【子どもの学習意欲を引き出そう】小学生におすすめの検定
2020/07/20
小学生の子どもがいると「宿題をなかなかやってくれない」「成績が思うように上がらない」といった悩みがつきませんよね。どうすれば子どもは、自分から勉強してくれるようになるのでしょうか。
実は、難しいことにも自分からチャレンジする意識の高い子どもは、学校の成績が良く、宿題にも積極的に取り組むようになる、と言われています。子どもの挑戦意欲を引き出すためには、どうするのがよいでしょうか。まずは保護者が子どもと一緒に、チャレンジの対象となる目標を設定してあげることが重要です。そうすることでモチベーションをアップさせ、成長意欲を引き出すことに繋がります。
小学校では、中学、高校のような定期テストがなく、目標に向かって勉強する機会がなかなかありません。しかし、「検定試験」などを利用することで目標に向かって意欲的に取り組む姿勢を育み、また、自分自身についた力を「見える化」することで新たな目標をもったり、自己肯定感を育むことができるかもしれません。今回は、「検定試験」の活用方法などをご紹介します。
ユニークな検定で学習意欲を引き出す
「検定」と聞くと、「漢検®(日本漢字能力検定)」や「英検®(実用英語技能検定)」といった、学校の勉強に関連するものを想像しますよね。しかし、検定の中には子どもが楽しんで受けてくれそうなユニークな検定もあります。
例えば、「世界遺産検定®」のように、子どもも興味を持ちやすいテーマの検定もおすすめです。旅行に行ったりテレビを見ているとき、世界遺産に興味を持った子どもに、「この建物は誰が建てたのかな?」「この建物はいつ作られたのかな?」と、歴史や地理の勉強につながる質問をしてみると良いかもしれません。ほかにも、「おもしろい 検定」とインターネットで検索してみると、ユニークな検定がたくさん出てくるので、お子さまにあった検定を探してみてください。
定番検定は子どもがよろこぶ仕掛けでチャレンジさせて!
ユニークな検定とは違い、学校の授業内容や自分自身の力を把握したり、自己肯定感を育むことにも結び付く「漢検®」「英検®」「算数検定®(実用数学技能検定)」などもあります。これらの検定は「勉強として」難しく感じてしまうかもしれません。しかし、これらの検定にも子どもが挑戦したくなるような仕掛けがあるので、積極的に活用してみてはいかがでしょうか。
たとえば、子どもの語彙力をためす「漢検®」と、算数の学習をおさらいできる「算数検定®」は、年齢を問わず幅広い難易度で受検できるだけでなく、家族で合格することで表彰状をもらえる制度があります。「パパやママと一緒にチャレンジしてみない?」などと誘うことで、子どもはひとりで受けるよりも積極的にチャレンジしてくれるでしょう。また、一緒に勉強する時間をつくれば、子どもの学習状況、さらには学校での様子についても知ることができ、親子のコミュニケーションのきっかけにもなるかも知れません。
さらに、検定といえば「英検®」も有名。最近では、小学校の英語教育も本格的に始まり、小学生から受検する方も増えています。英語学習の入門期に4技能(聞く・話す・読む・書く)を鍛えることは、今後の英語力にもはや必須です。
「英検®」の中には、小学生以下のお子さま向けに全問リスニング形式で行う「英検Jr.®」もあり、子どもの「できた!」という喜びを学習の原動力にするため、合否でなく「正答率」で成績をつける仕組みを取り入れています。合格・不合格を気にせず腕試しとして気軽に挑戦できるので、まずはおためし感覚で受検してみるのも良いかもしれません。
「検定」以外で子どもの達成意欲を引き出す手段
ここまで子どもの達成意欲を引き出す方法として「検定」を紹介してきましたが、コンテストやコンクールに参加することもやる気を引き出す手段としてピッタリです。英語のスピーチコンテストや小説コンテスト、自由研究コンテストなどを通して、学校の勉強意欲を高めてくれるだけでなく、表現力や想像力、論理的思考力を引き出す良い機会にもなるでしょう。お子さまが身につけた力をこういった「ハレの場」で見えるようにしていくことは、どのような学びを続けていくうえでも「自信」につながり、その後の伸びに違いが出てきます。
ヒューマンアカデミーでも、「ロボット教室全国大会」というコンテストを開催しています。本年度はライブ配信で大会の様子を見ることもできるので、子どもたちが目標に向かって試行錯誤しながら取り組む様子をぜひ見てみてください。