理系脳を育てるおもちゃ
2019/10/23
子どものおもちゃにはいろいろな種類があります。おもちゃの中には、子どもが遊んで楽しいだけではなく、脳の発達に大きく貢献するものもあります。そういった知育玩具にはどんなものがあるのでしょうか?ここでは、「空間認識能力や観察力が磨かれるブロック・積み木系」「論理的思考力や発想力が鍛えられるパズル系」「数字に親しむカード系」といったおもちゃをタイプ別にご紹介します。
ブロック・積み木系
ブロックや積み木などのおもちゃは、たくさんのメーカーから多種多様な商品が発売されており、今も昔も大人気のおもちゃです。ブロックや積み木の大きさや形はそれぞれの商品で変わるため、子どもの年齢や成長に合わせて選ぶのがおすすめです。
ブロックや積み木を「積み上げる」「繋いで形を作る」といった体験を通して、遊びながら空間認識力を高めることができます。例えば同じ形のブロックを積み上げる場合でも、形や大きさが変われば積み上げられたブロックの高さが変わります。そうした空間を頭の中に描きながら認識するというトレーニングを、楽しく遊びながら習得できるわけです。
また、子ども向けのブロックや積み木には、鮮やかに着色されている場合が多く、「この色とこの色の相性がいいな」「この色とこの色は似ているな」といった色彩に関するトレーニングもできます。また、周囲のものを真似て家や車などを作り上げていくなかで、観察力も養うことができるでしょう。そして、ブロックや積み木にはいろいろな形があるため、子どもは創造力や想像力を働かせながら、好きな形やアイテムを作ることができます。例えば、車はこんな形をしているから、このブロックとこのブロックをこんな風につなげれば、車のように見えるな、ということを想像しながら頭の中のイメージを形として作り上げていきます。
ブロックや積み木の楽しさは、作るだけで終わりではなく、作ったもので遊べるという点もあるでしょう。おもちゃの中には、楽しく遊べるようにと人間やペットの形をした可愛いアクセサリーがついてくる商品などもたくさんあります。作り上げた後に、「おままごと」などのロールプレイングなどで遊べば、さらに想像力を養うことができ、子どもの脳にとても良い刺激となってくれます。
パズル系
数学的なセンスを身につけさせたい時に王道ともいえるのが、パズル系の知育系玩具ではないでしょうか。パズルにはいろいろな形やスタイルがありますが、お子さまの年齢に合わせて適切なものを選べば、難しすぎてつまらないという結果にならないのが魅力です。パズル系のおもちゃは、ベーシックな切り抜きタイプのものでも、各ピースとマッチする形や場所を探すためには集中力が必要となりますし、全体像を把握しながら各ピースの場所を予測するという能力もトレーニングできます。さらに、行き詰ってしまった場合には、なぜ行き詰ったかを論理的に考える思考力や、行き詰まりを突破するための発想力を養えるという魅力もあるでしょう。
パズルの魅力のひとつに、やさしいものから難しいものまで、難易度にバリエーションがたくさんあることもあげられるでしょう。子どもが自分のペースに合わせて遊べますし、難易度をあげていくことで、どんどんレベルアップしていくことで、自信をつけることもできます。
パズルには、平面タイプのものと立体タイプのものとがありますが、どちらもIQアップの効果が期待できます。しかし近年では、普段の生活ではあまり使うことがない右脳を刺激できる効果があるとして、立体的な視点で遊ぶパズルに注目が集まっています。
またパズルの中には、小学校に通い始めた後でも楽しく遊べる知育系玩具があります。例えば、分数やそろばんなどをパズル化したおもちゃを使えば、楽しく遊びながら小学校の算数で習う授業の内容が楽しくなり、遊びの感覚で頭にスッと入ってくるなどのメリットが期待できるのではないでしょうか。また、パズルで遊びながら算数の基礎を身につけることができるという点も魅力と言えるでしょう。
数字・カード系
カード系のおもちゃも、数学に親しむとともに、IQアップが期待できます。カード系おもちゃと言えば、トランプなどが人気ですが、小さなお子さま向けに開発された知育系カード玩具もたくさんあります。カード系のおもちゃは全般的に、数を覚える・数えるという記憶力や計算力が求められるため、遊びながら頭の中で楽しく計算ができる能力をトレーニングできるでしょう。
また、カード系のおもちゃは、集中力や分析力、また記憶力や観察力を養うこともできます。トランプのゲームの一種である神経衰弱などは、裏返したカードを2枚ひっくり返して同じ数字ならカードをゲットできるというシンプルなルールなので、就学前の子どもでも理解しやすくて遊びやすいのではないでしょうか。それに、カード系玩具の多くは、一人で遊ぶものではなくて複数で遊ぶことを前提としているため、遊びながらコミュニケーション能力を培えるというメリットも期待できます。
カード系のおもちゃは、その種類や遊び方によって、同じおもちゃでも幅広い難易度で遊ぶことができるという特徴もあります。遊び方を工夫することによって、ただ記憶力や集中力を養うだけではなく、素早く計算する能力を身につけたり、計算しながら次の手を予測したり分析するなど、数学においては必要不可欠な幅広いスキルを身につけることができます。
まとめ
理系脳を作ることができるおもちゃには、様々なものがあります。どのおもちゃも、遊びながら論理的な思考や数学的な能力を身につけることができますし、知育系玩具で遊ぶことで、子どもの将来の学びに繋がる素地を作ることもできます。脳が発達中の子どもなら誰でも楽しく遊べるこうしたおもちゃは、それぞれ対象年齢が決められているので、まずはそのお子さまの年齢に合ったものを購入してみることをおすすめします。はじめはシンプルなものを選び、遊びながら少しずつ対象年齢が高いものに挑戦させるという方法も良いでしょう。また、数学的な概念が苦手な子でも、おもちゃを使うことで楽しく学べますし、本人は学んでいるという自覚をすることなく楽しい時間を過ごしながら脳を刺激できます。ですが、子どもにも「パズルは好きだけど積み木は好きじゃない」「積み木は好きだけど、トランプは苦手」といった好みがあるでしょう。理系スキルを伸ばすことばかりを考えて、知育玩具をまんべんなく遊ばせるよりは、まずはお子さまにあったおもちゃを見つけることが、長期的にはIQアップや理系脳を作る秘訣となるのではないでしょうか。
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