日本を創る天才たちが集結!17歳以下の子どもたちによる「未踏ジュニア2025」成果報告会レポート|こども教育総合研究所
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本記事では、独創的なアイデアと卓越した技術を持つ17歳以下の若者を支援するプログラム「未踏ジュニア」の2025年成果報告会の様子をお届けします。
そこには、大人の想像を遥かに超える、日本の未来を担う子どもたちの熱気があふれていました。

未踏ジュニアは2016年度にスタートし、まもなく10周年を迎えます。
この10年で世界の技術力は大きく向上しましたが、それに伴いクリエータの研究内容にも変化が見られているようです。
記事内では、発表者であるクリエータ15名の研究内容をご紹介していますので、気になるトピックがあればぜひ詳細をご覧ください。


さらに今回は、未踏ジュニア代表の鵜飼 祐 氏へのインタビューも実現!
ものづくりやプログラミングに興味を持っている子どもたちへのメッセージもいただきました。

鵜飼 佑(うかい・ゆう)氏

MicrosoftのOfficeやMinecraft開発チームにてProduct Managerを務める。英国に留学後、文部科学省にてプログラミング教育プロジェクトオフィサーとして主に小学校におけるプログラミング教育を推進。現在は大手外資IT企業にて Product Managerとして検索エンジンの開発に従事。


「突き抜けた」才能を育む、未踏ジュニアの独自支援

未踏ジュニア」とは、独創的なアイデアと技術力を持つ17歳以下の小中高生や高専生を支援する、国内最高峰の人材育成プログラムです。 経済産業省所管のIPA(情報処理推進機構)が実施する「未踏事業」の精神を受け継ぎ、未踏出身の起業家や専門家が「メンター」として約半年間、子どもたちのモノづくりに伴走します。

採択されたクリエイターには、以下の手厚いサポートが用意されています。

  • 最大50万円の開発資金援助:ハードウェアの機材や有料API、サーバー費用などに活用できます。
  • 専門家によるメンタリング:週1回、技術的な助言だけでなく、価値づくりのフレームワークや論文の解釈など、本人が作りたいものを実現するための高度なアドバイスが行われます。

ここで特筆すべきは、メンターが「技術を教える」のではなく、自ら解決策を見出すための「伴走者」に徹しているという点です。 これにより、子どもたちは自ら論文を読み込み、大学の研究者に評価を仰ぐなど、大人顔負けのプロセスを自律的に進めていきます。

そして、その半年間の研究の集大成として開催されるのが成果報告会です。
年に1回行われており、
2025年度は11月3日 (月・祝) にGMO Yours・フクラス(渋谷)で発表が行われました。

「ないものは作る」—大人も驚くプロジェクトの数々

上の写真のように、それぞれのクリエータがスライドや実物を用意し、研究内容の発表を行います。
個人での登壇から2〜3名のチームによる発表まで、発表スタイルは様々です。


当日、ステージを見ていて心を動かされたのは、どのクリエータも堂々とした姿で発表していたことでした。中には小学6年生のクリエータもいらっしゃいましたが、年齢を感じさせないどころか大人顔負けの説得力を持った素晴らしい発表でした。
プロのメンターと伴走しながら、自分のアイデアを形にするために取り組み続けた半年間の
経験があったからこそ、この揺るぎない自信につながっているのではないかと感じました。


そして今回は2名のクリエータに直接インタビューをさせていただきました!

一人目:大平直輝さん
(プロジェクト名:
Neureka! - 教材生成とAI学習パートナーによる理解支援サービス)

二人目:山下桃子さん
(プロジェクト名:KIGO -ろう者と健常者の間の心理的な壁を越える装置-)

—今回の未踏ジュニア成果発表会を終えての感想を教えてください

大平さん
とても素晴らしい環境だったので、終わってしまい寂しい気持ちもありますが、今回の経験をもとにもっと面白いものを作り、また、未踏ジュニアにもコントリビュートしていきたいと思っています。

山下さん
未踏ジュニアはすごく難しそうで、ダメもとでやりたいことをそのまま書いて応募したのですが、採択されてすごくびっくりしました。周りの人がすごい人ばっかりだったので、置いていかれないように期間中は未踏のことばかり考えていました。
無事未踏ジュニアを修了できてほっとした半面、その後1週間ぐらいは、やることが無くなって不思議な感じになる「未踏ロス」になりました。
取り上げたプロジェクトは未踏ジュニアのおかげでとても進化しましたが、その反面限界も見えたので、次のプロジェクトに向けてすごくいい経験になりました。


—これからチャレンジしてみたいことがございましたら教えてください

大平さん
現在、人物に対するありとあらゆるデータを集約し、AIを用いて分析を行う研究を行っており、それをサービス化することを目標に頑張っています。

山下さん
今回は耳が聞こえない人と聞こえる人の間の心理的な壁を越える装置を作りましたが、それだけではなくもっといろいろな障害者や健常者などあらゆる人の心理的な壁を越えられる装置を作っていきたいと思っています。
そのために、いろいろなセンサーを組み合わせたマルチモーダルなデバイスの開発の検討や、最近は「バリアフリー地図アプリ」という障碍者が役に立つ情報を地図上に表示するようなアプリの開発を進めています。


—どこで「未踏ジュニア」のことをお知りになりましたか?

大平さん

知り合いが未踏ジュニアに参加しており、中学2年生のころに知りました。

山下さん
私が小学3年生のころに初めて応募したプログラミングコンテストで優勝した人が、未踏ジュニアのスーパークリエータだったことから知りました。


—未踏ジュニアに参加される以前から、プログラミングやロボットなどのモノづくり関連の技術・知識を学ばれていた場合、どこで学ばれましたか?

大平さん
独学です。

山下さん
小学3年生のころから、父にプログラミングや電子工作を教えてもらったり、プログラミングの本やサイトを使ったりして学びました。

 

お二人の言葉からは、単なる技術力以上の「凄み」と、日本の明るい未来への希望が垣間見えました。

もしお子さまが「何かを作ってみたい」と言い出したら、その時が成長のチャンスです。ぜひその小さな一歩を応援してあげてください。数年後、このステージでスポットライトを浴びているのは、あなたのお子さまかもしれません。

「何を作りたいか」を考える

未踏ジュニアで顕著な成果を残すと、「未踏ジュニアスーパークリエータ」として認定されます。 これは単なる名誉だけでなく、慶應義塾大学SFCや近畿大学といった大学への推薦入試の「進学手形」にもなっており、才能を正当に評価する仕組みが整っています。

今回の発表会を見て感じたのは、「プログラミングは、自分のやりたいことを実現するための手段」として一般化しているということです。 プログラミングが得意な子が脚光を浴び、学校の在り方さえも変えていくような新しい時代の波を感じました。


今回は特別に、未踏ジュニア代表で、ご自身も未踏出身である鵜飼 佑 氏にお話を伺うことができました!

—今年の成果報告会はいかがでしたか?

鵜飼さん
クリエータのみんなは部活などもある中で、時間を上手く使って取り組んでいました。特に、今年は去年と比べるとAIの凄さを感じましたね。


—未踏ジュニアはやはり「メンター」が大きな特徴だと思います。
ご自身もメンターとして関わられていらっしゃいますが、そのやりがいはいかがでしょうか?

鵜飼さん
そうですね。未踏事業、IPAの未踏事業の方でもPM(プロジェクトマネージャー)メンターがついているんですが、何か新しいものを作ろうと思った時にプログラミングなどは実際教えないんですよ。

学生の場合には研究室があって、理系の場合には研究室で議論する場があると思うんですが、中高生はおそらく(そういう場が)ないので、そういう場を作れればなという風に思って始めているんです。
「何を作ると価値があるのか」を考える場としては、やはりそこにメンターの価値があると感じています。


—発表会を見ていても、クリエータの皆さんとメンターの方々との関係性が凄く深く築かれているなと感じました。
ぜひ、ものづくりが好きなお子さまや理系に進みたいと思っているお子さま、そしてそのお子さまを支えている保護者さまにメッセージをお願いします。

鵜飼さん
プログラミングやものづくりというのは、何を作っていいか分からないことも多いと思うんです。でも、今の時代は、大人が作れるもの以上のものが子どもにも作れる時代です。ぜひAIをどんどん使い倒してください。
むしろ、「何を作りたいか」を考える力が凄く大事で、それを考える時間を作っていただきたいです。もし機会があれば未踏ジュニアに応募していただいてもいいですし、そうでなかったとしても、何か新しいものを作るという活動に価値があると思っているので、ぜひ取り組んでみてください。

おわりに

現在、日本において理系人材の不足は深刻な社会課題となっています。しかし、今回の取材で見えてきたのは、「理系離れ」という悲観的な状況ではなく、自分の興味を原動力に学びを深める子どもたちの姿でした

そして、取材を通じて印象的だったのは、参加したクリエイターたちが「未踏ジュニアが素晴らしいコミュニティである」と口を揃えておっしゃっていた点です。一人で黙々と学ぶことも重要ですが、切磋琢磨できる友人を得ることで、世界は劇的に広がったはずです。

2026年度のクリエータ募集も開始されたようですので、うちの子に挑戦させてみたい!という方はぜひチェックしてみてください。お子さまの成長のきっかけになるかもしれません。
2026年度未踏ジュニア募集概要はこちら


最後に、もしお子さまが何かに夢中になっているなら、その「好き」を信じて見守ってあげてください
その情熱の先には、未踏ジュニアのような素晴らしい舞台と一生モノの仲間との出会いがきっと待っているはずです!

成果報告会では、AIやハードウェア、社会課題解決など、多岐にわたるプロジェクトが披露されました。 まずは、「日本にはこんな凄い子たちがいるのか!」と驚かされる、発表内容をご紹介します。

※各プロジェクト名をクリックすると、未踏ジュニアの公式サイトに遷移し、発表内容の詳細をご覧いただくことができます。

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