。
私としても、ロボプロまで通っていただけるお子さまの育成を目指して、ロボット教室をやっているというところがあります。
進級がひとつのタイミングになりますので、その際にお子さまが次のステップに進みたいと思っているか聞いておき、保護者の方にも伝えるようにしています。
また、毎月お月謝のメールを配信するようにしており、その中で履修履歴であるとか、進級予定の月を掲載するようにしています。お子さまの様子などもコメントを入れています。
また、ロボット・ロボプロの全国大会が貴重な機会であるということは、くどいくらいに配信していますね。
保護者の方からも「子どもの真摯な様子が見れた」や「うちの子がこんなに出来ると思わなかった」といったお声をいただきますし、チャレンジする機会を与えてあげることは大事なことだと思っています。
自主性に任せすぎても自分で道を切り拓いていくことはなかなか難しいことですし、宿題をやってきたり、大会に応募したり、ということもないと思います。教室としてはそういった環境がそろっているので、ある程度は誘導してあげることも大事かなと思っています。
第5回ロボプロ全国大会でMVP2連覇を達成した山本さんは、入会当初は大人しいお子さまでした。目立ってはいなかったのですが、アドバンスコースの時から全国大会を目指していたり、教室でやっているコンテストへ参加してくれたりとチャレンジをしてくれるようになっていきました。
そんな中で前回大会でMVPを獲得したこともすごかったのですが、その際に古田先生からべた褒めされたことが、彼の大きな原動力になったようです。あれからさらにモチベーションが高まりましたので、良い機会になったと実感しました。
同じく第5回大会で、審査員特別賞を受賞した仲道さんは、当初ロボプロ全国大会に出場する気はなかったのですが、修了時の作品※の出来栄えが良かったので、「ロボプロ大会に応募してみる?」と遠慮がちに聞いてみたところ、当然のように「出ますよ!」と答えてくれました。彼のストイックな性格もあり、そこから完成度をあげていったことで、受賞することができた、という経緯です。(※教室独自に実施している卒業制作の作品)
私としては、ロボット教室を修了するまでに、一度は何かしら自分の作品を作って、大会やコンテストに出品してほしいという強い想いを持っています。
テキスト通りのロボットをつくることと、自分のアイデアで仕上げるということは別の力量が求められると思いますので、大会というアウトプットの場があるということは、とても重要です。
“自分のアイデアで、あるミッションを達成するためのロボットを作る”ということをやってみると、そこからまたさまざまな気付きが得られます。せっかく全国大会がありますので、こういった機会を活用してもらえるように、積極的にお声掛けをしています。
アドバンスコースを修了して、ロボプロに進級するレベルになると、テキストに書いてあること以上の知的好奇心が刺激されるかと思います。たとえば「なぜ2進数ではなく16進数なのか?」といった疑問も出てくると思いますし、パーツも複雑になってきますので、ネジ回し一つとっても力のかけ方を加減するなどの工夫が必要になってきます。
こういった指導ができることはとても楽しいと思いますし、より高みを目指したいという想いをお持ちのオーナー様は、きっと一層のやりがいにつながるかと思います。
正直なところ、私自身も非常に勉強になる部分がありますし、生徒さまと一緒に学んでいる部分もあります。
そしてロボプロ全国大会のような場で、生徒さまと一緒にオリジナルのロボットを仕上げていくことは、講師としても非常にやりがいがありますし、貴重な経験です。「やっていて良かったな」と、心から思う瞬間でもあります。